柳障子とは、枠を黒塗りにした
縦繁障子を指す。「短冊障子」とも言う。
障子の名称は
組子の縦横の本数によって異なる。標準的なタイプの「荒組障子(荒間障子)」は「竪3本×横5本」が基本である。竪と横いずれかの
組子の本数を荒組障子の2倍程度に増やしたものを「竪組障子」「横組障子」、同じく3倍くらい多いものを「
竪繁障子」「
横繁障子」と呼ぶ。柳障子はこの
竪繁障子の別称でもあり、特に竪繁の腰高障子を指す場合もある。格式のある書院造りなど、厳格で
座敷に用いられることが多く、端正な雰囲気を醸し出す。