自然畳とは、
畳床が
天然素材の稲藁で作られ、
畳表に
藺草を使った
畳を指す。
弾力性や調質性があり、古くから日本の気候風土に合った
床材として利用されてきた。もともと
畳は
天然素材で作られた伝統的な素材のため「自然畳」という呼び方はなかった。高度経済成長期以降、
気密性の高い
集合住宅の
畳床に発砲系樹脂や繊維系ボードを使った
化学畳が登場した後に、これと区別するために生まれた呼称といえる。自然畳はカビや
ダニがわきやすいといわれるが、床下の通気性など住宅の
構造や、使い方・メンテナンスによって状況が違う。
和紙を使った
畳表、
炭化コルクの
畳床など、別の
天然素材を使った
畳も登場している。