化学畳
(かがくだたみ)
化学畳とは、畳床が天然素材の稲藁以外の工業製品で作られた畳を指す。芯材にポリスチレンフォーム(発泡系樹脂)をインシュレーションボード(軟質繊維板)で挟んだタイプが多い。
化学畳の床を「建材床」「ボード床」、畳床に稲藁だけを使ったものを「藁床」、藁とボード類を組み合わせたものを「サンドイッチ床」「わらサンド床」などと言う。畳表に化学繊維を使ったものを「化学表」という。建材床に藺草の畳表を付けたものも化学畳と総称する。
化学畳は、天然の藁床畳に比べてダニやカビが発生しづらく、軽量で変色しにくい半面、吸湿性や弾力性は乏しい。現在の住宅、特にマンション、アパート、建売住宅などでは化学畳が主流になっている。