「た」から始まる用語一覧
205件
第二種中高層住居専用地域(だいにしゅちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき)
第二種中高層住居専用地域とは、都市計画法における用途地域のうち、主として中高層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定められた地域を指す。
建ぺい率は30・40・50・60%、容積率は100・150・200・300・400・500%の制限がある。学校・病院などのほか1,500m2までの一定の店舗や事務所など、必要な利便施設が建てられる。
第二種低層住居専用地域(だいにしゅていそうじゅうきょせんようちいき)
第二種低層住居専用地域とは、都市計画法で定められた用途地域の一つであり、「主として低層住宅に係る良好な住居の環境を保護するため定める地域」を指す。建築物の高さが10m(または12m)以下に制限されている。第一種低層住居専用地域に次ぐ規制があり、建築できるのは、第一種低層住居専用地域で認められている、居住専用の住宅、アパート、幼稚園、学校、診療所、一定規模以下の店舗併用住宅(店舗と住宅を兼用する建物のこと)、一般浴場などに加え、一定条件を満たした床面積150m2以内の店舗、小中学校、小規模な公共施設などである。隣地境界から1.0~1.5mの外壁後退という制限はあるものの、近隣住民の許可を得ずにコンビニを建てることも可能である。
第2種ホルムアルデヒド発散建築材料(だいにしゅほるむあるでひどはっさんけんちくざいりょう)
第2種ホルムアルデヒド発散建築材料とは、夏季においてその面積1m2につき毎時0.02mgを超え0.12mg以下の量のホルムアルデヒドを発散させる建築材料を指す。新JAS規格の「F☆☆」JASマーク、旧JAS規格による「Fc1」JASマークの表示、または第2種とみなす旨の大臣認定書があるか、を以って該当するか審査される。居室や廊下の壁、床および天井の仕上げに用いる際は、換気回数によって使用面積が制限される。
第二種歴史的風土保存地区(だいにしゅれきしてきふうどほぞんちく)
第二種歴史的風土保存地区とは、奈良県明日香村において、飛鳥時代の遺跡等からなる歴史風土を保存するために指定された地区を指す。1980年に公布された明日香特別措置法により、明日香村全域を2つに区分して制定された。特に遺跡として価値があり重要とされる高松塚古墳や石舞台古墳などの周辺地域が第一種歴史的風土保全地区に、それ以外の地区が第二種歴史的風土保存地区となっている。
第二種歴史的風土保存地区では、建築物等の新築や改築、増築、移転の際や、宅地の造成、木の伐採を行う際には、原則として府県知事の許可が必要である。
ダイニング(だいにんぐ)
ダイニングとは、食事をとるための部屋のことを指す。
本来はキッチンやリビングから離れた部屋を指す。しかし日本ではダイニングのみの部屋はまれであり、ダイニングが独立して配置されるのではなくキッチンと一体となったダイニング・キッチン、居間と一体となったリビング・ダイニング、3つの空間がひとつになったリビング・ダイニング・キッチンの3つに大別される。キッチンを示すK、ダイニング・キッチンを示すDK、リビング・ダイニング・キッチンを示すLDKにおける広さの目安は、およそキッチンで2~4畳、ダイニング・キッチンで4.5~8.0畳、リビング・ダイニング・キッチンで8畳以上とされている。
ダイニングチェア(だいにんぐちぇあ)
ダイニングチェアとは、主にダイニングに置かれる食事をする時に座る椅子を指す。
椅子の形状や素材に規定はないが、背もたれがある場合がほとんどである。ダイニングテーブルとセットで売られているものもある。肘掛けがあるものとないものがあり、肘掛けがある場合はゆったりとくつろげるため、食事の時以外にも利用しやすく、ない場合は立ち上がりやすい、軽い、かさばらないといった特徴がある。
ダイニングテーブル(だいにんぐてーぶる)
ダイニングテーブルとは、食事をするために椅子に腰かけて用いるテーブルを指す。
天板は長方形の場合が多いが、楕円形や正方形のものが使用される場合もあり、形状や材質などに規定はない。脚も2~4本以上のものなど様々なタイプがあり、食器やグラスを載せるために天板が広く平らになっていることがほとんどである。日常において食事をする人数が変わる場合は、大きさの変えられるエクステンション型のダイニングテーブルが便利である。ダイニングテーブルは広くて椅子との高低差もちょうど良いことから、食事をするために使われるだけでなく、勉強や仕事に利用される場合もある。
滞納(たいのう)
滞納とは、貸主から賃貸住宅を借りている借主が支払い期日までに賃料を支払わない「家賃滞納」のように、支払われるべき債務が未払いの状態を指す。
家賃滞納が発生した際には遅延損害金が生じ、場合によっては、法的な手続きによる強制退去に繋がることもある。
耐風構造(たいふうこうぞう)
耐風構造とは、強い風にも耐えられる構造のことを指す。
予測される風の圧力に対して、安全であり、風による振動が居住環境として支障がない程度で済むよう設計された構造物となる。
日本の建築物における耐風設計で考慮されるのは、おもに季節風と台風である。
耐風構造は、高層の建築物だけでなく、一般住宅にも取り入れられている。柱や梁が重量鉄骨で構成され、その結合部が固定されている鉄骨ラーメン構造や、地震に耐えられるように設計されている鉄筋コンクリート造も、風にも強く、急な竜巻などにもよく耐える。また、近年では軸組工法の住宅にも、風のあおり止めであるハリケーンタイと呼ばれる金具が使われるようになった。
耐風等級(たいふうとうきゅう)
耐風等級とは、暴風に対して住宅の崩壊・損傷のしにくさを表した等級を指す。
耐風等級は、住宅の品質確保の促進などに関する法律で規定されていて、1と2の段階が設けられている。耐風等級1は、極めて稀に発生する暴風による力に対して倒壊や崩壊などせず、稀に発生する暴風による力に対しても損傷を生じない程度という規定がある。耐風等級2は、耐風等級1の1.2倍以上の性能とされている。
ちなみに、「稀に発生する暴風による力」とは50年に一度の発生確率で、「極めて稀に発生する暴風による力」は500年に一度の発生確率と定められている。
タイマースイッチ(たいまーすいっち)
タイマースイッチとは、所定の時間が到来したタイミングで電路を入・切する制御機器を指す。タイムスイッチとも呼ばれる。時計とスイッチを組み合わせたものである。アナログタイマー式とデジタルタイマー式がある。動作周期の違いにより「24時間式」、「週間式」、「年間式」などがあり、デジタルタイマー式は高度な動作時間設定が可能である。
タイヤ置き場(たいやおきば)
タイヤ置き場とは、自転車、自動車、二輪車などのタイヤを保管しておく場所を指す。
タイヤは雨水、直射日光、高温などで劣化するため、交換用やスペアのタイヤは、室内に専用の置き場を用意して保管する必要がある。物置などを設置できる戸建てであれば、比較的容易にタイヤ置き場を用意できる。賃貸住宅の場合、室内以外は基本的にすべて共用部分なので、カバーをかけた状態や玄関の目の前であったとしても、室外に個人のものを置いておくことは管理規約等に違反する可能性があり確認が必要である。
太陽光採光装置(たいようこうさいこうそうち)
太陽光採光装置とは、屋外に設置した集光機を通して、太陽の光を集める装置を指す。窓のない部屋や窓があっても光が十分に入らない部屋を、電気を使わずに、太陽光を含む自然光で明るくすることができる。天窓や鏡を利用する従来のシステムの場合、部屋の位置や窓の方向、太陽の高度による影響が出るが、太陽光採光装置であればそういった影響を受けない。現在販売されている製品の構造は大きく分けて2種類あり、内側が鏡のように光を反射する素材でできた管を導光部に用いている光ダクト方式、細いワイヤーを導光部に用いた光ファイバー方式がある。
太陽光蓄電池(たいようこうちくでんち)
太陽光蓄電池とは、太陽光発電システムを利用して発電した電力を蓄える電池を指す。蓄電容量はメーカーによって変わるが、1kWhや15kWhといった容量で販売されている。もともと、住宅太陽光発電システムに蓄電システムは、組み込まれておらず、導入初期の段階では蓄電効率も良いとはいえない状況だったが、現在では非常用電源として、電子レンジやIHクッキングヒーターにも使用できる蓄電容量がある。一般的に大型の製品は屋外に設置するが、太陽光蓄電池は低温に弱いため、地域によっては、屋外に設置できないケースもある。また、停電時にどの程度電力を使用したいのかにより、購入するモデルも変わる。
太陽光発電(たいようこうはつでん)
太陽光発電とは、太陽の光エネルギーを太陽電池という装置を使って電気に変換する発電方法を指す。災害などで停電になった際に非常用電源として使用することができたり、家庭で余った電力を電力会社に売ることができたりするなどのメリットがある。住宅の屋根などに設置された「太陽電池モジュール」と呼ばれる、太陽の光を電気エネルギーに変換するパネルに太陽光が当たれば当たるほど、発電量は増える。発電した電気は直流電力で、そのまま家庭で使用することができないため、パワーコンディショナーと呼ばれる装置を使い、電力会社と同じ交流電力に変換する。そうすることで冷蔵庫やエアコンといった住居内の様々な家電製品の電源として使うことができるようになる。その他、配線に電気を分ける装置である分電盤、電力会社に売った電力や買った電力を測定する電力量計などの装置も必要となり、これらすべてを合わせたシステムの名称を「太陽光発電システム」と呼ぶ。
太陽熱温水器(たいようねつおんすいき)
太陽熱温水器とは、太陽の熱を使って温水を作り、給湯利用するシステムを指す。主に太陽熱を集める集熱器と水を溜める貯湯タンクから構成され、「自然循環型」と「強制循環型」の2種類がある。
一般に太陽熱温水器と呼ばれるのは熱器と蓄熱槽が一体化された自然循環型で、集熱器と蓄熱槽が分離している強制循環型は、ソーラーシステムとも呼ばれる。屋根上に集熱器、地上に貯湯槽を分離して設置する。
耐用年数(たいようねんすう)
耐用年数とは、建設から数年経過した不動産物件に対して、どの程度の価値があるかを判定するための基準を指す。一般的に不動産物件は年数が経過するごとに価値が下がっていく傾向がある。耐用年数には、建築に使用されている部材の材質が維持できなくなるなど、建物自体が劣化して使用不能になるまでの年数を表す物理的耐用年数と、不動産物件の種類や構造によってその価値を算出するために一律に定められた法定耐用年数、そして補修や修繕費用も含めた上で、不動産物件としての価値がなくなるまでの期間を示す経済的残存耐用年数がある。
第4種ホルムアルデヒド発散建築材料(だいよんしゅほるむあるでひどはっさんけんちくざいりょう)
第4種ホルムアルデヒド発散建築材料とは、建築基準法第28条の2、および関連法・政令の規制を受けない建築材料を指す。認定基準はホルムアルデヒドの発散量が1m2あたり毎時0.005mg以下である。新JAS規格による「F☆☆☆☆」「非ホルムアルデヒド系接着剤使用」または「非ホルムアルデヒド系接着剤及びホルムアルデヒドを放散しない塗料等使用」表示や、規制対象外とみなす旨の大臣認定書などをもって該当するか審査される。
大理石(だいりせき)
大理石とは、石灰岩が高温高圧下で結晶化した岩石のことを指す。中国・雲南省大理で多く産出することからこの名がある。光沢と輝きがあり、表面に美しい模様を持つ大理石は、加工のしやすい岩質であることから建築材料としても人気が高く、建造物の内装によく使われている。日本では、関東、中部、中国、九州北部などで採取できるが、産出量はごくわずかである。国内の大理石のほとんどがイタリアやギリシャ、アメリカ、フィリピン、中国、台湾などからの輸入品である。
大理石シンク(だいりせきしんく)
大理石シンクとは、大理石でできたキッチンの流し台を指す。
アクリル樹脂やポリエステル樹脂を加工し、大理石に似せて作った人工大理石が用いられる場合が多い。耐水性、耐熱性に優れ、表面が滑らかなので汚れも落ちやすく、柄や色のバリエーションが豊かである。また、天板とつなぎ目なしで作れることもあり、機能性と洗練された印象のデザインが楽しめる。