アピトン
(あぴとん)
別称・略称
クルイン、ヤン、チュティール
アピトンとは、フィリピン、インド、インドシナ、タイ、マレーシア、カンボジアなど、東南アジアに分布するフタバガキ科の広葉樹を指す。広範な地域に自生しており、産地国によって呼名が異なる場合がある。材質が強く、耐久力に優れており、心材の色は濃灰褐色、赤褐色で、長期間大気にさらされると色が濃くなる。保存薬剤が注入しやすいため、処理をしてから用いられている。耐久性の高さと、表面にヤニが浮き出てあまり見た目がきれいでないことから、主に橋や陸橋などの重構造物に利用される。防腐処理をしたものは、埠頭杭木、橋梁材、枕木などに使われる。またトラックの荷台の床に使用されることも多い。