富調合モルタルとは、通常の
モルタルよりも原料となる
セメント量を多めに調合した
モルタルを指す。
セメント量が少ないものを
貧調合モルタルと呼ぶ。
モルタルの調合比の基準は「
セメント1:砂2~4(用途によって異なる)」である。富調合モルタルは、強度と付着力が高い半面、収縮率が高いため
ひび割れが起こりやすい。住宅の壁仕上げなどを
モルタル塗りにする場合は、下地との付着力が必要な下塗りは富調合モルタルを、上塗りに近づくにつれて
ひび割れの少ない仕上げにするために
貧調合モルタルを使う。なお、
コンクリートを圧送する際、配管内の潤滑性向上のための「先送り
モルタル」としても使われる。