洋瓦とは、もともと西洋の住宅屋根に噴かれていた
瓦を国内で改良した
瓦を指す。「洋風瓦」「洋形瓦」とも言う。
幕末から明治期に最初に日本に入ったのはフランス
瓦で、現在のフラットな洋瓦F型の原型となった。大正時代にスペインから上丸と下丸を組み合わせたバレル
瓦が入り、その形状を応用したS
字型の洋瓦S型が誕生した。現在も洋瓦の主流はF型とS型である。輸入瓦にはイタリア、イギリス、ギリシャ産などもある。素材は、和瓦と同じ粘土が基本で、色合いは自然な斑模様の
テラコッタ風、赤瓦などが多い。1970~80年代以降にヨーロッパから導入された
セメント瓦は
平板瓦に含まれ、通常は洋瓦とは呼ばれない。