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「い」から始まる用語一覧

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  • 石水壺形手水鉢(いしみづつぼがたちょうずばち)
    石水壺形手水鉢とは、水を入れておくつぼ型の鉢を指す。 石の上部に、水がたまる水穴と呼ばれる穴が開いており、その中に手を洗うための水が入れられる。元来は、茶室に入る前に、洗い清めるために使うものであった。茶事に用いる場合には、蹲踞と呼ばれる手水鉢・海・役石・水照らし燈籠・前石がすべて配置された構成にする必要がある。ただし、庭に景観として手水鉢を取り入れる場合は、この限りではない。手水鉢に左右にある役石を省略した構成や、海の無い構成、手水鉢のみの設置でも、十分石材のもつ雰囲気や味わいを庭で楽しむことができる。
  • 石綿(いしわた)
    石綿とは、天然の繊維状けい酸塩鉱物を指す。以前はビルなどの建築において、保温断熱の目的で壁や天井などに安価な石綿を吹き付けていたが、石綿の繊維は肺線維症や悪性中皮腫などの原因になり、肺がんを起こす可能性があることが分かってから使われなくなった。アスベスト含有建材(アスベストを0.1%の重量を超えて含有するもの)は労働安全衛生法施行令により2006年9月から輸入・製造・使用等が全面的に禁止された。石綿が含まれた建材を使用した住宅の補修や解体を行うときには、事前に手作業で取り外すなど、飛散しないよう対策する必要がある。また宅地建物取引業法では既存建物について石綿使用の有無の調査結果が記録されている場合は、その内容を重要事項説明として建物の購入者等に対して説明することを規定している。
  • 石綿パーライト板(いしわたぱーらいとばん)
    石綿パーライト板とは、石綿・セメント・パーライトを水で練り混ぜ、紙漉きと同じ原理で抄造成形した板材を指す。 もともとは石綿とセメントで作られた石綿スレートの軽量化を図るために、主原料にパーライトを加えたものである。パーライトとは、真珠岩や黒曜石を粉砕して焼成した人工の軽量骨材で、セメントと混合すると吸音性、断熱性にすぐれた効果を発揮する。石綿パーライト板は、建築の下地材や防音材、断熱材として使われていたが、現在は製造が禁止されている。 通常の使用状態では石綿が飛散する可能性が低いが、リフォームや解体の際に飛沫するおそれがあるため、法に基づいた処理が定められている。
  • 移住(いじゅう)
    移住とは、ほかの土地に移り住む行為を指す。 一時的に住む場所を変えることや、定住せずに転々とすることも移住と呼ぶことがあるが、多くは生活の本拠地を遠く離れた土地に移すことをいう。代表的なパターンは、Iターン、Uターン、Jターンの3種類である。Iターンは主に大都市圏から初めて住む地方都市や田舎への移住であり、Uターンは大都市圏から、生まれ育った故郷などに戻ることであり、Jターンは一度都会に移住したのち、故郷近隣の地方都市に移り住むことである。昨今では移住者の受け入れに積極的な自治体が多く、移住者への給付金支給や住居・土地の無償譲渡、改修費用の助成など、さまざまな支援制度が設けられている。
  • 移住支援金(いじゅうしえんきん)
    移住支援金とは、内閣府地方創生推進事務局による地方創生移住支援事業のひとつであり、東京23区に在住または通勤する人が東京圏外(東京圏内の条件不利地域を含む)へ移住し、起業や就業等を行おうとする際に、都道府県・市町村が共同で交付金を支給する事業を指す。支援金の額は、100万円以内(単身の場合は60万円以内)で都道府県が設定する額とされている。
  • イスラム様式(いすらむようしき)
    イスラム様式とは、イスラム教文化とともに発展した建築および装飾様式を指す。 7世紀以降イスラム教の歴史と共に発展をみせ、オリエント文明をはじめ、北アフリカ、スペイン南部などにも広まった。 イスラム様式の構成要素は、時代や地域によって異なってくるが、ドーム状の屋根、イーワーンと呼ばれる前面開放型の広間が特徴的である。特徴的な装飾としては、幾何学文様や植物文様、アラビア文字による文字装飾が挙げられる。これはイスラム教で、偶像崇拝が禁じられていることに根ざしており、独自の文様スタイルが発展したと考えられる。 建築材料としては、日干し煉瓦や焼成煉瓦、割り石のコンクリートなどが使用され、仕上げにはテラコッタや石のパネル、彩釉タイルなどが用いられる。 イスラム様式を代表する建築物には、インドのタージマハルやトルコのブルーモスク、スペインのアルハンブラ宮殿などがある。
  • 伊勢岩形手水鉢(いせいわがたちょうずばち)
    伊勢岩形手水鉢とは、くねくねしている自然石を利用して、上部が丸い水たまりになっている手水鉢のことを指す。手水鉢とは、石などの素材でできた手を洗うためのものである。上部の水がたまる部分に、手を洗う水が入れられる。本来は、茶室に入る前に、洗い清めるために使う。
  • (いた)
    板とは、薄く平たく加工した木材のことを指す。一般的に厚さが3cm未満、幅が12cm以上のものが該当する。 大きく育った一本の木から切り出した一枚板や、薄くむいた木材を張り合わせた合板(ベニヤ板)などがある。 木造住宅では壁、床、天井とさまざまなところに使用され、用途により厚さは異なる。また、テーブルや棚などの家具などにも幅広く使用されている。
  • 板壁(いたかべ)
    板壁とは、板張りの総称で、木の板で仕上げた壁を指す。 板壁の歴史は古く、東大寺正倉院の校倉造や、伊勢神宮正殿の神明造など古墳時代頃までの神社仏閣では板壁が一般的だった。板壁は板の張り合わせ方によって、板を縦長に並べる羽目板と、板を横長に使って貼り重ねる横羽目板の2種類がある。また、板壁には湿気を吸収、放出することで室内の湿度を調整する調湿性能が確認されている。この調湿性能により、板壁は年間を通じて室内を快適な状態に保つ役割を持つため、湿気の多い日本の家屋などによく用いられる。
  • 委託管理(いたくかんり)
    委託管理とは、マンションの管理上必要な業務をマンション管理会社に委託する方法を指す。 分譲マンションの維持管理は、本来は区分所有者で構成する管理組合が担う業務である。しかし、専門知識が必要な上、広範囲にわたる内容を継続することは困難なため、業務を管理会社に委託することが多い。 委託管理には、管理業務全てを委託する全部委託と、一部のみ委託する一部委託がある。管理組合が自ら管理業務を行う場合は自主管理と呼ばれる。
  • 板畳(いただたみ)
    板畳とは、マンションや一戸建てにかかわらず、和室などの畳が敷いてある部分以外の場所で、畳と同一平面上に敷かれている板敷き部分を指す。板敷きが歩ける広さの空間になると板間と言われる。箪笥や本棚など重さのある家具を置く場所として利用されることが多い。また、床の間などに用いる、板を芯材にして作った畳のことを指す場合もある。
  • 板床(いたどこ)
    板床とは、床の間の形式のひとつで、床框(とこがまち)を入れ、床面に畳の代わりに框の上面と同じ高さに板を敷いた床の間を指す。畳の芯に板を使ったもの、またはその板を板床と呼ぶ場合もある。床の間の床に貼る地板を床板(とこいた)といい、床板には赤松、欅(ケヤキ)、栃(トチ)、柞(イスノキ)などが用いられる。板床は茶室に多く見られる床の間スタイルである。
  • 板張り天井(いたばりてんじょう)
    板張り天井とは、木を張りつけて仕上げられた天井のことを指す。 元々和室は、床は畳、仕切りは紙、天井は木という設えが一般的であったが、住宅内の洋室の増加にともない、広さを演出できる白いクロスでの天井仕上げがこれに変わった。近年では、天井を板張りで仕上げることは空間のアクセントや、デザイン性へのこだわりからであることが多い。自然素材のあたたかみや温もりを楽しみ、インテリア性を高める手段であるが、狭い部屋や、防火性に配慮しなければならないキッチンなどは、不向きといえる。そのため、リビングや勾配天井、部屋の一部などに採用されることが多い。
  • 板襖(いたふすま)
    板襖とは、片面を板戸、もう片面を襖とした建具を指す。「戸襖」とも言う。 和室と洋室、座敷と板の間など、隣接する部屋の性格が違う場合に、それぞれの室内の体裁に合わせて表裏で仕上げを変える場合に用いられた。本来は、木の骨組みに片方ずつ板と紙を貼って仕上げ、2種類の建具を組み合わせたものを言う。現在は、両側に合板を貼り合わせたフラッシュ戸をベースに、片側にクロス、反対の面に襖紙を貼るタイプが多い。押し入れの扉で、表面に襖紙を貼り、裏面は合板のままのタイプも便宜上、戸襖と言う。
  • 板塀(いたべい)
    板塀とは、木材の板で作られた塀のことを指す。敷地の境界を示すことと、敷地内の目隠しなどが役割である。 縦に並べたり横に並べたり、あえて隙間を開けたりなど、板の並べ方によって様々な種類があり、日本の伝統様式では大和塀や簓子塀などがある。また木製であるため、万が一台風や地震などで倒壊した際に下敷きになっても、ブロック塀やコンクリート塀に比べると大怪我をしづらいともいわれる。一方、腐朽や蟻害、日焼け、風化など耐久性で劣るため、木材の保存処理、不燃処理、塗装などで耐久性を高めるほか、定期的なメンテナンスが必要である。
  • 板目(いため)
    板目とは、木目の一種で、山形や波状の不規則なラインが見える模様を指す。 原木の樹心から離れた部分を、年輪の接線方向に沿ってカットした場合に現れる。まっすぐな縦縞が特徴の柾目に比べて見栄えは劣るともいわれるが、ランダムな見え方が天然素材の豊かな表情にも映る。 1本の丸太から幅の広い材料をたくさん取りやすく、製材効率も良いため、樹心に近い部分からしか取れない柾目に比べて価格は安い。その半面、柾目よりも乾燥収縮の割合が高いため、反りなどの変形が出やすい面がある。
  • イタリアモダン(いたりあもだん)
    イタリアモダンとは、1970年頃にイタリアで生み出されたデザイン傾向で、それを取り入れた家具や照明、絵画などの総称を指す。 特徴は、モノトーンや赤・黄色・青などの非常に強い色を使う点や、シンプルで無駄がなく機能的なフォルムである。また、当時新しい素材だったプラスチックやポリカーボネイトなどを用いて、家具や雑貨を製作した点も特徴である。イタリアモダンを代表するデザイナーは、ジオ・ポンティ、ヴィコ・マジストレッティ、トビア・スカルパ、マリオ・ベリーニなどで、家具ブランドは、カッシーナ、B&B、アルフレックスなどが代表的である。 実用性に優れ、洗練されたイメージをもつイタリアモダンは、世界のデザイン傾向に特に強い影響を与えたとされている。
  • 板類(いたるい)
    板類とは、厚さ7.5cm未満かつ幅が厚さ4倍以上の製材された木材を指す。 無垢材の一種のため木本来の風合いが活かされた木材である。板、小幅板、斜面板、厚板などの種類がある。製材の日本農林規格では、板類の中でも節があるものは子節、ないものは無節と記載することが決められており、そりのないこと、われのないことなど細かく品質を保証している。
  • 1号物件(いちごうぶっけん)
    1号物件とは、建築基準法により定められた高さが60mを超える超高層建築物を指す。 超高層建築物の耐震計算は、建築物の構造方法や振動の性状等に応じて、荷重や外力によって建築物の各部分に生じる力や変形を連続的に把握することにより構造耐力上の安全を確かめるもので、コンピュータを用いることからコンピュータ設計等と呼ばれることもある。耐震偽装問題が契機となり、2006年の建築基準法改正により、専門家の再計算、チェック制度が導入された。
  • 位置指定道路(いちしていどうろ)
    位置指定道路とは、私道のうち、特定行政庁から道路位置指定を受けた道路を指す。建築基準法上の道路として、同法の規定が適用される。 大きな土地を分割する際、すべての土地が接道義務を果たせるよう、新たに設けられることが多い。道路の管理やメンテナンスは、土地の所有者や管理者が行う。また、私道は固定資産税の課税対象となるが、通り抜け道路のように不特定多数の通行の用に供される場合は、公衆用道路として認められると、非課税となる。
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