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「ふ」から始まる用語一覧

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  • フェデラル様式(ふぇでらるようしき)
    フェデラル様式とは、18世紀後半から19世紀初期のアメリカで流行した家具および建築様式を指す。 アメリカにおいて連邦制度、いわゆるフェデラル制度が成立した時代であったことに由来する。 フェデラル様式は、ジョージアン様式をベースに、左右対称の設計を基本としながら優雅で洗練された様式である。直線的な外観、淡い色合いで明るい内装、軽快なデザインの家具、パラディアン窓や縦方向に長く伸びた窓などが特徴である。 代表的なフェデラル様式の建築物には、アメリカのホワイトハウスがある。
  • フェノール樹脂(ふぇのーるじゅし)
    フェノール樹脂とは、フェノール類とホルムアルデヒドから作られた熱硬化性プラスチックを指す。 人工的に作られた合成樹脂の中でもっとも古く、「石炭酸樹脂」とも言う。電気絶縁性や耐熱性に優れ、さまざまな添加剤を加えることによって、電気絶縁物、機械部品、発泡系断熱材などの成形品にするほか、接着剤や塗料などに用いられる。 フェノール樹脂接着剤は、集成材、フラッシュドア、合板やファイバーボードなど、木質建材向けの用途も幅広い。低ホルムアルデヒドなど改良も進んでいる。塗料としては、金属の錆止め用などがある。
  • フェノールフォーム(ふぇのーるふぉーむ)
    フェノールフォームとは、フェノール樹脂を発泡させてできた発泡プラスチック系のボード状断熱材を指す。 気泡が小さく非常に断熱性が高い。断熱性の高さは素材の厚さに比例するが、フェノールフォームは薄いボードでも断熱基準をクリアでき、スペースの節約にもなる。熱硬化性樹脂であるため火が当たっても炭化するだけで燃え広がらない。そのため火災が発生した際の延焼防止が期待できる。また有毒ガスやホルムアルデヒドもほとんど発生しない。水・湿気に強く、軽量で運搬もしやすいので、住宅での使用も多い。ただし、衝撃には比較的弱く割れやすいので取り扱いに注意が必要である。またプラスチック系素材のため、シロアリ対策も必要である。
  • フェノブカルブ(ふぇのぶかるぶ)
    フェノブカルブとは、カーバメート系の殺虫剤で、厚生労働省の室内濃度指針値を3.8ppb以下の化学物質を指す。 水生生物に非常に強い毒性をもち、主にシロアリ駆除剤のほか、穀物類や果樹、野菜などの農業用殺虫剤や、ノミ、シラミ、マダニなどを駆除する動物用医薬品としても使用される。神経伝達物質のコリンエステラーゼを阻害し、副交感神経に影響して殺虫作用を示す。白色の固体でわずかな芳香臭をもち、製剤には粉剤、粒剤、乳剤、マイクロカプセル剤、くん煙剤などがある。 人体への影響は吸い込むと息苦しさを感じ、高濃度のフェノブカルブを吸入した場合には、頭痛や吐き気、めまい、呼吸困難などを引き起こす。中毒症状が見られたときは、医師による硫酸アトロピン製剤を用いた解毒処置が必要である。
  • フェルトグリッパー工法(ふぇるとぐりっぱーこうほう)
    フェルトグリッパー工法とは、カーペットの下にクッション性を増すためにフェルトなどの下地材を敷き、その上にのせたカーペットを工具で引っ張り、部屋の四方に打ち付けた、釘の出た板(グリッパー)に引掛けて留める工法を指す。カーペットの端はグリッパーと壁の間に差し込むため見た目にも美しい工法で、ホテルなどでも使われている工法である。
  • フェンス(ふぇんす)
    フェンスとは、敷地の境界線などに設ける柵や囲いを指す。 外部からの視線を遮り、プライバシーを守る効果がある。他に、防犯、防風、防音、日よけ、子供やペットの飛び出し事故防止などの効果もある。フェンスの設置方法には、地面に直接設置する方法や、ブロックの上に設置する方法がある。素材はアルミ、スチール、木製、人工木、樹脂などがある。形状には完全目隠しタイプ、目隠しをしながら風を通せるルーバータイプ、パネルの間に隙間のある半目隠しタイプなどがある。
  • フォームタイ(ふぉーむたい)
    フォームタイとは、コンクリートの型枠を締め付ける金物の道具を指す。 型枠の間隔を一定に保ち、コンクリートの圧縮で型枠が壊れないように締め付ける目的で使用される。コンクリートの型枠は、2枚の向かい合った板にセパレーターを通し、両側面をフォームタイで締め付けることで形の維持が可能になる。また、コンクリートを型枠に入れた際、コンクリートの側圧が掛かり、型枠が外側に押し広げられてしまうが、フォームタイで締め付けることにより、側圧に抵抗できる。「ホームタイ」とも呼ばれる。
  • フォールドシェード(ふぉーるどしぇーど)
    フォールドシェードとは、生地が重なり波のような横ひだを作るスタイルのローマンシェードを指す。ローマンシェードとは上下に開閉するカーテンの総称である。引き上げることで窓全体があらわれ、カーテンと比べてすっきりした印象となるローマンシェードの特徴に加え、生地の重なりで生まれるゆったりとしたひだによって演出される、やわらかいボリューム感が魅力となる。完全にシェードを下ろした状態でも、生地の重なりは保たれ、一枚布のようにはならない。よって、シェードの開閉状態に関わらず、窓辺に高級感を醸し出すことができる。
  • 不快指数(ふかいしすう)
    不快指数とは、気温と湿度から求められる「日中の蒸し暑さ」の指数を指す。数字が大きいほど蒸し暑く不快であると言える。日本人の場合、不快指数85で93%の人が蒸し暑さのため不快だと感じるとされているが、体に感じる蒸し暑さは気温と湿度以外に風速等の条件によっても左右されるため、不快指数だけでは必ずしも体感とは一致しないと言われている。
  • 不活性ガス消火設備(ふかっせいがすしょうかせつび)
    不活性ガス消火設備とは、消火剤がガスのため汚損が少なく、復旧を早急にすることが必要な施設に設置される消火設備を指す。消火剤は二酸化炭素や窒素など4種類あり、防護区画内に消火剤を放出し、酸素濃度を下げて消火する。主に電気室や精密機械室、電気通信機室、また美術館等に設置されており、ガスが隙間にも浸透するため複雑な形状の機器でも消火できるうえ、電気絶縁性にも優れている。消火剤自体の毒性はないとされているが、空気中の酸素濃度の低下等によって人的には有害なため、消火剤放出による安全対策を図る必要がある。また変質しにくい安定したガスを使用しているので長期的な保存が可能で、寒冷地などでも使える。
  • 吹き付けタイル(ふきつけたいる)
    吹き付けタイルとは、仕上がりの表面がセラミックに似たセメント系の複層仕上げ材で、主に外装用に使うタイルのことを指す。コンクリートやモルタルの下地に、まず下塗りをして、その上に主材のベースを吹き付け、さらに模様吹きの上塗りをし、ローラーやコテ、コンプレッサーなどを使って表面に凸凹模様をつけて仕上げる。耐久性に優れ、仕上がりが安定しているので、一戸建てやマンションの外壁によく使われている。吹き付けタイルには、アクリル系タイル、セメント系タイル、シリカタイル、エポキシタイルなどのほか、防水性や耐久性を高めた弾性タイルなどもある。
  • 吹付塗装(ふきつけとそう)
    吹付塗装とは、スプレーガンなどで霧状にした塗料を吹き付けて塗装する方法を指す。主にモルタル外壁の仕上げに採用される方法である。模様のつけ方や吹き付ける塗料により、タイルガン、リシンガン、スタッコガンなどの専用のスプレーガンが使われる。この塗装の特徴は、意匠性の高いオリジナリティのある外壁となることである。また、重厚感が出ること、コテで横筋状や波型の模様をつける工法より費用が安いこと、透湿性が高く内部の結露が防ぎ外壁の保存性に優れていることなどがあげられる。
  • 吹き抜け(ふきぬけ)
    吹き抜けとは、複数階にまたがる空間を指す。例えば、マンションのエントランスホールや、一戸建ての玄関や階段、リビングなどがこれにあたる。吹抜けのメリットとしてまず挙げられるのが、空間に開放感が生まれることである。さらに採光においても、吹抜けの上部に窓を設ければ、そこから日光が入り、十分な明るさを確保できる。窓や照明器具が高い位置になるため、掃除やメンテナンスがしにくいが、吹抜け部分に最適な照明器具を設置することで、さまざまな演出が可能になる。
  • 普及版織物襖紙(ふきゅうばんおりものふすまがみ)
    普及版織物襖紙とは、織物の襖紙のうちレーヨンやマニラ麻糸で織り込んだ襖紙を指す。 日本襖振興会の分類では、中級品に分類されている。 普及版織物襖紙は、丈夫で破れにくい。シワにもなりにくく、貼りやすいこともメリットの1つである。また、レーヨンや麻などの天然素材で織られた普及版織物襖紙は、燃やしても有毒ガスなどが発生せず、埋めると土に還るという特性ももっている。
  • 吹き寄せ格子(ふきよせこうし)
    吹き寄せ格子とは、細長い角材を等間隔で組まずに、数本ずつ幅を寄せて1組とし、組と組の間を広めにとって配置した格子を指す。 縦に通す組子を2本ずつ吹き寄せたタイプが多い。吹き寄せる本数や間隔の取り方によって、さまざまなデザインができる。通常の格子戸のように規則的に並ぶと単調な印象になるが、異なるリズムで配置することによって微妙な変化を楽しむ数寄屋建築でよく見られる。吹き寄せの手法は、障子や舞良戸の桟の組み方にも使われる。
  • 吹寄せ障子(ふきよせしょうじ)
    吹寄せ障子とは、縦に入った桟の間隔に広い箇所と狭い箇所を作り、リズムの変化をつけて組んだ障子を指す。通常、2本または数本ずつ桟の間隔をつめて1組にし、組と組との間を少し広げて組み込んだものをいう、横に入った桟の間隔に変化をつけたものも見受けられる。 吹寄せという言葉は、規則的な配置、配列にあるべき細い棒状のものを少し崩す配置のことである。他に、縦繁障子、横繁障子、桝組障子、腰付き障子、雪見障子、猫間障子、横額障子、縦額障子など、特徴のあるデザインが見受けられる。その中で吹寄せ障子は、和風でありながらモダンを取り入れた障子として、洋室と和室の仕切りに用いられるケースも多い。
  • 吹寄せ垂木(ふきよせたるき)
    吹寄せ垂木とは、垂木の配列上の名称を指す。吹寄せとは規則的な配置や配列を崩して作り上げることである。垂木とは、屋根の裏側に取り付ける細長い角材のことで、屋根の一番上にある棟木から母屋を通り軒桁まで斜めに渡して、屋根板を支える役割を担う。等間隔で規則的に配置されるのが一般的だが、例えば2本や3本ごとに1本抜くことで、見た目に変化をもたらすことを目的とする。
  • 吹き寄せ舞良戸(ふきよせまいらど)
    吹き寄せ舞良戸とは、板張り建具の1種で、表面に細い桟を不均等に組んだ板戸を指す。 舞良戸は本来、建具枠に鏡板を張り、室外側に「舞良木」と呼ばれる細い桟を等間隔で奇数本(11~19本)入れた板戸を言う。「吹き寄せ」は、舞良木の間隔を変えた設置法で、2~4本程度の舞良木を狭く引き寄せて1組とし、組と組の間は広めにとって割り付ける。舞良木を吹き寄せにした縦舞良戸は、数寄屋風の趣を持つ。 なお舞良戸は、平安時代後期に誕生したもので、明り障子(明り襖)の保護のために外部建具として設置された。現在の雨戸の原型と言える。のちに書院造りの引き戸の形式に取り入れられた。
  • 複合基礎(ふくごうきそ)
    複合基礎とは、マンションやビルなどに用いられる独立基礎の1つで、2本以上の柱を1つの広がりのあるフーチング(基礎底版)で支える基礎を指す。「複合フーチング」とも言う。 通常は、柱1本ごとに独立基礎を1つ付けるが、柱間隔が狭い場合や敷地境界線近くに柱を立てる場合などに、独立基礎のフーチング同士がぶつかったり、柱と基礎の中心がずれて偏ったりするのを防ぐために、複合基礎を用いる。基礎の偏心が起きないように、フーチングの形状を検討する必要がある。
  • 複合サッシ(ふくごうさっし)
    複合サッシとは、フレームの内側と外側で異なる素材を使用したサッシのことを指す。主に、外側にアルミ製サッシを設け、樹脂製サッシや木製サッシなどが内側に設けられている。耐火性や防サビ性・耐久性・耐候性・断熱性に優れているのが特徴である。ほかにも、異なるサッシの間にフィルムやゴムを挟んで結露防止対策をしたものや、複層ガラスを採用したものもある。
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