ロココ様式
(ろここようしき)
別称・略称
ルイ15世様式
ロココ様式とは、18世紀のフランスを中心に流行した繊細で優美な装飾様式を指す。
フランス語で岩を意味する「ロカイユ」が語源となっている。
ロココ様式は、絶対王政から解き放たれた貴族たちに流行したもので、淡い色合い、曲線的で軽やかな装飾、繊細で耽美な、女性的なデザインが特徴である。デザインのモチーフとしては、ロココ様式の名前の由来にもなった貝殻模様や小石、アカンサスの葉など自然から着想を得たものが多く見られる。他にも、猫脚、アシンメトリーな造形、家具の小型化などもロココ時代の特徴といえる。
ロココ様式の家具は貴族の要望により、使い心地や実用性も重視されるようになり、詰め物が入ったソファ、肘掛け椅子、ふた付き事務机など、この時代、家具の製作技術が大きく向上したとされている。代表的なロココ様式の建築として、ドイツのサンスーシ宮殿がある。