アクリル繊維とは、化学繊維のなかで石油を原料とする繊維だが、
ウールに似た性質をもつ合成繊維を指す。
羊毛のような軽さと柔らかさ、暖かさを兼ね備えており、化繊ではなかなか実現できないふんわりとした風合いを出せる。保温性、発色性に優れ、しわになりにくい。そのため、
ウールの代用品として利用されることが多い。ニット製品、
カーテンや
カーペット、シートやテントなどに加工される。工業分野では、アスベストやろ過布の代替品としても使われている。ポリエステルと同様、熱可塑性がある。日光に強く、耐候性もあり、外気に長い間さらしても強度はほぼ変わることがない。