増圧給水方式
(ぞうあつきゅうすいほうしき)
増圧給水方式とは、水道局本管の水圧を高めて、ビルやマンションなどの中高層階までダイレクトに給水できる方式を指す。
通常、本管の水圧だけでは3階程度までしか給水できない。そのため中高層の建物では、地上の受水槽に貯めてから屋上の高架水槽までいったん揚水ポンプで汲み上げ、流れ落ちる勢いを利用して各フロアに給水する「受水槽式」が採用されている。これに対して、本管の水圧を高める増圧ポンプを設置して、本管と建物内の配管を直接つないで中高層階まで給水できるようにしたのが「直結増圧給水方式」である。1990年代初頭に登場した。受水槽と高架水槽がいらないため、省スペースになり、衛生管理・メンテナンスも必要ない。
自治体によって、水道本管から建物への引込み管の口径、階数や世帯数などの規制がある。