サーモコンクリート
(さーもこんくりーと)
別称・略称
泡コンクリート、多孔質コンクリート、細胞コンクリート
サーモコンクリートとは、発泡剤を混ぜて作る軽量気泡コンクリートの1つで、現場打ちで事後発泡させるタイプを指す。「泡コンクリート」「多孔質コンクリート」「細胞コンクリート」とも言う。
発泡剤の混錬直後は流動性が高くて圧送しやすいため、複雑な形状や狭い空洞にも充填でき、打設後に1.5~2.0倍に膨張してすき間なく空間が埋まる。地盤沈下による建物床下の改修工事、港湾・河川施設の裏込め工事などに使われる。多孔質なため断熱性も高い。
なお、工場内の高圧加熱用の鋼製タンクで作ったものをALC版といい、建築物の非耐力壁や床・天井材などに使われる。ALCとは、「Autoclaved Light-weight Concrete」の略である。