整形式沈床庭園
(せいけいしきちんしょうていえん)
別称・略称
サンクンガーデン
整形式沈床庭園とは、庭園の中央部を低くした整形式庭園を指す。
整形式庭園とは、庭園空間の軸線に対して、左右対称、直線、円などの幾何学的な模様を基調に図案化された庭園様式である。沈床庭園とは、地盤より低い位置につくられた半地下の庭園で、一般的に庭園の中心となる低くなったスペースに花壇、池や噴水などが配置される。
整形式沈床庭園は庭園の中央部が低くなることで、庭園を広範囲に見渡すことができ、また、斜面にも草花を植栽できることで、景観に立体感や開放感が生まれる。整形式沈床庭園の代表的なものとして、イギリスのハンプトン・コート宮殿やケンジントン宮殿の庭園、日本国内では東京都調布市の深大寺植物公園のバラ園などが挙げられる。