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「い」から始まる用語一覧

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  • 糸柾(いとまさ)
    糸柾とは、年輪の幅が1~2mm程度の細い縦縞模様の木目を指す。 糸柾は、柾目の中でも糸のように細い木目がまっすぐに現れている。糸柾はその美しい木目から、和室の天井や内装材として使われる。スギやヒノキの中でも、長寿かつ大径の優良材からしか、得られないとされている。また、木工細工や下駄などの伝統工芸品の素材としても需要が高く、将棋の駒における糸柾は最高級素材とされている。
  • 糸目地(いとめじ)
    糸目地とは、糸のように細い目地の呼称を指す。主に厚手のタイルや石材を張る際に用いられ、約1~2mm幅の目地を指すことが多い。目地には下地への接着力を高める役割や、タイルや石材の隙間からほこりや水などを防ぐ役割がある。目地幅が糸のように細い糸目地は、デザイン上などで、目地を目立たせたくない箇所の施工に適している。
  • 囲繞地(いにょうち)
    囲繞地とは、他人の土地に囲まれて公道に接していない袋地の所有者が、公道へ出るために通らなければならない周囲の土地を指す。 袋地所有者には、隣地を当然のように通って公道に出られる権利=囲繞地通行権が民法で認められているため、囲繞地所有者は袋地所有者の通行を拒否できない。ただし、通行の場所や方法は、袋地所有者は通路として必要最低限で、囲繞所有者にとって最も損害の少ない範囲とされている。囲繞地所有者は、袋地の持ち主に通行料を請求できる。
  • 囲繞地通行権(いにょうちつうこうけん)
    囲繞地通行権とは、公道に接していない土地の所有者が、その土地を囲んでいる他の土地(囲繞地)を通行できる権利を指す。「公道に至るための他の土地の通行権」ともいう。 この場合、土地の所有者は通行料を支払わねばならない。通常、自分の所有地以外は手出しできないのが所有権の原則だが、囲繞地通行権は民法によって認められた権利であり、囲繞地の所有者はこれを拒否することはできない。また、すでにある通路の幅が極端に狭いという場合にも、囲繞地通行権を拡大解釈して通路を開設する権利が認められることがある。
  • 犬走り(いぬばしり)
    犬走りとは、建物の保護のために、建物の外周部のまわりに石やコンクリート、砂利、レンガなどで施工した部分を指す。幅は40~60cm位で、犬が走れるくらいの横幅で作られているということが呼び名の由来となっている。犬走りには、軒下部分の外壁や建物の基礎部分に泥などの汚れがつくことや、雨水などが跳ね返って建物の中へ浸透するのを防ぐ役割がある。また、雑草が生えてこないようにする役目もあり、砂利を敷き詰めた場合は防犯対策にもなる。
  • いぶし瓦(いぶしがわら)
    いぶし瓦とは、粘土を瓦の形状に成形し、乾燥・焼成した土系の瓦を指す。粘土を瓦の形状に成形したあと窯の中で焼き、そのあと空気を完全に遮断し蒸し焼きにして作られる。他の瓦では表現できない独特な光沢があり、日本らしい風情のある仕上がりになる。光が当たると白っぽくなる薄い灰色はいぶし銀と呼ばれている。年月の経過とともに色ムラは生じるが、大きな変色はほとんどなく、苔もつきにくい。産地としては兵庫県の淡路島が有名で、瓦の3大ブランドである淡路瓦を代表する瓦として親しまれている。
  • 鋳物門扉(いものもんぴ)
    鋳物門扉とは、溶かした金属を型に流し込んで造る鋳物でできた門扉を指す。 門扉に使われる鋳物の素材は鋳鉄とアルミが代表的で、一般の住宅では後者が主流である。洋風建築、輸入住宅のエクステリアに多い。アルミ製は重量が鋳鉄製3分の1と軽いため開閉しやすく、さびにくいため、メンテナンスの手間もかからない。鋳鉄製では、明治期に作られ今も健在な国の重要文化財の学習院鉄門が知られる。ステンレスやアルミの押し出し成型品を組み立てた門扉に比べて、金属の質感、重厚感、一体感が醸し出される。 デザインは、縦格子を基本に、植物モチーフのスクロール(渦巻)や幾何学模様を組み併せて芸術的な意匠を採り入れたタイプが多い。
  • 芋目地(いもめじ)
    芋目地とは、タイルやレンガ、コンクリートブロックを積むときに水平・垂直方向の継ぎ目(目地)が一直線になるような積み方を指す。 素材に模様がある場合でも模様をつなげることが容易で、仕上がりの見た目もすっきりしていることから、デザイン性を重視したタイルなどの施工に使用されることが多い。また、目地は構造的に一番弱い場所であり、水平方向は一直線でも構わないが、垂直方向が一直線だと強度が低くなるので、芋目地は積まれた部材の目地に補強鉄筋を通して強度を上げる。よって施工は目地の幅がある程度確保できるものとなる。 芋目地の「芋」は規則正しく伸びる芋の根に似ているからという説がある。
  • 違約金(いやくきん)
    違約金とは、建築工事請負契約や不動産売買契約において、債務不履行により契約に違反した者が相手に支払う金銭を指す。売主または買主が契約内容を守らなかった場合を想定し、相手方に一定の金額を支払うことをあらかじめ定めておくもので、契約違反から履行までの間、1日につき一定金額を支払うなどと取り決めるケースもある。違約金は契約時に売主と買主双方の合意によって定められる特約事項のため、契約書にその旨の記載がなければ違約金の支払い義務は発生しない。かわりに損害賠償が請求されることとなる。違約金発生の一例としては、期日までに買主が購入代金を支払わない、建築主が工事代金を支払わない、などが挙げられる。また宅地建物取引業法では、業者である不動産会社が個人を相手に契約を結ぶ時、違約金の額は代金の2割を超えてはいけないと定められている(宅地建物取引業法第38条)。これは売買取引に精通していない一般の消費者が不利になりすぎないよう定められた強行規定である。
  • 入隅(いりずみ)
    入隅とは、壁や板などの2つの面がぶつかってできる、内側に引っ込んでいる角を指す。外側に出っ張っている角を出隅といい、それぞれで凹凸のような形状をしている。 建築業界では、外壁・内壁どちらでも一般的に使われる用語であり、主に建築物の長さを測る際の目印に使われる。 人の視線が向かいやすい箇所でもあり、壁の色や仕上げの切り替えがよく行われる。壁紙クロスの切り替えが行われるポイントでもあるため、乾燥ヒビ割れやハガレも起きやすく、丁寧な仕上げが必要となる。
  • 入母屋造(いりもやづくり)
    入母屋造とは、屋根の四方に傾斜がついた寄棟造りの庇部上に、二方向傾斜の切妻屋根が載った屋根形状を指す。 東アジアを中心とした建築物の屋根の形状のひとつである。日本では古代の住居に始まり、寺社や城といった歴史的建築から伝統家屋まで広く採用され、格式が高い屋根の形式として重んじられてきた。入母屋造の代表的な建築としては、奈良の新薬師寺本堂や京都の三十三間堂、仁和寺や東寺の金堂、京都御所紫宸殿などがある。海外では、韓国の景福宮や中国の天安門、東南アジアの仏教建築などにも入母屋造の屋根がみられる。
  • 入母屋屋根(いりもややね)
    入母屋屋根とは、屋根の形式の一つで、切り妻屋根と寄せ棟屋根を組み合わせた屋根の形状を指す。上部は切り妻造、下部は寄せ棟造となる構造になっている。母屋鼻が軒線より内側に入っていることが入母屋の由来である。切り妻屋根のように屋根裏の換気が取りやすいこと、寄せ棟屋根のように四方に軒が下がっているので雨が壁に当たりにくくなり、風雨に強いことなどが特徴である。
  • 医療施設(いりょうしせつ)
    医療施設とは、医療を提供する施設を指す。医療法でその機能や役割、収容人数などで種類が定められており、20人以上の患者が入院できる施設を有する病院、患者が入院するための施設がない診療所、地域医療支援病院、特定機能病院などがある。 病院には、医師・看護師・薬剤師等の配置に関して最低人数規制があり、建築基準法によって設置できない地域も定められている。病院と診療所はその役割が違い、診療所は主に外来診療を、病院は高度医療や専門医療・救急医療などをともなう入院医療を行う。日本では、軽症でも大病院を受診してしまう大病院志向が問題となっており、医療施設機能を体系化する動きが強まり、医療法が創設されるに至った。
  • 衣類乾燥機(いるいかんそうき)
    衣類乾燥機とは、洗濯をして濡れたままの衣類などを熱や風を当てて乾燥させる機械を指す。 主に電気式とガス式の2つのタイプに分かれており、電気式は設置工事が不要なことから家庭用として広く使われている。 ガス式は約80~100度の高温で乾燥させるため、電気式よりも圧倒的に早く仕上げることができ、コインランドリーなどの商業目的で使われることが多い。ただしガス式は、ガス栓と温風排出用のパイプを設置する設備工事が必要であるため、導入コストが高くなっている。
  • 囲炉裏(いろり)
    囲炉裏とは、床を四角く切り抜いた中に灰を敷き詰め、薪や木炭で火を熾す炉を指す。 伝統的な日本家屋の部屋の中心にあり、自在鉤や五徳を用いて鍋を火にかけ、調理に使用する上、暖房や照明としての役割も担い、古くは家族団欒の場所であった。気密性が優れた現代の家屋に囲炉裏を設置して利用する場合は、必要に応じた換気設備を導入するなどして、換気に気をつける必要がある。
  • 印鑑証明(いんかんしょうめい)
    印鑑証明とは、印影があらかじめ届け出されたものと同一の印鑑によるものであることの官公署の証明のことを指す。法人の代表者等の印鑑は登記所(法務局)、一般個人の印鑑は市町村または区に届け出て、証明を受ける。届出の印は実印と呼ばれ、そうでない認印(みとめいん)と区別される。実印の押印に印鑑証明を添付することで、本人の手で実印が押印された書類であることの証明となる。印鑑証明の提出を求められる主な手続きには、新会社の設立、賃貸物件の契約、住宅や土地の購入および売却、住宅ローン借入れ、抵当権設定、保険金の受け取り、放棄、自動車の購入、売却、廃車、公正証書の作成などがある。
  • 印紙(いんし)
    印紙とは、契約書や金銭の受取書(領収書)など印紙税法で定められた課税文書を作成したときに、所定の金額を納めたことの証拠とする証券を指す。収入印紙ともいう。 印紙による印紙税納付の原則は、印紙を課税文書に貼り付けて署名や割印で消印をする方法である。 印紙税額は文書の種類と契約金額で決まっている。不動産取引においては、不動産売買契約書、不動産売渡証書、土地賃貸借契約書、土地賃料変更契約書などが課税文書にあたる。
  • 印紙税(いんしぜい)
    印紙税とは、日常の経済取引に伴って作成する契約書や金銭の受取書(領収書)など特定の文書に課税される税金を指す。 税額は、契約書の種類や契約金額で異なる。住宅取得に関連する取引では、注文住宅請負契約、不動産売買契約、住宅ローンの金銭消費貸借契約において取引金額に応じて課税され、収入印紙を貼ることで納税となる。
  • インシュレーションファイバーボード(いんしゅれーしょんふぁいばーぼーど)
    インシュレーションファイバーボードとは、植物繊維を原料に板状に成形したファイバーボードの一種で、もっとも比重の軽いタイプ(0.4以下)を指す。 「インシュレーションボード」「軟質繊維板」とも言う。木材チップなどを高温高圧で蒸してほぐした繊維をすき出して乾燥して固めた多孔質板で、断熱材や吸音材として用いられる。用途によって、畳床用のタタミボード、断熱用のA級インシュレーションボード、外壁下地用にアスファルト処理をして防水性を高めたシージングボードなどがある。
  • インシュレーションボード(いんしゅれーしょんぼーど)
    インシュレーションボードとは、木の繊維を原料とするファイバーボードを指す。 木のチップを水とともに加熱して繊維状になるまでほぐし、その後で接着剤や合成樹脂と混ぜて、形をボード状に整えてから乾燥させる。主に廃材や端材を利用して加工するので、環境に配慮した建材といえる。加工することによりボードが均一化されて、木材の良さも兼ね備えている。木材繊維から作られていて多孔質なので、無数の穴に音が入るため吸音性がある。断熱効果、保温効果もあるため、断熱用下地材、屋根下地材、カーペット下敷き材、畳の芯材などに幅広く使われている。
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