カバー工法
(かばーこうほう)
カバー工法とは、屋根のリフォーム時に、既存の屋根の上に防水シートと軽い屋根材を貼り重ねる工事方法を指す。
重ね葺きとも言われ、もともとある屋根の上に、防水シート(ルーフィング)とガルバリウム鋼板などの軽い金属でできた屋根材を貼り重ねることで、屋根の防水性能を回復させることができる。古い屋根材の撤去や廃棄などの費用がかからないので、葺き替え工事に比べてリフォーム費用を抑えることができる。また、古い屋根の解体等の必要がないため、工期が短く済むほか、アスベスト飛散のリスク低減にもつながる。
二重構造となるため、防水性や防音性の向上が期待でき、さらに断熱性を備えたシート屋根材を使用することにより断熱効果を高めることも可能になる。一方で、屋根の重量が増し、住宅への負荷が大きくなることや、既存の屋根の劣化が激しすぎると施工できないなどの注意点がある。