「そ」から始まる用語一覧
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外廊下型(そとろうかがた)
外廊下型とは、共用廊下を外につくった建物を指す。
マンションなどで多く採用されている。外廊下型の建物のメリットは、住戸の片側に共用廊下を配置するため、日当たりがよい、火災時にベランダ側のほかに共用廊下側からも非難できる、などである。
ソファ(そふぁ)
ソファとは、背もたれと肘掛けがある長椅子を指す。
布張りや革張りのものがあり、多くの場合、背もたれや座面の内部にはクッション性の高い素材が使用されおり、休憩やリラックスをする際に使用されることが多い。足を伸ばせるカウチソファや、背もたれを倒せるリクライニングソファ、ベッドとして使用できるソファベッドなど、さまざまな種類のソファがある。
ソファベッド(そふぁべっど)
ソファベッドとは、ソファもしくは、ベッドとしても使用できる2WAY家具を指す。
背もたれ部分を倒してベッドにするリクライニング式や、座面部分に収納されたベッドを取り出す折りたたみ式などがある。ソファとベッドの両方を置くスペースがない場合や、両方を購入する出費をおさえたい場合などに便利なアイテムである。1人暮らしの部屋に使用されたり、来客用の部屋に使用されたりする場合が多い。
ソフトダウンウォール(そふとだうんうぉーる)
ソフトダウンウォールとは、好みの高さまで降ろせる、キッチン上部に取り付けられた戸棚のことを指す。
ダウンウォールには手動で降ろすものと電動で降ろすものがある。手動のものはバネで補助する機能があるため、簡単に上げ下げできる。また、前に向かって降りてくるので、手前のものも取りやすくなっている。
電動は取っ手やダウンウォール正面などに付いているスイッチで、力を加えずに楽に上げ下げできる。
ソフト巾木(そふとはばき)
ソフト巾木とは、塩化ビニル樹脂で作られた、見切り材や壁面を守るために施す細長い横板を指す。
巾木には、木材や石材、タイルや金属を貼るものなど、多様な種類がある。中でもソフト巾木は、接着剤等で容易に施工可能であるとともに安価なため、あまり見た目にこだわらない箇所の内装でよく用いられる。柔らかく薄いため、屈曲した壁面であってもそれに沿って曲げていくだけで施工できる。入隅に対して出隅では、完全に壁面に密着させることが難しく、切ってつなぐ手法がよくとられる。
ソフトパイン(そふとぱいん)
ソフトパインとは、マツ科マツ属の植物の一種で、ストローブマツやヒメコマツ、チョウセンゴヨウなどを指す。
ハードパインと比べて柔らかく、建築用の造作材やオルガンのパイプなどの楽器材として使われる。ストローブマツはアメリカやカナダに分布しており、日本では主に北海道に植林されている。小さめの個体はクリスマスツリーとして使われることが多い。葉にはレモンと比べて5倍ほどのビタミンCをもっており、毒性がなく食用にできる。ゴヨウマツは庭木や盆栽として人気である。
ソフトメイプル(そふとめいぷる)
ソフトメイプルとは、アメリカ東部やカナダに分布しているカエデ科の広葉樹を指す。主にレッドメイプル、シルバーメイプルなど木質の似た木材を総称してソフトメイプル(類)と呼んでいる。肌目はきめ細かで、材質が柔らかいことが特徴である。とても加工がしやすく、美しい仕上がりになり、乾燥後も安定しているため、建築用造作材として、幅広く使用されている。家具や楽器などにも使われることが多い。
損害賠償(そんがいばいしょう)
損害賠償とは、加害者側が損害を受けた被害者側に対して行う補填を指す。損害賠償の権利では、相手が契約通りに義務を果たさなかった債務不履行といった契約違反や、故意や過失にもとづく不法行為などによる損害が賠償の対象となる。損害賠償は原則、金銭で支払われるが、工事請負契約で物件引き渡し後の瑕疵や不備については損害賠償に加えて補修を求める権利も認められている。また契約時に違約金や損害賠償の予定額を決めておくことも多く、不動産売買においては売主が宅地建物取引業者で買い主が個人の場合に、契約で定める違約金と損害賠償金の総額については購入代金の2割を超えてはならないことを宅地建物取引業法第38条では定めている。
損害保険(そんがいほけん)
損害保険とは、一定の偶然な事故により生じる損害に備えるための保険を指す。事故などで契約者に損害が生じると、その損害の額に応じた保険金が支払われる。保険業法では保険を3種類に分類しており損害保険のほかには生命保険と第三分野の保険(医療保険、がん保険、介護保険等)がある。保険金は相互扶助により契約者一人ひとりが支払う月々の保険料で補填される。一般に事故の発生確率が高い契約者は支払う保険が高く設定されている。住まいに関する保険には住宅総合保険、住宅火災保険、地震保険などがあり、ほかには自動車保険、海外旅行傷害保険、所得補償保険、ゴルファー保険などがある。地震保険などの支払保険料は税金の控除対象になる場合がある。
ゾーニング(ぞーにんぐ)
ゾーニングとは、住空間をその使い道や目的などに合わせて分割してとらえる考え方を指す。ゾーンを大別すると、一般的に共同的に使う空間であるパブリックゾーン、個々人が占有する空間であるプライベートゾーン、利用者が一定のサービスを受けられる空間であるサービスゾーンに分けて考えられる。マンションにおいては、フロントや駐車場・各住戸・共用部などが、ゾーニングに基づいて配置される。
増圧給水方式(ぞうあつきゅうすいほうしき)
増圧給水方式とは、水道局本管の水圧を高めて、ビルやマンションなどの中高層階までダイレクトに給水できる方式を指す。
通常、本管の水圧だけでは3階程度までしか給水できない。そのため中高層の建物では、地上の受水槽に貯めてから屋上の高架水槽までいったん揚水ポンプで汲み上げ、流れ落ちる勢いを利用して各フロアに給水する「受水槽式」が採用されている。これに対して、本管の水圧を高める増圧ポンプを設置して、本管と建物内の配管を直接つないで中高層階まで給水できるようにしたのが「直結増圧給水方式」である。1990年代初頭に登場した。受水槽と高架水槽がいらないため、省スペースになり、衛生管理・メンテナンスも必要ない。
自治体によって、水道本管から建物への引込み管の口径、階数や世帯数などの規制がある。
増圧ポンプ(ぞうあつぽんぷ)
増圧ポンプとは、ビルやマンションに「直結増圧給水方式」を採用するために必要な装置を指す。
通常の中高層建築物では、水道局の本管の水圧が足りないため、地上の受水槽に貯めてから屋上の高架水槽までいったん揚水ポンプで汲み上げ、流れ落ちる勢いを利用して各フロアに給水する「高置きタンク方式(高置受水槽式)」が一般的である。直結増圧給水方式は、水圧を高める増圧ポンプを介して水道本管と建物内の配管に直接つなぎ、受水槽と高架水槽なしで高層階まで給水できるようにした方式を言う。
増圧ポンプは、通常の加圧ポンプと基本的には同じだが、建物の配管系統で何か事故が起きた場合に、水道本館を通して他の住宅に悪影響が出ないように「逆流防止器」がセットされている点が異なる。
造作買取請求(ぞうさくかいとりせいきゅう)
造作買取請求とは、借家の契約が終了するとき、建物自体に賃借人が付加した造作を賃貸人に買い取るよう請求する賃借人の権利の一つを指す。
造作とは、取り外しが不可能な電気設備や水道設備、畳、襖、建具などで、エアコンや照明器具など取り外しが容易な物は含まれない。造作を付け加えることに際しては、家主の同意を事前に得る必要がある。なお、買い取り価額は時価となる。
また、賃貸人は賃借人の合意のうえで、契約時に造作買取請求権を破棄する特約を結ぶこともできる。
造成宅地防災区域(ぞうせいたくちぼうさいくいき)
造成宅地防災区域とは、造成された宅地のうち、地震などによって災害が発生する恐れが大きいとして指定される区域を指す。指定要件・基準・手続きなどは宅地造成等規制法によって定められている。造成宅地防災区域に指定された区域内の造成宅地の所有者は、災害の防止対策を講じる責務を負う。場合によって、都道府県知事が必要な処置を行うように改善命令を行うことも可能である。なお、宅地建物取引業務における重要事項説明の際には、取引する宅地建物が造成宅地防災区域にあるときには、その旨を説明する必要が発生する。
造成地(ぞうせいち)
造成地とは、住宅などの建物を建設するときに、必要な工事などを施し整備された土地を指す。土地を宅地とするには、状態によって切土や盛土・埋め立て・地盤改良といった工程が必要となる。必要な土木工事を行って、宅地として整備された土地が造成地となる。宅地造成は、戸単位で行われるケースもあるが大規模に造成することによって、地域全体で道路や上下水道など、生活に欠かせないインフラを整備することができる。
増築リフォーム(ぞうちくりふぉーむ)
増築リフォームとは、既存の建物を壊すことなく、床面積を増やすリフォームを指す。
一階の既存部分につながる新たな部屋を増築したり、平屋を2階建てにするなど2階に部屋を増築する方法などがある。
準防火地域や防火地域に指定されている場合や、それらに指定されていなくても増築面積が10m2を超える場合は、増築にあたり建築確認申請が必要となる。また、増築により間取りや床面積などが変わるため、小規模でない限り、不動産登記が必要となる。なお、古い物件の場合、建築基準が建築当時と変更になっていることがあるため、希望する増築ができない場合がある。