街の住みここちランキング2024 自治体ブランドランキング
<岩手県版>

ブランドの定義

マーケティング論の第一人者として日本でも有名な米国ノースウェスタン大学のフィリップ・コトラー教授は、「ブランドとは、個別の売り手または売り手集団の財やサービスを識別させ、競合する売り手の製品やサービスと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはこれらの組み合わせ」と定義しています。本調査では、全国約18万人から一人あたり10カ所の居住地以外の全国の各自治体に対するイメージDI(Diffusion Index:良いイメージがあるという回答比率から悪いイメージがあるという回答比率を引いたもので最大100%最低0%)と、認知率を掛け合わせることでランキングを作成しています。そのため、イメージが良くても認知度が低い自治体のランキングは低くなります。

全体的な傾向について

全体的に、「住みここち」や「住みたい街」との相関は低く、それらのランキング結果とは異なる自治体が上位に入っています。ランキング上位(=「ブランド偏差値」の高い)の自治体は、歴史や伝統があり、温泉など観光地として有名な街が多くなっています。観光地以外では、特産品などがイメージされる自治体が上位に入っています。

賃貸未来研究所

183,727名は
どうやって評価した?

全国の20歳以上の男女、2024年(183,727名)を対象に集計。自治体ブランドランキングは、その自治体に対して「良いイメージがある(+)」「悪いイメージがある(−)」という設問があります。これらを加算した「イメージDI」は、「良いイメージ」が「悪いイメージ」を上回っている場合にプラスになります。また、「良いイメージ」があっても、多くの人に知られていてこそということから、「イメージDI」に「認知率」を掛けることで、「ブランド偏差値」を算出しました。なお、表の右にある「訪れたことがある」は、「ブランド偏差値」の集計には入っていませんが、最近話題となっている「交流人口」等の関連で参考になると考えて公開しているものです。

順位 自治体名 ブランド
偏差値
認知率 イメージ
DI
良い
イメージ
悪い
イメージ
訪れたこと
がある
1位 盛岡市 89.5 87.8% 22.9% 24.0% 1.2% 16.9%
2位 花巻市 82.9 85.5% 20.0% 22.5% 2.4% 9.0%
3位 釜石市 57.5 76.6% 7.7% 10.7% 3.0% 9.2%
4位 遠野市 57.2 44.6% 12.9% 13.6% 0.7% 5.5%
5位 西磐井郡平泉町 54.8 42.2% 11.1% 12.4% 1.3% 11.3%
6位 宮古市 53.8 55.1% 7.7% 9.0% 1.3% 7.3%
7位 大船渡市 52.6 65.6% 5.7% 8.3% 2.6% 6.3%
8位 奥州市 51.2 49.7% 6.3% 7.2% 0.9% 5.7%
9位 久慈市 51.1 49.3% 6.2% 6.7% 0.6% 5.3%
10位 陸前高田市 50.5 71.7% 3.9% 8.3% 4.4% 6.1%
11位 一関市 50.2 47.4% 5.6% 6.5% 0.9% 6.3%
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