「え」から始まる用語一覧
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FF式ストーブ(えふえふしきすとーぶ)
FF式ストーブとは、燃焼に必要な室外の空気を給排気筒に取り込んで燃焼し、給排気筒を通して排気を室外に出す方式のストーブを指す。密閉式強制給排気式ストーブともいう。室内に屋内からのクリーンな空気を取り入れ、排気とともに燃焼ガスや水分も屋外に排出するため、使用時に定期的な換気をする必要がなく、結露を防いで安定した室温を保てる。石油燃焼機器の利点から部屋をすばやく温める効果があり、真冬や寒冷地の暖房機に利用される。安全性や安定性が高く、電気代が抑え経済的で環境にやさしい。
FF式ボイラー(えふえふしきぼいらー)
ボイラーとは、燃料を燃やして水を温め、温水や蒸気を作る機械のことで、FF式ボイラーとは、灯油を燃料にした屋内設置タイプの給湯器を指す。灯油ボイラーには、FF式とFE式がある。
FF式とは、「強制給排気」式のことで、機器に内蔵されたファンで室外の空気を取り入れて燃焼し、室外へ強制排気するものを指す。そのため、給湯器の上部に給気と排気の配管が別に2本ついている。強制排気のため、風向きなどに左右されず、燃焼に室内の空気を使わず、換気の必要がないため、お手入れが楽である。一方、FE式とは「強制排気」式のことで燃焼のための空気(酸素)は室内から取り込み、排気ガスだけをファンで外へ吐き出す方式を指す。
FP工法(えふぴーこうほう)
FP工法とは、木枠にウレタンフォームを注入し高圧力で成型した硬質ウレタンパネルを使用し、1年を通して高気密高断熱された木造住宅の建築方法を指す。FPとは「フレーム&パネル」の略である。
FP工法は、夏は涼しく、冬は暖かい空間を実現できる。断熱性が高いためエアコン等の電力を大幅に抑えられ、高気密によって室内の空気を外に漏らさず冬の結露も起こりにくいため木材や断熱材等の経年劣化がなく家が長持ちするというメリットがある。
また硬質ウレタンは耐久性、耐震性、耐風性なども高いとされており、災害に強い家にもなる。
エフフォースター(えふふぉーすたー)
エフフォースターとは、シックハウス症候群を引き起こす原因となる有害物質・ホルムアルデヒドの発散量を表すJIS(日本工業標準調査会)の表示のことを指す。建築基準法により、ホルムアルデヒドを発散する建材は、その発散レベルに応じて使用面積が制限されているが、エフフォースターは最も放散レベルが低いことを表し、建築基準法の規制を受けずに使用することができる。
エフロレッセンス(えふろれっせんす)
エフロレッセンスとは、コンクリートの表面に発生する白い生成物を指す。
また、コンクリート劣化の指標の一つとされている。その景観が白い花が咲いたように見えることから、「白華」や「白華現象」と言うこともある。コンクリートの表面に白い物質が現われ、壁面等を垂れる現象を引き起こす。冬の雨上がりや雪解け時など、低温多湿で適度な風がある場所や日陰で発生しやすい。
エポキシ樹脂(えぽきしじゅし)
エポキシ樹脂とは、分子中にエポキシ基と呼ばれる炭素や酸素からなる樹脂のことを指す。熱硬化性樹脂のひとつで、加工した後でも溶媒には溶けずに、再加熱しても軟化しないという性質を持っている。エポキシ樹脂の特徴としては、「強度が高い」「耐熱性に優れている」「耐薬品性がある」「接着力が強い」「効果収縮の幅が小さい」などがあり、安定した品質で幅広い範囲に応用できる樹脂である。この高い性能を活かして、住宅では接着剤や塗料に利用されることが多い。
エポキシ補修剤(えぽきしほしゅうざい)
エポキシ補修剤とは、エポキシ樹脂でできた補修剤を指す。主に、コンクリートの構造物にできたひび割れの補修時に使われる。シール剤と注入剤の2種類を混合させることで硬化が進み、劣化した箇所を補修する。コンクリート用・木材用・金属用・プラスチック用など、補修する素材に適したものがあり、種類は多岐にわたる。
エマルジョン塗料(えまるじょんとりょう)
エマルジョン塗料とは、水性と油性、両方の性質を持った塗料のことを指す。
エマルジョン塗料は大きく分けて、水で薄められる水性エマルジョン塗料と指定の溶剤を使って薄める非水性のエマルジョン塗料の2種類がある。
水性エマルジョン塗料には、アクリル系樹脂を使った製品が最も多い。エマルジョン塗料の最も大きな特徴は硬化で、時間が経過すると水分が蒸発し、油性成分が残る。風雨にさらされても落ちにくい性質があることから、屋外に使われているペンキはほとんどがエマルジョン塗料である。
外壁の塗料にもエマルジョン塗料が使われており、防水機能や防火機能を持つ製品もある。
LED照明(えるいーでぃーしょうめい)
LED照明とは、電気エネルギーを光エネルギーに変えて光らせる電子部品であるLEDを使った照明のことを指す。LEDとは、電気エネルギーを光エネルギーに変えて光らせる電子部品である。
従来の電球や蛍光灯よりも発光力があって明るい。LED電球の寿命は約4万時間とされているため、こまめに電球交換をする手間が省ける。また、通常の蛍光灯や電球に比べて消費電力が少ない。紫外線や赤外線を含んでいないため、害虫などの寄せ付けを防ぐ。目にも優しい電力になっている。
L型手すり(えるがたてすり)
L型手すりとは、主に浴室やトイレ、玄関の上がり框などに設置されるL字型になった手すりを指す。手すりには、垂直移動の際に使う縦型手すりと、しっかりと握って体を支える横型手すりがあり、双方を組み合わせたものがL型手すりである。採用する際には、高さなどの取り付け位置が重要になる。トイレに設置するときは、縦手すりの部分は便器の先端から200~300mm程度前方が使いやすく、横手すり部分は便座よりも220~250mm程度上方が目安となる。高齢者が使う場合は、手すりの太さにも注意したい。直径2.8~3.5cm位が高齢者でも握りやすい。
L型配列(えるがたはいれつ)
L型配列とは、作業台をL字型に曲げてレイアウトしたキッチンの形を指す。シンクとコンロを直線でつないだI型のレイアウトとは異なり、シンクとコンロを別方向に配置する。90度体の向きを変えるだけで作業が可能となるため、調理の際の家事動線が短いことが特徴である。L字のコーナー部分は作業台のスペースも広く、ゆとりのある作業ができるため、複数人で効率的に調理するのにも向いている。壁のコーナーに沿って設置する場合もあるが、シンク側をダイニングに向けて対面キッチンとして配置することも可能である。
L字型キッチン(えるじがたきっちん)
L字型キッチンとは、キッチン台をアルファベットのL字型に配置したキッチンを指す。
L字型キッチンには、壁付けタイプとオープンタイプの2種類がある。壁付けタイプは、直角に交わる壁に向かってL字に配置したものをいい、オープンタイプはL字の一辺を対面式のカウンターにしたものをいう。コンロとシンクを左右に振り分けて配置することで移動距離が短くなるので、作業効率が良い。コーナー部分はオープンにしてゴミ箱置き場にしたり、取り出しやすい回転式収納ラックにするなど、様々な工夫がなされている。
L字型バルコニー(えるじがたばるこにー)
L字型バルコニーとは、Lの字形のように設計されたバルコニーを指す。
L字型バルコニーは、マンションでは角部屋のバルコニーに採用されていることが多い。二方向に渡ってバルコニーがあるため、南東や南西など2つの採光がある。また、開放感が得られ、バルコニー自体の面積も広くなることが多いため人気がある。
L値(えるち)
L値とは、床衝撃音に対する遮音性能を示す単位を指す。
振動音もしくは固体伝播音など、実際に耳に聞こえる音のレベルをあらわしており、上階の衝撃音が下階で聞こえる音=「固体音」の大きさをあらわす数値である。固体音には、子供が飛んだり跳ねたり走り回ったりするときのような床衝撃音=「重量床衝撃音(LH)」と、食器やリモコンなど固く比較的軽量の物体が落下する音、椅子やテーブルを引きずった音などの床衝撃音=「軽量床衝撃音(LL)」の2種類があり、数値が小さいほど遮音性の高さを示している。日本建築学会では、マンションなどの集合住宅ではLL-45を望ましい水準としている。
エレガントスタイル(えれがんとすたいる)
エレガントスタイルとは、華やかで気品あふれるインテリアスタイルを指す。
ほどよい柔らかさと優雅さを兼ね備えており、落ち着いた雰囲気がある。ホワイトやベージュといった色を基本にしていることが多く、はっきりした色はあまり使われない。
照明器具はシャンデリアなど華やかなものが使われていることが多い。
エレベーター(えれべーたー)
エレベーターとは、人や荷物を載せて垂直または斜め・水平に移動させる装置を指す。昇降機ともいう。人の輸送を目的とする乗用エレベーター、人及び荷物のための人荷エレベーター、寝台やストレッチャーに載せた人を輸送するための寝台用エレベーター、荷物と、荷扱者または運転者のみのための荷物用エレベーター、駐車場に設置され、自動車を輸送するための自動車用エレベーターに分類される。建築基準法、労働安全衛生法が適用される。
エレベーターホール(えれべーたーほーる)
エレベーターホールとは、エレベーターの前にある乗降するための空間を指す。
マンションなどの共同住宅の共用部として、エントランスホールとエレベーターホールが一体化していることが多く、そのまま廊下や通路とつながっていることが一般的である。
共同住宅のうち高齢者向けの住宅に関しては、エレベーターホールは1辺が1,500mmとする正方形の空間を確保することなどの基準が国土交通省により定められている。
塩害(えんがい)
塩害とは、土壌や大気に含まれる塩分により、建築物や自動車、植物などが受ける被害を指す。建築物における主な塩害はコンクリートの劣化であり、コンクリートのひび割れや剥落等の原因となる。コンクリートに含まれる塩分濃度が一定量を超えると、コンクリート内部の鉄筋の被膜が破壊され、鉄筋が腐食と膨張を起こすことで進行する。コンクリート表面の塗膜や、早期の点検などにより被害を軽減させることができる。
縁側(えんがわ)
縁側とは、日本家屋において、和室と外部の間に設けられた板張りの空間を指す。
和室に入る前室のようなもので、庭などの外部から直接屋内に入るときにも使用できる。
縁側には、濡縁、くれ縁などがある。濡縁は、雨戸の外側にある縁側のことである。くれ縁は、縁側の部分が雨戸の内側にあり、戸は雨戸と戸袋、サッシュなどで防水設備とする。
縁側は室内と外部との間に位置するため、外部からの訪問者とのコミュニケーションの場としても活用される。
縁甲板(えんこういた)
縁甲板とは、床の仕上げに用いられる床用木材を指す。表面から釘が見えないよう、板の表面に凹凸をつける本実(ほんざね)加工が施されている。幅は約90~300mm(3寸~1尺)、厚さは約15~30mm(5分~1寸)程度の木板が多く、壁や天井に使う場合もある。かつては縁側の甲板のことを指していたが、現在では、縁側や畳敷きの部屋がある家は少なくなり、フローリング材と同じ意味で使われることが多くなった。1枚の板から作られた単層と、薄い単層の板を貼り合わせた複層の2種類がある。