癒合剤
(ゆごうざい)
癒合剤とは、植物の剪定時に使用する薬剤を指す。成分はチオファネートメチルや酢酸ビニル樹脂などである。癒合剤を塗布することで、切り口から水や養分が出ないようふたをして、雨水や雑菌の侵入を防ぐことができる。また、植物は人のかさぶたのように、切り口をふさぐカルスという成分を分泌するが、癒合剤はその生成を促す役割も担う。癒合剤を切り口全てに塗ることができない場合は、切断面が大きいものほど植物の状態に大きく影響するため、太い枝から塗っていく。なお、一般的な癒合剤は表皮に取り込まれるものが多い。