スパンシール
(すぱんしーる)
スパンシールとは、特殊な処理を施したゴムで作られた反応接着型止水板を指す。防水性や気密性を保つ目的で、建造物の繋ぎ目や隙間に充填する。生コンクリートの水和反応が進むにつれ、生コンクリートと接着する性質がある。生コンクリートとスパンシールが結合することで、止水する作りになっている。建築物では、雨漏りなどを防ぐ材料として必要不可欠であるが、ゴムを基に作られているため、外部からの衝撃に強く現状を維持し、温度変化による膨張収縮にも順応性がある。主成分であるブチルゴムと呼ばれる物質には耐候性・耐アルカリ性・耐水性がある。コンクリートを利用した建築物の各階打継・ベランダ打継、地下駐車場、鉄道や道路、ダム、上下水道、河川など、スパンシールは多岐にわたり活用されている。