増圧ポンプ
(ぞうあつぽんぷ)
増圧ポンプとは、ビルやマンションに「直結増圧給水方式」を採用するために必要な装置を指す。
通常の中高層建築物では、水道局の本管の水圧が足りないため、地上の受水槽に貯めてから屋上の高架水槽までいったん揚水ポンプで汲み上げ、流れ落ちる勢いを利用して各フロアに給水する「高置きタンク方式(高置受水槽式)」が一般的である。直結増圧給水方式は、水圧を高める増圧ポンプを介して水道本管と建物内の配管に直接つなぎ、受水槽と高架水槽なしで高層階まで給水できるようにした方式を言う。
増圧ポンプは、通常の加圧ポンプと基本的には同じだが、建物の配管系統で何か事故が起きた場合に、水道本館を通して他の住宅に悪影響が出ないように「逆流防止器」がセットされている点が異なる。