石水壺形手水鉢とは、水を入れておくつぼ型の鉢を指す。
石の上部に、水がたまる水穴と呼ばれる穴が開いており、その中に手を洗うための水が入れられる。元来は、
茶室に入る前に、洗い清めるために使うものであった。茶事に用いる場合には、蹲踞と呼ばれる
手水鉢・海・役石・水照らし燈籠・
前石がすべて配置された構成にする必要がある。ただし、
庭に
景観として
手水鉢を取り入れる場合は、この限りではない。
手水鉢に左右にある役石を省略した構成や、海の無い構成、
手水鉢のみの設置でも、十分石材のもつ雰囲気や味わいを
庭で楽しむことができる。