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「ひ」から始まる用語一覧

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  • 引越し費用(ひっこしひよう)
    引越し費用とは、家財道具を引越し先に移動するための運搬料金と、賃貸物件契約時の初期費用を合わせた費用のことを指す。 さらに、単身赴任や進学などで一人暮らしを始める場合は、これに家具や家電の購入代金が加わる。 運搬料金は、家財の量、移動距離、時期などの条件により変動し、引越しシーズンの3~4月上旬は、1年のうちでも最も相場が高くなる。 物件契約の初期費用は、新居の敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料、家賃保証会社に支払う保証料、鍵交換費用などを含む。 敷金・礼金不要のゼロゼロ物件、フリーレント物件なら、初期費用を安く抑えることが可能だが、敷金がない分、退去の際には修繕費やハウスクリーニング費用が必要になることが一般的である。
  • 引っ張り筋交い(ひっぱりすじかい)
    引っ張り筋交いとは、住宅などの構造部にかかってくる「引っ張り力」を受け止め、引っ張り力による柱・梁などの変形をくい止めるための補強材を指す。 類似した部材に圧縮筋交いがあり、こちらは構造部にかかる圧縮力、例えば、上下それぞれ中心方向に向かう力を受け止め、圧縮によって柱や梁が変形しないように用いる筋交いである。引っ張り力を負担する筋かいは、厚さ1.5cm以上で幅9cm以上の木材、又は直径9mm以上の鉄筋を使用しなければならないとされている。
  • 必要換気量計算(ひつようかんきりょうけいさん)
    必要換気量計算とは、室内空気の汚染を防いで清浄に保つために、換気しなければならない空気量の計算方法を指す。 建物内の開口部や空気調和設備の設計に当って参照するもので、建物の用途や室内密度、排出する空気中の物質によって計算方法は異なる。 住宅に関係する方法としては、ヒト1人当たり室内に占める床面積と二酸化炭素排出量から求める方法と、VOC(揮発性有機化合物)の総量を規制する観点から定められた必要換気回数を基準にした方法がある。前者の方法で算出した参考値(空調・衛生工学会規格)のうち、住宅・アパートの場合は床面積1m2・1時間当たり「9m3」とされる。後者の換気回数は、1時間当たり0.5回、つまり2時間に1回部屋の空気がすべて入れ替わる量を意味する。
  • 必要有効換気量(ひつようゆうこうかんきりょう)
    必要有効換気量とは、建物内において換気をするときに必要な空気の量を指す。 換気量とは、1時間換気した場合に入れ替わる空気の量を表している。必要有効換気量を算出する場合は、1時間当たりの換気回数×床面積×天井の高さ、という計算式を用いる。ただし、設置されている機械換気設備や建物の立地条件、形状によって必要有効換気量は変化する。 建築基準法のシックハウス関連の改正基準法換気設備設置の義務付けにおいて、すべての建築物には機械換気設備の設置が義務付けられている。同法律では、設置する機械換気設備の持つ有効換気能力が、建物の必要有効換気量よりも高くなければならないと定められている。
  • 1坪タイプ浴室(ひとつぼたいぷよくしつ)
    1坪タイプ浴室とは、外寸が1坪(=2畳分、182cm×182cm)の浴室を指す。ただし浴室の広さは一般的に内寸サイズで表現され、1坪の広さに設置可能な浴室を意味する。つまり、1坪タイプ浴室とは、内寸が160cm×160cmの「1616サイズ」「1616タイプ」と呼ばれる大きさの浴室である。 メーカー各社から多くの商品が販売されている。
  • ひな壇階段(ひなだんかいだん)
    ひな壇階段とは、横から見たときにひな壇に見える階段のことを指す。 横に壁がなく、オープンになっているので広い空間を演出することができる。階段をただ上の階に上るものとして考えるのではなく、一つのデザインとして、リビングの一角に階段を配置する住宅が増えている。
  • 避難階(ひなんかい)
    避難階とは、避難施設のひとつであり、建物内部から直接地上または地上に準じた安全な場所に出られる階層を指す。多くの場合、1階が避難階になることが多いが、建物が傾斜地に建っているような場合、床が地盤面よりも下に位置する地階や2階が避難階となることもある。またペデストリアンデッキが設けられている建物ではデッキに通じる階が避難階に該当するなど、建物の形状によって異なり、避難階は必ずしも1つとは限らず、複数存在することもある。火災時や緊急時の避難に使用する避難階段があるが、これは防火性を高めた直通階段のことで、建物の上層や地下から迷うことなく避難階を目指せるように設計されている。避難階を含む、建築における非常時に関わる規定は、規定を受ける建物の種類とともに建築基準法の防火・避難規定に定められている。
  • 避難階段(ひなんかいだん)
    避難階段とは、火災や地震など災害が発生した際などの緊急時に建物内にいる多くの人々が安全に避難できるように設置された、直接地上に通じている階段のことを指す。建築基準法によって、特別避難階段、屋外避難階段、屋内避難階段の3種類に分けられている。どの種類の階段も、火災が発生した際に火炎や煙が侵入するのを防ぎ、人々が安全に避難できるように、階段や区画壁を耐火構造で建設すること、天井や壁を不燃材料とすること、光を採り入れる目的の窓か予備電源が付いている照明設備を設けること、また出入口には遮炎性能が備えられている常時閉鎖式、または自動閉鎖式の防火戸を設置することなど、細かく規定されている。
  • 避難経路(ひなんけいろ)
    避難経路とは、緊急時の避難の際に使われる、屋内または屋外の通路のことを指す。避難経路の通路幅は建築基準法によって細かく定められており、屋内の通路幅は、共同住宅においては、通路の両側に居室がある場合は1.6m以上、それ以外の場合は1.2m以上と定められている。屋外の敷地内避難経路の通路幅は1.5m以上で、3階以下の延べ面積が200m2未満の建物の場合は90cm以上と定められている。屋内の避難経路には、避難の妨げになったり、火災の延焼につながったりするようなものをおいてはいけない。また、屋外の避難経路にも、古い建物、ブロック塀、ガラス張りのビル、崖や落石の恐れのあるところなど危険な場所がないか、あらかじめ確認しておくことが大切である。
  • 避難滑り台(ひなんすべりだい)
    避難滑り台とは、建築物の2階以上にある窓やバルコニーから地上までをつなぐ鋼板製の避難用滑り台を指す。消防法施行令第25条により設置を義務づけられおり、昭和53年に出された消防庁告示1により、勾配のある直線状又はらせん状の固定された滑り面を滑り降りるものと定義されている。 高齢者施設や病院、幼稚園・保育園などに多く見られ、高齢者や幼児でも安全に乗ることができ、また、短時間に多くの人間の避難ができる点が大きなメリットである。 避難滑り台には、直線式とらせん式のタイプがある。直線式は、敷地が縦長や横長で広さに余裕がない場所に適している。らせん式は滑り台の頂上から地面まで落下防止のルーバーで覆えるため、お年寄りや幼児でも落下の心配がなく、高所からでも安全に利用できる。
  • 避難設備(ひなんせつび)
    避難設備とは、火災や地震などの災害が起きた際に、建物から避難するために使用される設備や機械器具のことを指す。避難設備には誘導灯・標識と避難器具の2種類がある。誘導灯・標識は非常口の場所や避難する方向を誘導するためのもので、誘導灯と呼ばれる照明装置がついたものと、誘導標識と呼ばれる照明装置がついていないものに分けられる。避難器具は、避難階段などから避難できない場合に使用される器具で、簡単に操作できること・確実に機能すること・また過大な不安感を与えないことが性能として求められる。主に避難ロープやすべり台・避難はしごなどで、設置する必要がある器具の種類や数などは消防法で全て規定されている。
  • 避難はしご(ひなんはしご)
    避難はしごとは、非常時に玄関やエレベーター、階段などが使えなくなった場合に、避難するためにマンション等のベランダに設置されたはしごを指す。避難はしごが設置されている避難用の昇降口は避難ハッチと呼ばれ、人が乗っても大丈夫なように、非常時以外は蓋が閉められている。避難はしごは必ずしも全部屋に設置されているものではなく、ベランダに付いている仕切りを破り、避難はしごのある隣のベランダへ移動が必要な場合もある。また、11階以上にはスプリンクラーなど別の火災対策がされており、避難はしごを設置していないことが一般的である。
  • ひねり金物(ひねりかなもの)
    ひねり金物とは、家屋の構造材である垂木を、小屋組みの最上部の構造である母屋や軒桁、棟木など構造耐力を高めるために接合時に用いられる金具を指す。垂木の傾きなどに応じて金物自体がひねられた構造になっているのでこのように呼ばれる。接合し強く固定されることで、強風などで屋根が飛ぶことを防ぐ。さまざまなタイプがあり、勾配や風の吹き上げ力によって使い分ける。
  • (ひのき)
    檜とは、国内では福島県以南の本州から九州の屋久島まで広く分布するヒノキ科の針葉樹を指す。天然林としては木曽や高野山、高知県西部産が知られる。人口林は尾鷲や吉野、天竜などの産地が有名である。世界最古の木造建築物として有名な法隆寺をはじめ、古くから寺院や神社などの高級建材として使用されてきた。狂いが少なく加工性もよいため、構造材、造作材、建具材、家具材のほか、耐湿・耐水性の高さから浴槽に使われることも多い。 辺材はほぼ白色に近く、心材は淡紅色である。
  • 檜浴槽(ひのきよくそう)
    檜浴槽とは、檜の木材でつくられた浴槽を指す。檜の持つ香りと肌触りの良さを楽しめることが特徴である。檜はアロマオイルや化粧品等にも使われており、お湯がかかると檜特有の香りが広がる。 強度が高く耐久性にも優れているが、カビ等を防ぐために、日常の手入れは樹脂製浴槽に比べると手間がかかる。また1枚1枚を施工してつくられるため、ユニットバス等に比べると価格は高額である。
  • ひび割れ(ひびわれ)
    ひび割れとは、建物の外壁や基礎などにできる亀裂のことを指す。「クラック」とも呼ばれる。ひび割れにもさまざま種類があり、乾燥や収縮によって表面にできたものを「チェッキング」、「ヘアークラック」、設計上の欠陥によって内部からできたものを「クラッキング」、「構造クラック」などが挙げられる。
  • 日干し煉瓦(ひぼしれんが)
    日干し煉瓦とは、木枠などで成型した粘土や泥を天日に晒して、自然乾燥させて作った煉瓦を指す。比較的乾燥していて石材や木材を調達することが難しいエジプトやメソポタミアなどの地域でよく見られ、先史時代から現代に渡って長い間利用されている建材である。 日中の日差しにより温められた温度を夜にゆっくり放出し、防寒性に優れている。不要になれば自然に土に還るため、エコロジカルな素材でもある。
  • 100年コンクリート(ひゃくねんこんくりーと)
    100年コンクリートとは、大規模な修繕をしなくても100年ほどもつとされる強度のコンクリートを指す。日本建築学会により、耐久設計基準強度が30N/mm2以上と定められている。耐久設計基準強度30N/mm2とは、1m2あたりに対する圧力約3,000トンに耐える力を示している。 ただし、メンテナンスが100年間不要という意味ではない。通常の補修により、コンクリートの重大な劣化や鉄筋の腐食などの大きなダメージが100年間は生じないと予想されるものである。
  • ヒューズ(ひゅーず)
    ヒューズとは、電力が過剰に流れないように抑制する電子部品を指す。規定電流以上の電力が流れたり、規定温度以上に達したりすると、溶断して電気を遮断することで安全を保つ役割がある。対応電圧が100ボルトまでの家庭用ヒューズ、それ以上の電圧で用いる工業用ヒューズ、自動車に用いるヒューズなどの種類がある。ヒューズは1度切れると使用不能になるため交換する必要がある。
  • ヒューズコック(ひゅーずこっく)
    ヒューズコックとは、規定流量以上のガスが流れるとガスが流出し続けるのを自動的に止めるヒューズの付いたガス栓を指す。閉止弁やボールが中に入ったシリンダーなどから構成されており、ゴム菅などの接続具が破損したり外れたりするトラブルや、規格量を超えるガスを消費する器具の使用などにより一気に大量のガスがヒューズコック内に流れ込んできたときは、ガスの勢いで押し上げられたボールによってシリンダー内のガスの通過孔が塞がれてガスの流れが遮断される。
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