「く」から始まる用語一覧
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グランドライト(ぐらんどらいと)
グランドライトとは、エクステリアライト(屋外用照明)の一種で、アプローチやデッキ、駐車スペースなどの地中に埋設し、庭や外観、敷地の空間を演出するライトを指す。主に上方向へ光を放ち、長時間の点灯でも表面温度が上昇しないLED照明が多く使用されている。屋外使用のため機器には強化ガラスを用いるなど強度にも配慮され、耐水性も高い。グランドライトの種類によっては、光の向きを変化させることが可能で、電球カラーもバリエーションが豊富にあり、空間イメージによって演出効果を変えることができる。
グリーンカーテン(ぐりーんかーてん)
グリーンカーテンとは、建物の外側や窓際に張ったネットにツル植物を絡ませたカーテンを指す。
建物や室内を日差しから守り、植物の蒸散作用によって建物や室内の温度が上昇するのを抑える効果があり、空調などの冷房機器の稼働を抑えることができる。また、植物の光合成による二酸化炭素の吸収は、地球温暖化にも貢献するとされている。栽培されるツル植物としては、ヘチマ、ゴーヤ、キュウリ、アサガオ、フウセンカズラなどがある。
グリーン材(ぐりーんざい)
グリーン材とは、乾燥処理がまだ十分でない木材を指す。木造の構造材は大きく分けて、自然乾燥されたエアドライ材と人工乾燥されたキルンドライ材、グリーン材の3種類あるが、グリーン材は生木に近く製材の中で最も安価である。そのため、コストを抑えたい木造建築に利用されることが多い。含水量が多いため乾燥するまでに数年かかり、住んでから歪みや表面のひび割れなど損壊が生じる場合があるが、人工乾燥のキルンドライ材に比べて木の脂身を失わないことから、木の性質が持つ粘りを保つことができるという特徴がある。
グリーンハウス型(ぐりーんはうすがた)
グリーンハウス型とは、家の南側に植物を栽培する温室を配置するタイプのソーラーハウスを指す。太陽光を室内に取り込みやすい南側の壁に大きな窓を設置し、取り込んだ太陽熱を逃がさず溜めるように断熱性を高めている。
昼間は十分暖かくなり、温室では園芸を楽しむことができるが、夏になると室温が高くなりすぎたり、夜間の放熱を抑えることが難しいということもあるので、部屋との間に仕切りをするなど、遮熱、換気、通風などの熱処理対策が必要となる。
グリル(ぐりる)
グリルとは、上下もしくは上側から表面に熱を加え、食材を焼くために用いる調理器具を指す。キッチンのビルトイン式コンロやオーブンレンジなどにグリル機能付きのものがある。
調理温度が高温のため、食材にきれいな焼き色をつけて短時間で火を通すことができる。使い始めるとすぐに熱を持ち、調理に時間をかけずにこんがりと焼き上げられる。最近のビルトイン式コンロのグリルは、網タイプだけでなくプレートや鍋タイプなどの調理器具も使えるため、さまざまな調理法に対応することができる。肉や魚を焼く調理方法もグリルという。
グリルシャッター(ぐりるしゃったー)
グリルシャッターとは、スチールやステンレスのパイプでできた格子状のシャッターを指す。一般に住宅や店舗、ガレージなどで多く使われ、手動と電動で開閉できるタイプがある。一般的なシャッターは外と内を見た目にもシャットアウトするが、グリルシャッターはパイプで構成されているので、透過性と風通しが確保される。
グループホーム(ぐるーぷほーむ)
グループホームとは、介護保険制度においては、認知症の高齢者を対象に、少人数で生活を共に送る施設のことを指す。
地域密着型のサービスであり、1990年代後半に、国のモデル事業として開始した。入居の条件は、65歳以上であること、要支援2または要介護1以上の認知症患者であること、また、施設と同じ地域に住居および住民票が存在することである。対象者を認知症高齢者と限定しているため、認知症のケアを専門とする職員が常駐している。入居できる人数が少ないので、入居者同士や職員とコミュニケーションがとりやすいというメリットもある。食堂や浴室など共同で使用するスペースのほか、個室や準個室など1人の空間を確保できるのでプライベートも守られる。
グルーミングルーム(ぐるーみんぐるーむ)
グルーミングルームとは、犬や猫などのペットを、ブラッシングしたりトリミングしたりするための専用施設や部屋を指す。
毛が生え変わる季節のブラッシングや長毛種の毛足をカットするのに重宝し、温水シャワーを併設している場合はシャンプーもできる。ペット用のシンクやドライヤーなどを完備し、ひと部屋で総合ケアできる設備になっていることが多い。グルーミングルームの多くは、ペットと人が快適に暮らすことを目的に建てられたマンションような、ペット共生型住宅の共用スペースに設置されている。自分の部屋で行うよりも設備や広さが整っているうえ、ベランダや庭から周囲の住宅に毛が飛んでいく心配もない。
グルニエ(ぐるにえ)
グルニエとは、天井と屋根の間にある屋根裏の空間を利用した収納スペースを指す。
フランス語で屋根裏部屋を意味し、建築基準法では小屋裏物置等の扱いになる。天井高は最大1.4m以下、面積は下の階の2分の1以下、小屋裏に出入りするためのはしごは固定式でないことなどの規制がある。近年では換気や空調機能を整えることで、季節物の衣類やひな人形など温度や湿度の影響を受けやすいものも収納できるようになった。隔離された静かなスペースなので、集中しやすさが求められる勉強部屋や書斎、趣味の部屋やシアタールームなどにも利用されている。
グレーチング(ぐれーちんぐ)
グレーチングとは、格子状の金属パネルを指す。細長い帯鋼(ベアリングバー)と棒鋼(クロスバー)を垂直に交差する形で電気溶接してある。
車や機械などの重量物を載せられるほど強度が高い。もともとは軽量化が必要な船舶の床板、発電所内の歩廊などに使われ、その後、道路脇の側溝用の蓋として普及した。現在では、工場・倉庫、公共施設、商業施設、医療福祉施設、河川・港湾など用途は幅広い。スチールの亜鉛メッキ製が多いが、ステンレス、アルミ、鋳鉄、FRP(繊維強化プラスチック)製など多様な素材がある。FRP製は、住宅のルーバー、間仕切りなどにも取り入れられている。
グレートグランドマスターキーシステム(ぐれーどぐらんどますたーきーしすてむ)
グレートグランドマスターキーシステムとは、複数のグランドマスターキーシステムのグループを1本の鍵で全て施錠・開錠できる仕組みを指す。
異なるマスターキーを1本で管理できるものをグランドマスターキーといい、さらに上位のキーのことをグレートグランドマスターキーと呼ぶ。グレートグランドマスターキーはあらゆる鍵を一元的に管理することができる、最上位のマスターキーである。多くの錠前を管理する必要がある場合、個別に扱うよりも単独キーを束ねる上位キーを複数導入し、一元管理する方が包括的に扱いやすい。大型の事業所になるほど導入の必要性が高くなり、非常に多くの鍵を扱う際には大変有効なキーシステムである。
グレイジングガスケット構法(ぐれいじんぐがすけっとこうほう)
グレイジングガスケット構法とは、サッシなどの枠に作られた溝に板ガラスをはめ込む構法を指す。
主なグレイジングガスケット構法には、グレイジングチャンネル構法とグレイジングビード構法の2種類があり、グレイジングチャンネル構法は、ガラス板の四方に、グレイジングチャンネルというコの字型でゴム状のガスケットを巻き付けて装着し、サッシにはめ込む方法である。グレイジングビード構法は、ガラス板をサッシの溝にはめ込み、グレイジングビードという2つに分かれた板の両側から挟むように押し込み、固定するガスケットを用いる方法である。どちらも隙間を埋めることで水密性や気密性を高めるが、止水・排水性能はそれほど高くない。
グロースタータ蛍光灯(ぐろーすすたーたけいこうとう)
グロースタータ蛍光灯とは、点灯管(グロー)に電圧を加え、空中放電を起こすことで熱が生じ、その熱を使って点灯する蛍光灯を指す。安価だが、スイッチを入れてから点灯までに少し時間がかかり、チラつきが生じやすい。蛍光灯には大きく分けて3種類あり、他には点灯管(グロー)不要で即時に点灯するラピッドスタート蛍光灯と、電子回路を用いるインバータ蛍光灯がある。蛍光灯はそれぞれの専用器具に取り付けられており、他の種類の蛍光灯を使用することはできない。グロースタータ蛍光灯の型番は直管型の場合は頭にFL、丸型の場合は頭にFCLが付いている。各製造メーカーは徐々にグロースタータ蛍光灯の製造を中止しており、蛍光灯の世代交代の時期を迎えている。さらに近年は蛍光灯に代わり、LED照明の普及も進んでいる。