中杢目とは、
板材の木目の一つで、均等な縦縞に見える
柾目の中央に、細い山形や波状の
板目が通っている模様を指す。
単に「中杢」ともいう。
板目部分の幅を意味する目巾が、2~3cmで根本から末端まで揃っているものを「針目」といい、上質とされる。年輪が密で良質なスギ材などの樹心に近い部分から、わずかしか取れないため、希少性が高い。中杢目の中でも、真中の
板目部分の形状によって、竹の子や亀の甲などに見立てた様々な呼び方がある。
茶室や数寄屋建築の広間など、意匠性の高い
和室の
天井板などに用いられる。