エチルベンゼンとは、分子式をC8H10で表し、常温では無色透明で特有の臭いを持った液体である。一般的にはエチレンとベンゼンを原料とするが、
キシレンから分離して取り出す方法もある。
ほとんどがスチロールで知られる
スチレンの原料として使われる。また、
内装材料の
施工用接着剤や
油性塗料などの溶剤や希釈剤、防腐剤など、多種多様な場面で使われている。厚生労働省の室内濃度指針値は0.88ppm以下とされており、身体への影響としては、皮膚障害や粘膜障害、さらに高濃度では麻酔作用があるといわれている。