埋め木とは、木材についた抜け節や疵、釘穴などに木片で栓をする作業、また充填する木片を指す。
表から見える仕上げ面に使う材料の場合、同一の樹種で木目の似たものを選び、ノミや
キリで穴を整えて精巧にはめこむ必要がある。長い年月を経て、木造建築の建物の一部にすき間や
割れが生じた部分を補修することも埋め木と言う。古い材と新しい材の色目が合わないため、富士山や茄子など縁起の良いモチーフをかたどり、あえて遊びのあるデザインの埋め木を使うケースもある。
柱や
梁などの木構造が室内に露出するデザインで、継手を補強する
金物を隠すために埋め木を採用するケースも増えている。