「ら」から始まる用語一覧
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ラーメン構造(らーめんこうぞう)
ラーメン構造とは、垂直に立つ柱と水平にかけた梁を強力に接合した構造を指す。
ラーメンとは、ドイツ語で枠、あるいは額縁を意味する。部材と部材の結合部分が固定(剛接合)されている構造である。筋かいがないので、大きな開口部をとることができ、大きい空間を確保できる。
鉄骨造・重量鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造などに用いられる。
ライティングダクト(らいてぃんぐだくと)
ライティングダクトとは、差し込み型の照明器具やコンセントなどを取り付けることができる溝型の配線機具を指す。導体がダクト形状で収容されており、専用アダプタを使用することで、どの位置からでも電源を取り出せる。取り付けられた照明器具などへの電源は、ライティングダクトの給電レールから供給されるため、ダクトの上であればどこにでも照明器具を取り付けることができる。
ライティングビューロー(らいてぃんぐびゅーろー)
ライティングビューローとは、書き物をするデスクが付いた収納家具を指す。
引くと伸長する天板、鍵付きの引き出し、細かな仕切り、ミラーなどが付いているのが特徴である。作業、収納、鏡台など1つのデスクで何役もこなすことができる。ライティングビューローは生産国や作られた時代によって、様々なサイズやデザインがあり、使われている材木の種類や色によっても、雰囲気は異なる。アンティークのライティングビューローになると、技巧的な彫刻が施されていたり、猫脚が使われていたりする。そのため、歴史を感じさせ、見た目がおしゃれなので、部屋のインテリアとして重宝するものも多い。
ライトコート(らいとこーと)
ライトコートとは、建物の内部に採光や通風を目的として設けた吹き抜けスペースを指す。光庭と和訳される。
住宅が密集しているような場所で日当りがよくなくても、ライトコートが面する四方から採光や通風を確保することができる。また配置の仕方により、近隣家屋からの視線を防いでプライバシーを守ったり、室内に開放感を演出することもできる。マンションに使われることも多い。
ライトコントローラー(らいとこんとろーらー)
ライトコントローラーとは、照明器具の明るさを調整することができる装置を指す。明るさを自由に調節でき、暮らしのシーンに応じたライティングを自由自在にできるようになる。色の調整ができるものもあり、より多彩な光の演出が可能となる。無線・有線、単回路・多回路、白熱灯用・LED用、リモコン端末やタブレット経由での操作など、用途や目的に合わせて様々な種類の商品が販売されている。
ライフサイクルカーボンマイナス住宅(らいふさいくるかーぼんまいなすじゅうたく)
ライフサイクルカーボンマイナス住宅とは、建設から廃棄に至るまでの長期間でCO2収支をマイナスにする住宅のことを指す。住宅に関する分野のCO2排出量は、建築時でまだまだ高い水準となっており、今後は、低炭素化への取り組みを一層強くすることが求められている。この住宅は、太陽光発電などの再生利用可能エネルギーの利用、廃棄するときに有害な物質が発生しない材質の使用などによって、住宅を建設してから壊す段階までCO2が削減できる設計となっており、認定基準や国による補助金制度がある。
ライフサイクルコスト(らいふさいくるこすと)
ライフサイクルコストとは、建物の企画・設計・建設され、その建物を使い続けるために必要な水道・光熱、点検・保守、清掃などの運用維持管理費、税金・保険、解体処分までの全期間に生じる費用を指す。
ライフサイクルコストは、建設にかかる初期費用であるイニシャルコストと、建物の管理維持から解体、廃棄に至るまでに必要なランニングコストに分けられる。ランニングコストは、水道光熱費、保守点検や清掃などの管理費用、固定資産税、火災保険や地震保険などの保険、修繕やリフォーム、更新、解体や廃棄処分などの費用が含まれる。建物の構造や耐用年数、規模によって必要な費用も大きく異なる。
ライフステージ(らいふすてーじ)
ライフステージとは、人の一生において年齢にともなって変化する生活段階のことを指す。人の一生は、幼少期、少年期、青年期、壮年期、老年期などの段階に分けられる。就学、就職、結婚、出産、子育て、リタイアなどのライフイベントを経過しながら、それぞれのステージで家族構成やライフスタイルは変化し、家計にかかる費用も異なってくる。したがって、このような変化を想定した人生計画、マイホーム計画、ローン返済計画が重要になってくる。
ライブラリー(らいぶらりー)
ライブラリーとは、住宅においては主に書斎や書庫を指す。
本の収納と読書スペースを兼ねた場所で、趣味やリラックスの空間として活用される。独立した部屋ではなくリビングの一部などに設けられる場合もある。また、本だけでなくDVDやブルーレイ、レコード、CDなどをコレクション・鑑賞するスペースとしても利用される。家族共用のPCスペースをライブラリーと呼ぶこともある。
落葉樹(らくようじゅ)
落葉樹とは、低温期になると葉が枯れて落ち、翌春に新しい葉を生じる樹木を指す。温帯に多く分布しており広葉樹に多く見られるが、針葉樹の一部も落葉樹に含まれる。
落葉樹は気温が下がると紅葉するが、これは葉緑素を分解して栄養として幹に取り込むときに起こる現象である。光合成の役目を終えた葉は養分を幹に移した後に枯れて落ちる。
夏は葉で日差しを遮り、冬は落葉して日差しを室内に取り込める利点を生かせるように、庭造りの際には効果的に配置するとよい。
落雷(らくらい)
落雷とは、発達した雲の中で蓄積された静電気が雲と地上との間で放電される気象現象を指す。対地放電または対地雷と呼ばれ、雲の中や雲と雲の間で発生する雲放電と区別されている。
積乱雲が発達しやすい夏に多く観測されるが、一年を通して地域性関係なく落雷が発生する。
ラグ(らぐ)
ラグとは、床の一部分に使用する敷物を指す。
一般的に、1~3畳未満の大きさの敷物をラグ、1畳未満のものをマットと区別して呼ぶ場合が多い。ラグの形は、円形、長方形、正方形、楕円形などの種類がある。形やパイル、織り方の種類によって印象が変わるので、インテリアとしてフローリングのアクセントに使用することもある。足元を冷やさないため、冬の防寒対策になり、ほこりを吸着してくれるので部屋にほこりを舞いにくくする特徴がある。
ラグスクリュー(らぐすくりゅー)
ラグスクリューとは、木ネジ状の頭がナットタイプになっている金物を指す。頭部が六角形のものが一般的に普及しており、ホールダウン金物(木造住宅の耐震性を確保する重要な補強金物)・火打金物などの留め付けに用いる。ボルト締めするほどでもないが、木ネジでは強度が不足する場所で使用されることが多い。そのまま締め付けると、木材が割れる恐れがあるため、まず下孔を開けてから締め付けて使用する。
ラジエントヒーター(らじえんとひーたー)
ラジエントヒーターとは、うずまき状にしたニクロム線をトッププレートの下に埋め込み、ヒーター自体が発熱することで直接加熱する調理器具のことである。
電磁線を使って加熱するIHヒーターと違い、IHヒーターでは使用できない鉄、銅、アルミ、ステンレス、ホーローなどの金属鍋、土鍋、超耐熱ガラスの鍋などが使える。ただし、超耐熱ガラス製以外のガラス製鍋と、鍋底が平らでなく足のあるものは使えない。IHヒーターに比べて火力が弱いが、ヒーター部分が直接高温になるので注意が必要である。
ラス(らす)
ラスとは、左官の際の下地になる金属メッシュを指す。
外壁や軒天井など平滑面に、左官材を付着させる目的で用いられる。ラスをタッカー釘やステープルで壁下地に固定し、モルタルをからませ壁面に固着していく。外壁ではラス板のうえに防水紙としてアスファルトやフェルトを貼り、その上にラスを張る。軒天井では、ラス板に直にラスを張る。モルタルを塗る厚さが薄いと、下地に使用したラスの形が浮き出やすく、錆びやすい。
種類には、針金が組まれた金網のようなワイヤーラス、薄い金属製の板に切れ目が一定の間隔で入ったメタルラスなどがある。仕上がりからは目に見えない部分であるが、建物の美観性と耐久性を維持する上で、重要な役割を担っている。
ラスシート打ち付け軸組(らすしーとうちつけじくぐみ)
ラスシート打ち付け軸組とは、木造住宅の建築において、柱と横架材との間に塗り壁用の下地材であるラスシートを入れて耐力壁とする工法を指す。
ラスシートとは角波成形された薄い鉄板に平ラスを付けたもので非常に強靭なのが特徴である。鉄板の厚みは0.4mm以上、メタルラスの厚みは0.6mm以上とされている。貼る際に特別に高度な技術を要しないことから作業日数はさほどかからないのがメリットで、防火・防水性能にも優れている。
ラスタータイル(らすたーたいる)
ラスタータイルとは、真珠のような輝きを放つタイルを指す。パールタイルとも言われる。
磁器タイルの表面に、石灰石などの金属系の釉薬を塗り、高温で焼き上げることで独特の光沢が生まれる。他のタイルでは実現できないメタリックな質感が魅力であり、主にマンションやビル、一戸建て住宅の外壁に使用されている。屋内でも壁の装飾に使用できるが、床の使用には適していない。金属製の釉薬が落ちやすいため、洗浄する際は専用の洗剤を使用しなければならない。
ラスター釉タイル(らすたーゆうたいる)
ラスター釉タイルとは、真珠のような光彩を発するように仕上げた施釉タイルを指す。
ラスター釉タイルは、タイルの表面にクロムやマンガンなどを添加したラスター釉薬を塗り、700度前後の温度で焼成することで作られる。
焼成温度が他の施釉タイルと比較して低温なので、鮮やかな色彩に焼き上がり、光の当たる角度によって色が変化する色彩が特徴である。
ラスボード(らすぼーど)
ラスボードとは、塗壁の下地として用いられる、表面に浅い溝がある石膏ボードを指す。耐火、防火、遮音性などの防災に優れている。また他の石膏ボードに比べ大板なので、板の間の継ぎ目が少なくて済むこと、施工が容易にできるという特徴がある。日本壁である繊維壁、京壁、漆喰での仕上げに頻繁に利用されている。浅い溝が空いていることにより、珪藻土や漆喰などの付着をよくすることができ、石膏プラスターなどを下塗りとして塗り固めた後に、左官材料を上塗りをするという手順で施行される。
ラス・モルタル塗り(らすもるたるぬり)
ラス・モルタル塗りとは、塗り天井・塗り壁用の下地板の上にラスを張って、その上からモルタルで仕上げることを指す。
ラスとは金属製の金網の下地のことで、具体的には金属板に一定間隔で薄く切れ目を入れたメタルラス、針金を編んだワイヤラス、石膏で作られているラスボードなどが使用される。
モルタルの下地の厚みが1mm以上であれば「防火構造」、2mm以上であれば「準耐火構造」として認められる。