「た」から始まる用語一覧
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大理石浴槽(だいりせきよくそう)
大理石浴槽とは、大理石や人工大理石でできた浴槽を指す。
実際に本物の大理石を使うケースは少なく、人工大理石で作られる場合が多い。人工大理石とは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした、大理石に似せた人工建材である。
人工大理石浴槽は、光沢や透明感がある素材で、耐水性、耐久性、耐火性に優れている。表面が滑らかなので汚れが落ちやすく、機能性と洗練された印象のデザインが楽しめる。
一方、人造大理石は本物の天然大理石を粉砕して作られた建材である。人造大理石浴槽は、摩耗に強く、耐久性や撥水性が高く、美しい仕上がりが魅力である。
耐力壁(たいりょくへき)
耐力壁とは、建築物の自重や積雪など垂直に負荷がかかる鉛直力や、地震や台風による横揺れの水平力に抵抗するために構造設計された壁を指す。
特に地震力に耐える目的として作られたものを「耐震壁」と呼ぶ。躯体構造によって種類が異なり、マンションの場合は一定の強度を持つ鉄筋コンクリート造、木造一戸建ての場合は柱の間に筋かいを入れたた形や構造用合板を張った形になっている。耐力壁の強度を表す指標の一つに「壁倍率」がある。壁倍率と耐力壁の平面上の長さで計算した「壁量」の多さが、耐震性に影響する。なお、耐力壁は建物をリフォームする時でも撤去できない。耐力壁以外で取り外せるものを「間仕切り壁」「雑壁」「非耐力壁」などと言う。
タイル(たいる)
タイルとは、建物の外壁・内装・床などに使われる小片状の薄板材を指す。
広義にはアスファルト製やプラスチック製も含まれるが、日本では一般に陶磁器製品を言う。塗装仕上げに比べて、劣化や変質・変色がしにくく、メンテナンスもしやすい。材質と焼成方法により陶器質、炻器質、磁器質に分かれる。外壁用の代表的タイルは、煉瓦の小口面とほぼ同じサイズの小口タイル(60mm×108mm)、小口タイルを横に2枚分つなげた大きさの二丁掛タイル(60mm×227mm)の2種類に分かれる。装飾仕上げ用の小型タイプで、表面積が50cm2以下のモザイクタイルなどもある。また、セメント系の素材で、レンガ調や天然石風のデザインに仕上げたものをブリックタイルと言う。
タイルカーペット(たいるかーぺっと)
タイルカーペットとは、約40~50cm角の大きさの小型カーペットを指す。
空間に合わせて、タイルのように複数を床に敷き詰めて使用する。床に接着するタイプや、裏面が滑り止め加工されていてそのまま敷けるタイプがある。施工が比較的簡単で、木の床やコンクリート、モルタルなど、さまざまなタイプの下地に対応できる。カーペットが汚れた場合は、汚れた部分のみを取り替えたり、洗濯機で洗えるものもある。
タイル系床材(たいるけいゆかざい)
タイル系床材とは、タイル状になっている床材を指す。
タイル系床材には、塩ビタイル、タイルカーペット、Pタイル、フロアタイルなどがあり、一枚ずつ床に並べて施工する。タイル系床材のメリットは、リアルな質感と耐久性、施工の気軽さ、メンテナンス性である。また木目調、石調、タイル調などデザインも豊富にある。
タイル製門柱(たいるせいもんちゅう)
タイル製門柱とは、住宅の門や玄関先に独立して立つ、タイルで装飾された門柱を指す。
主に外観の美観、及び外と家の敷地境界を明確にすることを目的に設置される。郵便ポストや表札、門灯などが取り付けられている場合もある。コンクリートブロック製の門柱と比較すると、施行に時間がかかり、高価な傾向にあるが、経年劣化しにくく、割れたり剥がれたりした際も補修が容易である。
タイルデッキ(たいるでっき)
タイルデッキとは、住宅の庭に設ける、床面やデッキ側面にタイルをあしらったデッキスペースのことを指す。基礎の土台はコンクリートで作り、土台の上に接着剤を用いてタイルを手作業でひとつずつ貼っていく。モダンな印象で、高級感のある仕上がりになる。汚れが付きにくく落ちやすいため、手入れが簡単で水洗いも可能である。また、高い耐久性があり、雨や紫外線、高熱による劣化が少なく、腐食やシロアリの発生などの心配もない。
タイル天板(たいるてんばん)
タイル天板とは、タイルを素材に使った天板を指す。
タイル天板は、耐熱性に優れることから熱い鍋などをそのまま置いたり、汚れをはじく特徴から水拭きだけで油や調味料の汚れを落とせるため、キッチンカウンターなどに用いられることが多い。また耐久性に優れ、傷がつきにくいことから、経年による劣化がしにくい特徴がある。タイルには、いろいろな色とデザインがあるので、インテリアや好みに合わせて選ぶことができる。
タイル壁(たいるへき)
タイル壁とは、粘土や石などを高温で焼き固めたタイルを使用した壁を指す。
タイル壁は、デザイン性が高く、高級感がある。そ非常に硬く、傷がつきにくいという特徴があるため、耐久性が高い。風雨や日差しによる経年劣化が起こりにくい。タイルは吸水性が低いため、付着した水分の冷凍や膨張によるひび割れの軽減も期待できる。そのため、メンテナンスコストを抑えることができる。近年ではさまざまなデザインの内装タイル壁が増えている。
ダイレクトゲイン(だいれくとげいん)
ダイレクトゲインとは、日中に窓などから太陽光熱を屋内に取り入れて蓄熱し、夜間や曇天時に放熱して暖房効果を得るシステムを指す。蓄熱効果の高いタイル材やレンガ、コンクリートなどが蓄熱体として使用される。蓄熱性能は、材料の厚みや熱容量の大きさに加え、太陽光の蓄熱部位への当たり具合でも決まる。一般的には、厚みが十分なRCの躯体へタイル貼りして仕上げ、蓄熱性能を高める。壁や床だけでなく、太陽光が入る窓も重要なポイントとなり、効果的に取り入れるため、昼間に多くの太陽光が差し込む大きな南向きの窓が必要である。また、窓から熱が逃げないよう、断熱効果の高いサッシが必須となる。
ダイレクトシール充填工法(だいれくとしーるじゅうてんこうほう)
ダイレクトシール充填工法とは、コンクリート・モルタル・ALC・サンディング・タイルなどのひび割れに対する補修方法のことを指す。ひび割れの中に専用の機器を使用し弾性エポキシ樹脂を注入して補修する。専用の機器で溝を彫って補修するVカットやUカットを行う必要がないため躯体に傷をつけずに、ひび割れの内部まで深く充填することができる。また、弾性エポキシ樹脂は湿気硬化型で、漏水の原因となりうるひび割れに対しての追従性と密着性に優れ、ひび割れ内部に水漏れなどが発生していても硬化するという特徴がある。
タウンハウス(たうんはうす)
タウンハウスとは、2~3階建ての一戸建てのような低層住宅が壁でつながっている集合住宅の一種を指す。
建築法規上では、マンションは共同住宅、タウンハウスは長屋と分類する。マンションが共用のエントランスや廊下、階段で各住戸に出入りするが、タウンハウスは住戸に独立した玄関があり、敷地内通路や道路に直接出入りできる。また比較されがちなテラスハウスとの違いは、敷地の権利形態が異なる。分譲のタウンハウスは、建物の専有面積の割合によって敷地権として土地を共有できるが、テラスハウスは敷地を分譲し、各住戸がそれぞれ所有権をもつ。そのため、タウンハウスでは住戸者が共用で使える庭を敷地内に設置したり、駐車場を一箇所にまとめたりできる。
ダウンライト(だうんらいと)
ダウンライトとは、天井に埋め込んで設置する小型の照明を指す。
下方を直接照らし、天井面をフラットにできるのが特徴で大きな空間や一般住宅などの小さな空間にも使用でき、他の照明の補助的な使い方や、天井に配列してメイン照明としての使い方もできる。ダウンライトには、照明の真下をスポット的に照らす集光タイプと、空間を広く照らす拡散タイプの2種類の光の広がり方があり、用途によって効果的に使用できる。調光機能や調色機能がついたダウンライトも増え、色や光の強さを変えることで、アレンジをつけた照らし方で楽しめる。
高潮(たかしお)
高潮とは、台風や発達した低気圧が通過するとき、波が高くなると同時に海面の水位も上昇する現象を指す。高潮の発生には、大気圧の低下に伴い、海面が吸い上げられるように上昇する「吸い上げ」と呼ばれる現象と、湾口から湾奥に向けて強風が吹き続けることにより、湾の奥に海水が吹き寄せられて海水面が上昇する「吹き寄せ」という現象の2つのメカニズムがある。これらに加え、砕波する場所より岸側においては、「ウェーブセットアップ」という砕波による海水面の上昇が加わる。
高蒔絵(たかまきえ)
高蒔絵とは、蒔絵の技法のうち、文様部分が高く盛り上がった仕上がりとなっている技法を指す。立体的に仕上げたい部分に炭粉などの下地用材で厚みをつけ、乾燥後、漆がけと研磨の工程を繰り返した後に蒔絵の工程を施す。漆の表面に金粉などで装飾を施す蒔絵は、平安時代中期以降貴族社会の間で流行し、寺院建築や家具調度、文房具などの装飾に応用された。
高窓(たかまど)
高窓とは、天井近くの高い位置にある窓を指す。
高窓はハイサイドライトとも呼ばれ、天井の高い場所や吹き抜け、勾配天井に用いられる。目的としては、採光・通風に特化することが多い。高い位置から光を取りこめるので、部屋の奥まで光を採れ入れることができる。特に住宅密集地ではプライバシーを守りながら、採光が可能になるのでメリットが大きい。
また、通風においては、低い位置に窓を併設することで、暖かい空気を外へ逃がすという流れを作ることができる。手の届かない所に配置されているため、リモコンなどで開閉をできるようにしておくのが一般的である。
タガヤサン(たがやさん)
タガヤサンとは、東南アジア原産のマメ科の広葉樹を指す。色調の美しさもあり、高級家具材や装飾材として好まれる。水に沈むほど重く、土足歩行にも耐えられるほか、製材時にノコギリの刃が欠けてしまうほどの重硬さから、加工に時間がかかる場合が多い。耐久性に富み、天然乾燥による品質への影響がほとんどない。特に心材の耐久度は極めて高く、床柱として用いることも多い。木目は雲や矢はずに似た形で、肌目はやや粗いものの磨きをかけると美しいつやが出る。辺材は白色から淡黄白色で、心材は濃褐色から黒褐色である。規則的な細い縞模様が濃淡に現れ、見映えがする。
高床式プラットフォーム(たかゆかしきぷらっとふぉーむ)
高床式プラットフォームとは、地面より高い位置に倉庫の床がある構造で、かつプラットフォームが設置されている倉庫を指す。プラットフォームとは列車・トラック・運搬用トレーラー等の貨物の荷役を行うための台状の設備のことである。倉庫の床面を車両の荷台と同じ高さにすることで、フォークリフトなどを使わずに作業を直接人の手で行えるうえ、荷物を地面から高い位置に収納するため埃や湿気の影響を受けにくく、商品の品質管理もしやすい。また大雨などによる浸水被害も受けにくいのが特徴である。車両によって荷台の高さは異なるため、複数の高さのプラットフォームもしくは倉庫の床の高さに合う車両を選ぶことが求められる。
多機能シャワー(たきのうしゃわー)
多機能シャワーとは、水の出方や水量の調節機能がついているシャワー水栓を指す。多機能シャワーにはマッサージ機能がついたもの、霧状でミストのように出るもの、打たせ湯のような強い水流が出るものなど、さまざまな便利な機能がある。近年、シャワーヘッドの種類も多様化しており、残っている塩素を取り除く浄水機能のついたタイプや、節水をしてくれる機能がついたタイプなどもある。
託児所(たくじしょ)
託児所とは、児童福祉法に基づいて、都道府県知事などの認可を受けていない保育施設を指す。一般的には、文部科学省の管轄する幼稚園や、厚生労働省の管轄する保育園以外の認可外保育施設の総称にあたる。厚生労働省の定義によれば、事業主が従業者に向けて運営する事業型保育施設や、商業施設などの利用者が一時的に利用できる一時預かり施設、24時間体制で利用できるベビーホテルなども同じ分類とされる。