「す」から始まる用語一覧
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炊飯器(すいはんき)
炊飯器とは、米を炊いて飯にするための調理器具を指す。炊飯機能の他に保温もできる製品が多く、温かい状態のご飯を手軽に食べられる。大きく分けて「IH式炊飯器」と「マイコン式炊飯器(直接炊き炊飯器、間接炊き炊飯器)」の2種類に分かれ、IH式炊飯器の中には、圧力をかけながら炊飯するものもある。
水防法(すいぼうほう)
水防法とは、水防のための仕組みを定めた法律を指す。1949年に制定された。水防とは、洪水、雨水出水や津波、高潮および雨水出水による水災に備え、被害を減らすことを目的とした活動を指し、水防法では、このための水防組織、水防活動、それらにかかる費用負担や補助について定めている。
水力発電(すいりょくはつでん)
水力発電とは、水を高い位置から低い位置へ流し落とし水車を動かすことで発電する仕組みを指す。
自然の川の流れをそのまま利用した流れ込み式のほか、河川の水の量を調整して発電する調整池式、ダムで流れをせき止めダムにたまっている水を使う貯水池式、夜間に水を汲み上げ昼に流し落とすことでエネルギーを生む揚水式などがあり、土地環境によって適切な発電方式が採用される。
水力発電は自然エネルギーを利用する環境に優しい発電方法であり、起伏に富む日本のような国に適しているといえる。
据え置き型IHクッキングヒーター(すえおきがたあいえいちくっきんぐひーたー)
据え置き型IHクッキングヒーターとは、電力で加熱調理ができるクッキングヒーターのうち、コンロの置き台に設置して使用するタイプを指す。
インターネットやホームセンターで購入でき、ビルトインタイプのように工事が必要ないため、工事費用が抑えられる。また、表面が平らなので比較的楽に掃除ができる。
据え置き式食器洗い乾燥機(すえおきしきしょっきあらいかんそうき)
据え置き式食器洗い乾燥機とは、キッチンのワークトップやキッチンカウンターに据え置ける食器洗い乾燥機を指す。
タンク式と分岐水栓式がある。ビルトインタイプと比較すると値段が安価でリフォーム工事が不要のため、手軽に設置できる。また、キッチンシンクやワークトップ、カウンター上に設置するので立ったまま食器などをセットできる点もメリットである。
据置式便座(すえおきしきべんざ)
据置式便座とは、和式便器の上にかぶせることで、腰掛式の洋式便器として使用できるようにする便座を指す。洋式便器にすることで、足が不自由な人や高齢者でも、立ち上がる動作が楽になったり、安定した姿勢で用を足せたりするので介護用品として取り扱われていることも多い。
据置式便座は、工事不要で取り付けられるので便利だが設置のスペースが必要である。特に立ち上がった時に壁やドアに頭がぶつからないか確認することが大切である。
据置式便座を設置するには、現在の和式トイレが段差の上になく、廊下とほぼ同じ高さにあることが条件となる。段差の上に設置されたものの場合は、両用式を選ぶ必要があるため注意が必要である。
据え置き式浴槽(すえおきしきよくそう)
据え置き式浴槽とは、浴室の床にそのまま設置するタイプの浴槽を指す。浴槽の設置面と洗い場に段差を作らないように施工される。据え置き式浴槽は、浴槽の設置面に段差を作って埋め込む埋め込み式浴槽とは異なり、浴槽の全体像が目に入るので、デザイン性の高い浴槽をオブジェのように置くといった楽しみ方ができる。また、リフォームに際して、浴槽を簡単に交換できる点も採用される理由となっている。
スカーレットメイプル(すかーれっとめいぷる)
スカーレットメイプルとは、カナダやアメリカ東部などに広く分布するカエデ科の広葉樹のことを指す。ソフトメイプルの一種である。軟らかく加工が容易で塗装性も良好のため、内装材や装飾材、家具材として活用される。また、ほどよい弾力性があることから床材としても使用される。
辺材は灰白色、心材は淡褐色から黄褐色で、緑色や紫色を帯びることもある。辺材と心材の境目や年輪ははっきりしない。
スカイバルコニー(すかいばるこにー)
スカイバルコニーとは、屋上をバルコニーとして機能させた空間を指す。
ガーデニングやバーベキュー、ドッグラン、洗濯もの干し場として利用されている。強固な構造が必要ではあるが、木造建築などの住宅でも設置することができる。景色のいいプライベートなスペースで開放的な気分になるにはうってつけである。屋上に何らかの設置物を設けない限り、床面積には含まれない。平坦な屋上は水が溜まりやすいため、一般的にはFRPや金属鋼板を敷き詰めているが、屋上庭園とする場合は、詰まっても大丈夫な排水設備、建物に害が出ない対策が必要である。
スカイラウンジ(すかいらうんじ)
スカイラウンジとは、高層マンションの上層階に設置された共用施設を指す。
マンションによって、呼び方や名称は異なる。オシャレで気品あふれるデザインになっていることが多く、洗礼された空間で高層階からの美しい眺望を楽しむことができる。立地によっては、花火大会の鑑賞などをできることもある。スカイラウンジの形態や利用方法はマンションごとに違うため、管理規約などの確認が必要である。基本的には、住民専用スペースとなっているが、居住者の友人などゲストも一緒に利用できるところもある。利用料がかかることもあるので注意が必要となっている。また、貸し切り可能なスカイラウンジならば、パーティーを開くほか、応接サロンとしての利用も可能である。キッチンを併用しているところもあるので、自宅リビングの延長としての利用もできる。食事の提供があったり、バーを併設していたりする場合は、マンション内で気軽に飲食店さながらのサービスを受けられるので、便利である。
透かし彫り欄間(すかしぼりらんま)
透かし彫り欄間とは、透かし彫り加工を施した欄間を指す。出書院欄間に多く用いられる。
欄間とは、和室の天井と鴨居の中間に明かり取りや通風、換気などのために用いる化粧部材で、さまざまな仕様・技法がある。透かし彫り欄間は、無垢の杉柾などに、絵柄を切り抜く工法でつくられる。基本的に2枚の続き柄で1組であるが、家紋を彫り込んだ出書院欄間などでは1枚が1セットとなる。
スカラップカーテン(すからっぷかーてん)
スカラップカーテンとは、裾が扇形もしくは波形になったカーテンを指す。スカラップはホタテ貝の縁を意味し、裾のラインが美しいスタイルからこう呼ばれる。一般的には、ボイルやレースといった透けた生地を用いて、裾は共布でフリルや刺繍トリムで装飾されている。室内、室外を問わず裾のラインが美しく見えるため、出窓や腰高窓に用いられる。加えて、カーテン上部がギャザー仕様や三つ山ひだになっていて、装飾性が高くエレガントな印象を与える。
スキップフロア(すきっぷふろあ)
スキップフロアとは、建物の床面の高さを半階ずらした床を設け、空間を立体的に使う手法を指す。ステップフロアとも呼ばれる。
スキップフロアの床下を物置として活用するなど、空間を無駄なく使えるため、狭い土地でも床面積を広く使えるという利点がある。高低差や傾斜のある敷地においては、あえて床を一定の高さにせずスキップフロアを設けることで、半地下に車庫や倉庫を作るなど土地の有効利用が可能となる。
数寄屋造り(すきやづくり)
数寄屋造りとは、格式を重んじた意匠や装飾を取り除いた茶室の考え方を取り入れた建築様式を指す。安土桃山時代に生まれたもので、質素な材料を使って茶室の意匠や侘びの精神が取り入れられた。江戸時代以降には住宅様式として広がり、高い技術や高価な建材も使われるようになった。丸みが残った面皮柱、デザインを工夫した障子や襖、左官の土壁仕上げなど職人による高度な技術が見られる。代表的な建築物には桂離宮新御殿、伏見稲荷大社御茶屋、修学院離宮、曼殊院書院などがある。現代でも多くの和風建築や和モダンの家で、直線美を活かした外観や、自然素材を取り入れた外壁や内装など数寄屋造りの考え方が取り入れられている。
スクエアシンク(すくえあしんく)
スクエアシンクとは、4隅のコーナーアールが半径15mmの15Rとなっているシンプルな形の角型シンクを指す。
ステンレス素材で汚れが落ちやすく、シャープでスッキリとした印象のため、デザインシンクとしてのニーズも高い。シンクには1段レール、2段レールの取り付けが可能で、好みの高さで調理の下ごしらえや洗い物ができ、水切りプレート、水切りカゴなどのアクセサリーも組み合わせて使用できる。
スクラッチタイル(すくらっちたいる)
スクラッチタイルとは、細い溝のスクラッチ模様がある無釉タイルを指す。
鉄分が原料に含まれるため、赤茶色や淡黄色のものが多く、光に対する反射がほとんどみられないため、陰影があり重厚感を醸し出す。
煉瓦からタイルに変わる過渡期の外壁材として用いられた。建築家フランクロイドライトによる旧帝国ホテルの建築では、世界で初めて外壁にスクラッチタイルが採用された。関東大震災で周辺の建物が倒壊した中、旧帝国ホテルはほぼ無傷であったため、震災復興後の建築物にはスクラッチタイルが多用された。
スクリュー釘(すくりゅーくぎ)
スクリュー釘とは、胴部分スクリュー状に溝が切ってある釘を指す。打った際、ねじれながら木材に入り込むので固定力が強くなる。
鉄丸釘は錆びて固定力を強めるが、スクリュー釘は形状を生かして固定するため、錆びる必要がないことから、ステンレスや真鍮など錆びにくい素材が多く使われている。
スケルトン(すけるとん)
スケルトンとは、建物の構造を支える柱・梁・床などの構造躯体のことを指す。マンションの場合は、内装工事などを施す前の、コンクリートが打ちっぱなしになっていたり、配管がむき出しになっていたりする状態のことである。分譲・賃貸物件ともにスケルトン物件と呼ばれる物件があり、ともに内装を入居者が好きなようにカスタマイズできるという特徴がある。特に飲食店の賃貸物件では、店舗コンセプトなどが重要な要素となるため、スケルトン物件が選ばれることが多い。
スケルトン・インフィル工法(すけるとん・いんふぃるこうほう)
スケルトン・インフィル工法とは、構造物の躯体(スケルトン)と内装(インフィル)を分けて設計・施工する工法を指す。構造体と内装の耐用年数の違いをあらかじめ考慮に入れた工法である。長持ちする構造体に対して、内装をフレキシブルに設計することによって、水道管などのメンテナスがしやすくなったり、家族構成の変化などに対して、間取りを自由に設計したりすることができる。結果的に建物を長期的に有効利用することができる点も、スケルトン・インフィル工法の大きな特徴である。
スケルトン・インフィル住宅(すけるとん・いんふぃるじゅうたく)
スケルトン・インフィル住宅とは、スケルトンと呼ばれる建物の骨格と、インフィルと呼ばれる内装で構成される住宅を指す。
構造部分であるスケルトンは、インフィルとは分離している。そのため、ライフステージに応じて、インフィル部分のみ変えることが可能である。マンションなどの集合住宅で多く用いられる工法だが、木造の一軒家でも活用できる。給排水設備や電気配線を構造部分に直接打ち込んでおらず、二重天井や二重床になっている。一般的な住宅に比べ、工事も容易である。室内の可変性が高いので、国土交通省では100年住宅として、スケルトン・インフィル住宅の開発や普及に取組んでいる。