「す」から始まる用語一覧
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スケルトン天井(すけるとんてんじょう)
スケルトン天井とは、間仕切りや内装などの仕上げを行わず、配線や配管、構造、躯体、梁などがむき出しになった天井を指す。天井を覆う化粧ボードがない分、天井が高くなり開放感が生まれる。また、古くなった配管や電気配線等がむき出しになるため、交換時期がひと目で分かり、交換も容易になる。デザイン性も高いため、カフェやスタジオ、ショールームなどで採用されることが多く、近年ではオフィスに採用する会社も多い。
筋交い(すじかい)
筋交いとは、建物の構造を強くするために、柱と柱の間に斜めに入れて取り付けた部材を指す。木造軸組工法などで、耐震性や耐風性を高めるために用いられる。木造軸組工法や鉄骨構造の建物は、柱と梁でできた長方形によって支えられているが、この長方形の接合部分は、地震や強風により横からの力を受けたとき、ひし形に変形してしまうため、長方形の対角線に斜めに筋交いを入れて、変形を防ぐ。引っ張る力と圧縮する力に耐える役割があり、斜めに1本だけ通した筋交いはシングル、2本交差させた筋交いをダブルまたはたすきがけと呼ぶ。
ススカビ(すすかび)
ススカビとは、黒いスス状のカビで、キッチンや浴室といった湿度が高い場所で発生しやすいカビを指す。
果物類の腐敗の原因となるほか、住居内の様々な場所に発生する。農作物へ被害を与えることもある。
ススカビは、胞子が大きくて軽いため、空気中に飛散しやすく、アレルゲンとなりやすい。抵抗力が弱い人では、ぜんそくやアレルギー性鼻炎などの疾患を発症させたり、重症化させる原因にもなりうる。
市販のカビ取り剤を使って取り除くことができる。
スター型ネットワーク(すたーがたねっとわーく)
スター型ネットワークとは、通信ネットワークの接続形態の一つで、ハブなど中心となる通信機器を介して端末を相互に接続する方式を指す。
各端末から機器までを、それぞれケーブルでつなぐので、端末の増設が簡単にできる。1本のケーブルに問題が生じても、他の端末と機器との間のネットワークには影響を及ぼさない一方、中心となる通信機器が故障するとネットワーク全体の機能がダウンする。
スタイリッシュデザイン(すたいりっしゅでざいん)
スタイリッシュデザインとは、時代性を捉えたスタイルを表現しているデザインを指す。
時代のトレンドを表すスタイルを捉え、その新しいスタイルを意識してデザインすることで、洗練されたイメージを生み出す。スタイリッシュデザインは、直線的な外観、瓦のない片流れ屋根、黒または焦げ茶色と白のモノトーンなどで表現されることが多い。無駄な装飾や生活感などを排し、スタイリッシュなデザインを際立たせていくのが特徴である。
スタイルカーテン(すたいるかーてん)
スタイルカーテンとは、縫製や付属品などを工夫することで装飾性を高めたカーテンを指す。
上部にヒダを取って耳と裾を折り返して縫う一般的な形状のカーテンとは異なる。
ハトメスタイルやゴブレットプリーツなど、カーテン上部の仕様が通常と異なるだけでスタイルカーテンとされる場合もあるが、一般的には、バルーン、スカラップ、アーチ、セパレーツなどのスタイルがある。スタイルカーテンはカーテンを開閉せず、固定して装飾として楽しむ場合が多い。
スタイロ畳(すたいろたたみ)
スタイロ畳とは、芯材にポリスチレン樹脂が主原料の発泡体断熱材であるスタイロフォームを使用した畳を指す。断熱性、保温性に優れており、冷暖房の効率を高めることができる。防湿性も高く、畳床からのダニ等の発生を防ぐ効果もある。一般的なわら畳と比べて軽量なため、大掃除などの際の移動も簡単である。和室をはじめとして、一般住宅や集合住宅などで幅広く使用されている。
スタッキングチェア(すたっきんぐちぇあ)
スタッキングチェアとは、積み重ねて収納できる椅子を指す。省スペースに収納することができ、運搬にも便利である。上に積み上げる上側スタッキングと、水平に重ねる並行スタッキングの2種類がある。持ち運びの利便性のため、フレームにアルミニウムを使うなど軽量なものが多い。
スタッコ仕上げ(すたっこしあげ)
スタッコ仕上げとは、大理石のような表面に似せた塗り壁を指す。「stucco」はイタリア語で漆喰を意味する。
スタッコの原料は、もともとは消石灰に大理石粉や粘土を混ぜたものだったが、現在はセメントモルタルを主体にしている。仕上げ方には、材料を塗り付けた後にコテや木片で叩いて粗面に仕上げる工法と、厚付け塗り材を専用のガンで吹き付けた後にローラーで凸部を押さえて平坦な模様をつける工法がある。古い木造住宅やマンションでは、ごく一般的な湿式の壁仕上げ工法だった。
スタンダード型ドアクローザー(すたんだーどがたどあくろーざー)
スタンダード型ドアクローザーとは、玄関ドアなどの扉の上部に取り付ける、人によって開けられたドアを油圧によりゆっくりと自動的に閉めるための装置のうち、ドアの開く側に取り付けるタイプのものを指す。ドアを閉めたときにドアとアームが垂直になる。
ドアクローザーには、スタンダード型やパラレル型などがあり、パラレル型は、ドアが開く方と反対側に設置され、ドアを閉めたときにドアとアームが並行になる。
スタンドライト(すたんどらいと)
スタンドライトとは、コンセントに挿すだけで手軽に使える照明器具を指す。
必要に応じて置き場所を変えることができ、台や床に置く形式で使う。スタンドライトは、部屋全体を明るくする直接照明ではなく、決まったポイントを明るくする間接照明として使用する場合が多く、優しい灯りが特徴的である。スタンドライトの種類には、部屋のアクセントになるフロアスタンド、常夜灯や読書灯として利用するテーブルスタンドなどがある。
簾(すだれ)
簾とは、細く割った竹や葦などを並べて糸で編んで、軒先などにつるして使われる日よけまたは目隠しを指す。
簾は、窓から差し込む太陽光を遮りながらも風を通すことができるため、室内の温度上昇を防ぐ効果がある。従来、竹や葦などの天然素材で作られていた簾だが、現在ではプラスチックなどの化学素材も使用されている。天然素材の簾は日本らしい涼しげな雰囲気を演出する一方で、手入れを怠ると虫やカビが発生するため注意が必要である。化学素材の簾は、耐久性に優れ、比較的手入れがしやすい。中には紫外線もカットできるものもある。
スチームサウナ(すちーむさうな)
スチームサウナとは、蒸気をサウナ室に充満させる湿式サウナを指す。一般的に、湿度は80~100%、室内温度は40~60度前後に保たれる。
かなりの高温で発汗させる乾式のサウナに比べて長い時間室内にいることができる。湿式のサウナにはほかにミストサウナがある。どちらも水を利用するが、スチームサウナは水を水蒸気にするので粒子は上に上がり、ミストサウナは霧にするので上から下に降るという違いがある。
スチールサンドイッチパネル(すちーるさんどいっちぱねる)
スチールサンドイッチパネルとは、プラスチック製の芯材を、薄いステンレス板で挟んで一体化させた積層材を指す。
同じ厚みのスチール板よりも軽量、低価格で加工もしやすい。天井、内外壁、ドアなどに使われるほか、磁石を使えるホワイトボードなどにも利用できる。間に入れるプラスチックに発砲樹脂を使い、断熱性を高めたタイプは「金属断熱サンドイッチパネル」と呼ばれる。両側の金属は、スチールの他に、アルミ、ステンレス、ガルバリウム鋼板など、種類も多い。
スチールシェルフ(すちーるしぇるふ)
スチールシェルフとは、スチール(鉄)でできた棚を指す。スチールラックとも呼ばれる。
一般的に扉や引き出しはなく、鉄製の棚板、底板、側板のみで構成されている。シンプルな構造で組み立てが容易であり、強度も高い。家庭用スチールシェルフの多くはサイズ違いのパーツごとに購入可能であり、スペースや用途に合わせて自由に組み合わせることができるため、キッチン、寝室、リビングなど使用範囲が広い。
スチールフェンス(すちーるふぇんす)
スチールフェンスとは、鋼製のメッシュを支柱に張った柵を指す。
メッシュは、ワイヤーを編んだ金網タイプと1枚の金属板に千鳥状に切れ目を入れて押し広げたエキスパンドメタルがある。錆止めのために、亜鉛メッキ鉄に合成樹脂でコーティングされているのが一般的である。メッシュ形状は、運動場や学校、工場などの広い範囲を囲う場合は菱形が多い。住宅やカーポートなどの敷地境界に使うフェンスとしては、長方形の網目になっているタイプが増えている。柱材の形状は、パイプ状やV字型などがある。
スチレン(すちれん)
スチレンとは、芳香族炭化水素で、別名、スチロールを指す。
天然樹脂の香料の成分として発見され、独特の臭気を持つ。加工がしやすく、日用品や事務用品、ポリスチレン樹脂等を使用した断熱材など、さまざまな製品に用いられている。
ただし、高濃度の蒸気を吸入すると急性中毒を起こす恐れがある。また、日本の消防法では引火性のある物質として危険物にも指定されている。スチレンは、シックハウス症候群の原因物質としても知られている。スチレンにさらされると、目や鼻、喉に刺激を感じることがあり、脱力感や眠気を引き起こす。
スツール(すつーる)
スツールとは、背もたれや肘置きのない椅子を指す。コンパクトにたたむことができる折りたたみタイプ、積み重ねて収納できるスタッキングスツール、カウンターバーなどで使うハイスツール、座面の高さが低いミニスツールなど様々なタイプがある。3本脚または4本脚のものが多いが、6本脚の2人用フレンチスツールや、X形の脚に帆布を張ったキャンプスツールなどもある。
ステイン(すていん)
塗料におけるステインとは、木材の着色材を指す。
木部を着色しながら木目を生かす塗料で、表面の保護効果はないが、自然な質感を生かした仕上がりとなる。また、布やハケで木材に浸透させながら塗り込むためムラになりにくい。
ステインには油性と水性、ニスありとニスなしなどがある。油性ステインは、仕上がった際に光沢が出やすいが匂いが強いのに対し、水性ステインは仕上がった際に光沢が出にくく、匂いが少ないのが特徴である。
ステップダウンフロア(すてっぷだうんふろあ)
ステップダウンフロアとは、フロアの一部分を下げた場所、およびその方式を指す。フロアの一部分を下げることで、空間の違いを印象づけたり、立体的に見せることができるゾーニングの一つである。また、天井までの距離が伸び、室内空間が広く感じられる。
ステップ部分をベンチや棚のようにレイアウトしたり、座って背もたれのように使うなど、生活シーンに応じて多様な使い方が可能だが、段差があるため、子供や高齢者などは特に注意が必要である。