「せ」から始まる用語一覧
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膳板(ぜんいた)
膳板とは、建物の窓枠の室内側に取り付けられた額縁のうち、特に下枠に設置する板を指す。
額縁は「ケーシング」とも言い、もともとは木造軸組住宅のうち、柱が表面に出ない大壁造りの室内で、壁と窓枠が接する見切り部分の納まりを整えために設けられた。膳板は、左右の額縁よりも室内に少し飛び出る形で幅が広くなっているケースも多い。
アルミサッシの製品によっては、結露受け機能を持つアルミ製の膳板が付くタイプもある。また、額縁(ケーシング枠)の上端や左右の部分に壁紙などの仕上げ材を巻き込んで隠し、下端の膳板だけを見えるように設置するなど、窓周りのデザインをさまざまに演出した設計もある。
全館空調(ぜんかんくうちょう)
全館空調とは、住まいの空間をすべて一括で空調管理できるシステムを指す。
部屋ごとに空調を設置せず、一つの空調設備で処理した空気を配管によって建物全体に循環させる方法で運用している。よって、家全体を快適な温度、空気に保つ。
各空間の温度差が少なくなり、急な温度変化によって起こるヒートショックや、特に夏に起こりやすい熱中症のリスクを軽減できる。
善管注意義務(ぜんかんちゅういぎむ)
善管注意義務とは、民法第400条に定められた「債権の目的が特定物の引渡しであるときは、債務者は、その引渡しをするまで、契約その他の債権の発生原因及び取引上の社会通念に照らして定まる善良な管理者の注意をもって、その物を保存しなければならない。」という義務を指す。特定物とは、中古車・美術品・建物のようにその物の個性に着目して取引される物を指し、すべての取引においてこの注意義務が要求されるものではない。
全国防犯協会連合会(ぜんこくぼうはんきょうかいれんごうかい)
全国防犯協会連合会とは、安全で安心な社会の実現を目指し、防犯思想・知識の普及、覚醒剤等薬物乱用防止などの活動を行っている公益財団法人を指す。略称は全防連である。各都道府県に設置された防犯協会や、暴力追放運動推進センターなどと連携しながら、防犯思想や防犯知識の普及啓発活動、覚醒剤等の薬物乱用防止活動、風俗環境の浄化、暴力団排除活動などを行っている。
全熱交換器(ぜんねつこうかんき)
全熱交換器とは、換気する際、排気から熱と湿気を給気に戻す換気システムを指す。
特殊な膜を使用し、排気される温熱(顕熱)とともに湿気(潜熱)も吸気に取り込むため熱効率が高く、省エネにつながるとされている。一般的には70%の熱を戻すと言われており、室温20度で外気温が0度であれば約14度の空気が、吸気される。ただし、湿気とともに臭いも一緒に戻してしまうため、トイレなど臭いの気になるところには向かない。
全般拡散照明(ぜんぱんかくさんしょうめい)
全般拡散照明とは、空間の全方向に均一に光を当てる照明を指す。光源からの光を直接照明にせず、光源をガラス、和紙、布、アクリルなどで覆い、一度物を通すことで、やわらかい光を演出する。照明器具は主に球体となっており、ペンダント型やスタンドライト、フロアライトに用いられることが多い。
全般換気(ぜんぱんかんき)
全般換気とは、家の中に新鮮な空気を取り込みながら汚れた空気を排出する24時間換気システム全般を指す。
屋外から取り込んだ空気で、室内の汚れた空気を希釈して排出するため「希釈換気」とも呼ばれ、第1種・第2種・第3種の3種類がある。ちなみにトイレなど一部の空間だけを換気する場合は「局所換気」と呼ぶ。
全般換気を行うためには、家内部の大きな空気の流れとなる換気経路を設け、収納スペースの内部や階段下などで起きやすい空気のよどみを可能な限りなくす必要がある。給気口・給気用ファン・排気口・排気用ファンなどを的確な場所に設けるとともに、換気経路を考えた間取りやプランを採用し、家具の配置などを工夫する必要がある。
全部委託(ぜんぶいたく)
全部委託とは、マンションを管理する形態の一つで、管理上必要な業務のほぼすべてをマンション管理会社に委託する方法を指す。
分譲マンションの維持管理は、本来は区分所有者で構成する管理組合が担う業務である。しかし、専門知識が必要な上、広範囲にわたる内容を継続することは困難なため、業務を管理会社に委託することが多い。
マンション管理の形態には、ほかに自主管理、一部委託がある。
前面道路(ぜんめんどうろ)
前面道路とは、敷地に面した道路を指す。
敷地に複数の道路が面している場合は、面している距離が長い道路を前面道路とすることが一般的である。