SUMICOCO COLUMN

テレワークと田舎暮らしの新たな関心

2020年1月に新型コロナウイルス感染症が国内で初めて確認されてから4年以上経過して、テレワークが普及し、都市部から離れた生活に関心を寄せている方が増え、地方移住への期待と課題が浮かび上がっています。

1. テレワークによるライフスタイルの変化

2020年1月に新型コロナウイルス感染症が国内で初めて確認されてから4年以上が過ぎ、テレワークが普及し、都市部から離れた場所での生活に関心が高まり、軽井沢や那須、伊豆・箱根といった伝統的な別荘地への問い合わせが増加する一方で、房総半島や湘南といった新たな地域にも注目が集まっています。この流れは、一時期、東京都の人口が減少した現象とも重なり、東京一極集中が是正される期待が高まる背景となりました。

2. 大都市と田舎の住み心地に関する誤解

大東建託賃貸未来研究所による調査では、多くの大都市やその周辺自治体が住みここちで高い評価を得ており、特に東京都は生活利便性や行政サービスの面で高く評価されていることがわかっています。一方で、田舎暮らしに対する憧れがありながらも、実際には住みここちで高い評価が得られている地域の数が限られていることが明らかになりました。また、この調査結果からは、「人が多くてゴミゴミしており住みにくいが仕事があるから仕方なく住んでいる」という東京の生活に対する一般的なネガティブなイメージと実際に東京都に住んでいる人々の満足度との間に大きな乖離があることが示されています。

3. 田舎暮らしの理想と現実の差

地方移住や2拠点居住に憧れる人々は多いものの、実際には地域社会に溶け込むことの難しさや、場所によっては地域の共同体にある祭祀や清掃等の参加義務への適応を求められる現実があります。特に、自由気ままな生活を求める移住者と地域住民との間の意識のギャップが生じることがあり、これがトラブルの原因になることも少なくありません。また、コロナ禍を契機に移住を考える人が増えたものの、実際にはテレワーク可能な人たちに限定される傾向があり、大規模な人口移動は起きませんでした。さらに、最近はテレワーク実施率も低下傾向にあることも指摘されています。

4. 住みここ編集部ピックアップ

北海道上川郡東川町

北海道上川郡東川町

2023年住みここち全国12位・2023年ふるさと版1位・2023年幸福度全国8位
『豊かな水と米。自然と生きる、東川町』北海道最高峰の旭岳を有し、全戸が豊かな地下水で生活する全国でも珍しい上水道がない町です。景観条例を制定し、子育て・起業化支援にも力を入れ、独自の町づくりを推進しています。ひがしかわ株主制度を利用して、東川を体感し、移住する人も多い町です

長野県諏訪郡原村

長野県諏訪郡原村

2023年住みここち全国12位・2023年ふるさと版1位・2023年幸福度全国8位
長野県諏訪郡原村は諏訪盆地の南東に位置し、八ヶ岳高原の麓に広がる自然環境に恵まれた地域です。八ヶ岳山麓の避暑地として、美しい自然を生かした観光業も盛んです。都市部への交通アクセスも発達しており、自動車もしくは鉄道を利用すると東京まで約2時間半、名古屋まで約3時間でアクセスできます。また隣接地域には総合病院もあり、生活圏内に医療体制が整っています。

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