地板とは、住宅の床面と同じレベルに張られた
板敷き部分の総称を指す。
主に
和室の一部に
畳面と同じ高さに納めるものが多い。書院造りの付け書院、
床の間、
床脇などにも多用される。敷かれる場所によって別の呼び名があり、
和室の入口部分にあるものを「踏込み
板」、
茶室の
座敷内のものを「
板畳」、
床脇に付いた
違い棚の下にある幅広い
板を「
地袋板」「敷き込み
板」「地の
板」などと言う。
地板の樹種は、格式のある書院では杢の美しい
ケヤキ、
茶室や数寄屋風の簡素な作りではアカマツやスギ類、その他にトチノキ・クスノキ・ツガなどに
漆塗りをした材を用いるなど、使い分けられている。