「め」から始まる用語一覧
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面付け箱錠(めんつけはこじょう)
面付け箱錠とは、扉の内側、つまり室内の面に錠のケースを取り付けるタイプの錠前を指す。
比較的容易に取り付けができるが、強度、防犯性は優れている。主に集合住宅の玄関ドアなどに使われることが多い。箱の形状は、さまざまなサイズにできるので、取り付けやすさも含めて一般的に広く流通する錠前の1つとなっている。
ノブやレバーハンドルと鍵穴が離れた位置にあるのが特徴で、扉の外側は鍵を使い、内側はサムターンで施解錠する仕組みである。
メンテナンス(めんてなんす)
メンテナンスとは、建物を長期で利用することができるように行う点検、管理、修理、修繕などを指す。
住宅室内のメンテナンスには、居住者自信が日常から行う清掃や修理なども含まれる。一戸建ての外壁や屋根部分、集合住宅の外壁、屋上、階段、エレベーター部分は専門業者に依頼して行うことが多い。
メンテナンスフリー素材(めんてなんすふりーそざい)
メンテナンスフリー素材とは、定期的な補修などの必要性が低い素材を指す。住宅においてはメンテナンスが難しい屋根材や外装材に使用されることが多い。明確に定義されているわけではないが、長寿命で手入れしやすいもの全般がメンテナンスフリー素材と呼ばれる傾向にある。自然素材の珪藻土や割れにくく表面が劣化しにくい素材の瓦、表面の剥がれなどが発生することがなく長寿命である無垢材を使用したフローリングなどが代表的である。
面取り(めんとり)
面取りとは、木材や鋼材等の素材の角部分を削り落とし、小さな平面をつくる行為を指す。
主に木材角形断面の出隅角を、保護や装飾の目的で削り取り加工することである。たとえば木製の机の縁などは面取りされた結果、人を傷つけないように丸みを帯びている。多様な面取り種類が存在し、その加工でデザインも大きく変わる。面取りをする道具には、紙ヤスリやトリマー、電動ルーター、面取りカンナ、複雑な加工も可能なベベラーなどがある。面取り木材は市販されているほか、DIYも可能で、ホームセンターや材木店での面取りサービスもある。
面取りは木材の他にタイル加工や金属加工などでもよく見られる。料理でも野菜の切り口の角をごく浅くそいで丸くすることを「面取り」という。
面取りタイル(めんとりたいる)
面取りタイルとは、タイルの角が面取りされた形状のタイルを指す。
タイルを貼っていくと壁面が出隅になっている角や、他の素材との見切り部分などが出現する。一般の、いわゆる平物タイルを使用すると、加工されていない小口の無釉部分が見えてしまうが、面取りタイルは面取り部分が人の目に晒される前提で作られているため、見栄えがよい。平物タイルと区別して役物タイルと呼ばれており、貼る場所によっては平物・役物の数を十分に確認する必要がある。面取りタイルは、面取り加工がなされている辺によって、片面取り、両面取りの2種類に大きく分類され、端部の状況により使い分ける。
面戸瓦(めんどかわら)
面戸瓦とは、瓦葺き屋根の大棟や隅棟などに乗せる熨斗瓦と、傾斜面に張る瓦が接する部分にできるすき間をふさぐために用いる役瓦を指す。
本瓦葺きの大棟下端で、丸瓦と平瓦の間にできる左右対称になるすき間に立てて用いるものを「蟹面戸瓦(蟹の甲羅のような形)」、本瓦葺きの隅棟や、桟瓦葺の大棟下端にできる非対称のすき間に用いるものは「鰹面戸瓦(鰹節のような形)」と呼ぶ。面戸瓦を使うことで、雨水や害虫の侵入を防げる。
なお、すき間を漆喰で埋める場合もある。漆喰は劣化して機能が低下するため、定期的な詰め替えが必要になる。代わりに、合成樹脂製の乾式面戸シートを使うケースも増えている。