粒子状有機化合物とは、ミクロン単位の微小な粒子状の有機物質を指す。「有機粒子状物質」ともいう。有機化合物の中では、沸点が380度以上と高く、揮発しにくい。かつて電気機器の絶縁油などに使われ、毒性の強さから1975年に使用禁止となった
ポリ塩化ビフェニル(PCB。沸点603度以上)などが知られる。現在の住宅では、可塑剤のフタル酸ジイソノニル(DINP。沸点403度)がビニルクロスなどに使われている。その他、大気中の
揮発性有機化合物とオゾンとの光化学反応によって形成される二次生成有機粒子もある。