後背湿地とは、河川沿いの自然堤防の背後にできた低湿地を指す。
自然堤防は、
洪水で河川が氾濫し、上流から運ばれてきた土砂が両岸に堆積して形成された標高数mの微高地で、集落が発達し、街道も通っている。自然堤防を乗り越えて溢れた
洪水の流れが、低地に溜まって停滞して湖沼や沼沢地となり、やがて水生植物の遺骸などが堆積して低湿地となった。この後輩湿地は、水はけの悪い
軟弱地盤のため、
宅地には向かない。ほとんどは水田化されているが、埋め立てられて住宅や工場などが建てられているケースもある。
宅地選びの際に、検討している場所が後輩湿地かどうかは、国土地理院発行の「土地条件図」で調べられる。