押縁下見板張とは、
木造住宅の
外壁仕上げの一種で、横張りの下見板の上からさらに細長い木材で押さえて留める方法を指す。細長い当て木を「
押縁(おしぶち)」と言う。
下見板張りは、
板の端が少しずつかぶさる羽重ねにするため、つなぎ目に凹凸ができ、
押縁の下にすき間が出る。上級な仕上げでは、すき間が出ないように下見板が重なる凹凸の形状に合わせて
押縁を欠き込んだものを「簓子(ささらこ)」、これを打ち付けた仕上げ方を「簓子下見板張り」と呼ぶ。
押縁を付けないもっともシンプルな下見板張りは、「鎧張り下見」「南京下見」「イギリス下見」など様々な呼称がある。