グリーン材とは、乾燥処理がまだ十分でない木材を指す。木造の
構造材は大きく分けて、自然乾燥されたエアドライ材と人工乾燥された
キルンドライ材、グリーン材の3種類あるが、グリーン材は
生木に近く製材の中で最も安価である。そのため、コストを抑えたい木造建築に利用されることが多い。含水量が多いため乾燥するまでに数年かかり、住んでから歪みや表面の
ひび割れなど損壊が生じる場合があるが、人工乾燥の
キルンドライ材に比べて木の脂身を失わないことから、木の性質が持つ粘りを保つことができるという特徴がある。