共鳴器型吸音材とは、孔を音が通るときに共鳴して空気が
振動し、そこでの摩擦により音エネルギーを熱エネルギーに変換して吸音する吸音材のことを指す。
住空間を快適に造るためには、遮音のみならず吸音も重要なポイントである。会議室に吸音性がない場合、声がこだまのようになり、聞きづらくなる。また、吸音性が過剰な部屋では、大声で話さないと届かない。オフィスや学校の教室など、人が大勢集まる空間では、適切な吸音機能を備えることで、話し手の声がよく届き、聞き手は音声を明瞭に聞くことが可能になる。共鳴器型吸音材の孔は
多孔質型吸音材より大きいため、中低音が吸収されることで声がより明瞭に聞こえる。