「ぬ」から始まる用語一覧
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ぬいつけ打設(ぬいつけだせつ)
ぬいつけ打設とは、建物の基礎の増設や一体化工事において、すでにある基礎の接着面に、アンカーを打ちつけて新たな基礎を緊結していく工法を指す。増築するときや既存の基礎が不足しているときに行われることが多い。打設とは、コンクリートを流し込むことを言う。アンカーは3~8本程度を打ちつけることが多いが、アンカーの本数は、建物の状況や大きさによって変わる。例えば、小さい規模の改築工事の場合は、3本ほどだけで、できることもある。
糠目(ぬかめ)
糠目とは、石のきめの細かさを表す言葉のひとつで、最もきめが細かい特徴を指す。米糠のようにきめ細かいことから名付けられた。糠目の他に石のきめの細かさを表す言葉としては、中目と細目がある。
糠目の石材は、特に墓石においては高価な石とされ、代表例として羽黒青糠目石(はぐろあおぬかめいし)や庵治石(あじいし)などがある。
抜け止め形コンセント(ぬけどめがたこんせんと)
抜け止め形コンセントとは、プラグの脱落防止機構を備えたコンセントを指す。
プラグを差し込む受け口の穴は、通常のコンセントと異なり斜めを向いている。プラグを差し込んだ状態で時計回りに回転させることでロック機構が働いて固定でき、プラグが抜けにくくなる。また、この段階で、受け口の穴は、通常のコンセントと同じ横向きの形となる。抜く際は、反時計回りに回転させることでロックが解除され、抜ける仕組みになっている。
ヌック(ぬっく)
ヌックとは、家の片隅にある、こぢんまりとした居心地のよいスペースのことを指す。語源は、スコットランド語のヌークとされている。
ヌックと呼ばれる場所は、リビング・ダイニング・キッチンの片隅、階段の踊り場など小さなスペースで、家族との団欒や、趣味を楽しんだりするなど、各々が心地よく過ごせる場所として活用されている。
布基礎(ぬのきそ)
布基礎とは、建物の外周や壁の下に帯状に設けた連続基礎を指す。
直接基礎のひとつで、ベタ基礎とともに住宅の基礎として一般的に用いられる。建物の土台沿いに逆T字型の鉄筋コンクリートを地面深くまで打ち込むことで、建物の荷重を分散させ、地盤の支持力を高める。この逆T字型の形状をフーチングといい、連続フーチング基礎とも呼ばれる。基礎の内側は地面が露出しているため、湿気やシロアリ対策として防湿コンクリートや防湿シートが用いられる。
布クロス(ぬのくろす)
布クロスとは、綿や麻、シルク、レーヨン、不織布、合成繊維などを原料とした壁紙のことを指す。織り方は平織りや綾織り、不織布などの種類がある。自然の素材感が感じられ、室内の高級感を演出することができる。丈夫で擦れにくく、通気性や吸放湿性に優れている。伸縮性が高いため、施工にも手間がかかると言われており、他の壁紙と比べると、一般的に価格は高めとなっている。
塗り壁(ぬりかべ)
塗り壁とは、左官職人の手により、下地の上に何層も重ねて上塗りをした壁を指す。
上塗りを、土で仕上げたものを土壁、漆喰で仕上げたものを漆喰壁と呼ぶ。
工法を指す呼称としては、左官職人による手仕事を意味する左官工法と呼ばれるほか、水で練った材料を塗布した後、乾燥期間を要することから、クロス張りや板張りなどの乾式工法に対して湿式工法とも呼ばれる。職人のコテさばき、乾燥の度合い、気候などによって、同じ材料を使用しても完成する壁は異なるため、唯一無二の壁ができる点も魅力である。自然の素材を使用していることから、有害物質を出さないことなどもメリットである。
塗籠(ぬりごめ)
塗籠とは、おもに近世以前の建物で、柱や軒などの木部の外壁まで厚く塗り固めた土壁で覆う工法でつくられた、個室のことを指す。平安時代では、主に寝室としての利用や、衣類や調度品の収納場所として機能していたが、次第に寝室として使われなくなった。一般の民家でも近世以降は、主に納屋と呼ばれ、収納場所として利用されていた。
濡れ縁(ぬれえん)
濡れ縁とは、家の外に張り出した外部の床を指す。
風雨を防ぐ壁などがなく、雨に濡れてしまうのでこの呼び名がある。そのため、水分を早く落とし乾きやすくする目的で、すのこの形状のものが多い。昔は木製であったが、現在では耐久性に優れた金属や樹脂などの素材を用いた濡れ縁も増えている。濡れ縁があることで、部屋と庭とにつながりが生まれる。家の中からは外の空間を近く感じられる場所になり、庭に出ているときには気軽に物を置いたり腰を掛けたりできる場所として活用できる。
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