炭化コルク
(たんかこるく)
炭化コルクとは、コルク樫の樹皮を原料に炭化発砲加工をした素材を指す。
ワイン用のコルク栓を打ちぬいた残材などを粉砕したコルク粒を、型に入れて蒸し焼き状態にして炭化させて加圧成型する。コルク自体の樹脂や蝋分で固めるため、製造過程で接着剤は使用しない。コルク自体の特徴として、弾力があり、吸音・防振性、調湿性、疎水性、防虫性に優れている点が挙げられる。さらに炭化させることで断熱性が強化されるため、天然の断熱材としての利用が多い。畳床にも使われる。
現在、コルク原料はほぼ輸入品だが、かつては国産のアベマキの樹皮をコルク代替品として炭化コルクが製造され、冷蔵庫の断熱材やサンダルのソール材などにも使われていた。