吹き寄せ舞良戸とは、
板張り
建具の1種で、表面に細い桟を不均等に組んだ
板戸を指す。
舞良戸は本来、
建具枠に鏡板を張り、室外側に「舞良木」と呼ばれる細い桟を等間隔で奇数本(11~19本)入れた
板戸を言う。「吹き寄せ」は、舞良木の間隔を変えた設置法で、2~4本程度の舞良木を狭く引き寄せて1組とし、組と組の間は広めにとって割り付ける。舞良木を吹き寄せにした
縦舞良戸は、数寄屋風の趣を持つ。
なお
舞良戸は、平安時代後期に誕生したもので、
明り障子(明り
襖)の保護のために外部建具として設置された。現在の
雨戸の原型と言える。のちに書院造りの
引き戸の形式に取り入れられた。