「う」から始まる用語一覧
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売主(うりぬし)
売主とは、不動産取引においては不動産を売却する個人または法人を指す。
不動産の売却広告には広告主の取引態様を表記しなければならない。表記が「売主」の場合は、広告主が不動産の所有者であり販売者である。分譲、建売、リフォーム再販売など、不動産売却を業として行う場合は宅地建物取引業の免許が必要なことから、これらの売主は法人、つまり不動産会社である。直接売主から不動産を購入する際、仲介手数料が不要となる。
漆(うるし)
漆とは、漆の木の表面に傷をつけた際、その部分からにじみ出る樹液を指す。熱や湿度、酸やアルカリにも強いため、木材の腐食を防ぐ天然の保護剤として用いられる。汁椀や重箱といった日本伝統の漆器のほか、文化財の修復などにも使われているが、日本では漆の木がほとんど消失しまったため、日本で使用されている漆の大半は中国産である。その割合は中国産が98%で、日本産は2%程度に留まる。
漆塗り(うるしぬり)
漆塗りとは、漆の木から採れる樹液を精製して作られた塗料を器などに塗る仕上げ技術、またはその工芸品を指す。日用ではお椀や箸、お盆や重箱の塗装に使われる。漆塗りを施すと抗菌、殺菌作用が期待でき、菌や虫の繁殖を防ぐこともできるため、床や天井など建物にも使用される。
ウレタン塗料(うれたんとりょう)
ウレタン塗料とは、ウレタン系樹脂を主成分とする塗料を指す。利便性がよく使いやすいため、定番的な外装塗料として使われる。水性と油性がある。水性塗料のほとんどは、主剤と硬化剤が混ぜてある1液タイプ(1液型)だが、油性塗料は1液タイプと、主剤と硬化剤が別々になっている2液タイプ(2液型)がある。
ウレタンニス(うれたんにす)
ウレタンニスとは、主成分である合成樹脂がウレタン系の木材用塗料を指す。
油性と水性があり、油性ウレタンニスは木の表面に硬い塗膜をつくる。ニスの中で耐久性が最も高い種類で、フローリングなどに適している。溶剤の臭いが強く作業中・乾燥中ともに換気が必要で、道具を洗浄する際には専用の薄め液の使用が必要となるなど、扱いに注意が必要である。
水性ウレタンニスは扱いやすい上に、塗膜が硬く保護効果も高い。テーブルやイスなどの実用家具に適している。食品衛生法の安全基準に適合している製品ならば木製の食器、トレーなど口にする物に対しても使用できる。臭いが気になりにくく、使った道具を水洗い可能なことなどから、DIYでも使われることが多い。
ウレタンフォーム(うれたんふぉーむ)
ウレタンフォームとは、椅子やソファのクッション材などとして使われているポリウレタン樹脂の発泡体を指す。原材料には、ポリオールとポリイソシアネートを使用し、触媒や発泡剤などを混ぜ合わせて泡化、樹脂反応により得られる。種類として、気泡がつながっていて軟らかく復元性をもつ軟質ウレタンフォームと、中間の硬さで反発力が高くしっかりした弾力があり、マットレスなどに使用される半硬質ウレタンフォーム、そして、中の気泡一つ一つが独立していて弾力があり、水分も通しにくい性質をもつ硬質ウレタンフォームがあり、防水パッキンなど断熱性を活かした産業資材としても多く使用されている。
ウレタン防水工法(うれたんぼうすいこうほう)
ウレタン防水工法とは、ウレタンという化合物を使った防水工事を指す。
ウレタン防水工法は、ポリウレタン樹脂を厚みを保ったまま均一に流し込み、継ぎ目がない塗膜をつくって防水層をつくる通気緩衝工法、液体ウレタン塗膜防水材を塗って防水層を作り防水する密着工法、防水材を流し込み、伸縮性が高くゴム状であるウレタンを使って防水する絶縁工法の3種類がある。
ウレタンを用いることで防水層が軽く済み、建築物に負担をかけにくいのに加え、複雑な形状にも対応しやすく、継ぎ目のない防水層をつくりやすいため、ベランダや屋上などによく用いられる。定期的にトップコートを塗り替えることで防水層を紫外線劣化から守り、長期にわたっての防水効果が期待できる。
ウレタンマットレス(うれたんまっとれす)
ウレタンマットレスとは、ウレタンフォームを使用して作られたマットレスを指す。ウレタンマットレスには高反発と低反発があり、高反発よりも低反発の方が乗った際に体が沈み込みやすい。ウレタンマットレスは体にフィットしやすいが、場所による硬さの違いがないため首や腰に負担がかかってしまう場合もある。そのため首や腰への負担を軽減できるように、部位によって硬さを変えたウレタンマットレスなども販売されている。さらに、ほかのマットレスと比べて通気性が良く、蒸れにくいため快適に寝られるというメリットもある。
上長押(うわなげし)
上長押とは、蟻壁長押と内法長押の間に設けられている長押を指す。長押とは、柱の強化のため横方向に架け渡す構造材で、取り付ける位置により呼称が変化する。鴨居の上にある内法長押や蟻壁を受ける蟻壁長押などが一般的だが、天井が高い建物の場合、その間に上長押が設けられる。
長押の役割は工法の発展により大きく変化し、近年では、柱の強化のための構造材ではなく、装飾のための化粧部材として用いられることが多い。
運動施設(うんどうしせつ)
運動施設とは、運動場やグラウンドなど、運動やスポーツを利用目的としてつくられた施設を指す。
運動施設は、スポーツ施設や体育施設とも呼ばれている。運動施設は地方自治体のみならず、民間の事業者によっても設置と整備がなされている。運動施設の具体例としては、体育館や庭球場、野球場、プール、多目的グラウンドなどがある。なお、屋外の運動施設の場合、地方自治体の管理する公園のなかに野球場や庭球場が設置されている例もある。
ヴィクトリアン様式(ヴぃくとりあんようしき)
ヴィクトリアン様式とは、1837~1901年のヴィクトリア女王統治下のイギリスで発展した建築および装飾様式を指す。
中世回帰の風潮をきっかけに、ゴシック様式やバロック様式などをモチーフにした装飾が多いが、当時の産業革命により大量生産が可能になった新しい工業的材料である鉄、コンクリート、ガラスなどを積極的に採用したことも特徴である。
家具においても、ゴシック様式やバロック様式などの古典様式のリバイバルを基本としながら、独自の発展を遂げている。背もたれに曲木を用いたベントウッドチェアや、背もたれが大きく膨らんだバルーンバック、背もたれのボタン留めが特徴のチェスターフィールドなど、多様なスタイルの椅子が誕生した。
ヴィクトリアン様式の代表建築として、第1回万国博覧会の会場である「水晶宮(クリスタルパレス)」がある。
ヴィンテージマンション(ヴぃんてーじまんしょん)
ヴィンテージマンションとは、建築後年数を経ても価値が下がらず人気のあるマンションを指す。
一般的に住居は築年数が経過するごとに価値が下がっていくが、中には価値を維持し続けるだけではなく、新築時よりも販売価格を上げるものが存在する。特に明確ではないが一般的に次のような定義がされている。築10年以上など、ある程度の築年数が経過しているが、魅力的で人気のある立地、デザイン性に優れた建物、管理が行き届いており、住民の生活マナーも徹底されている、などである。居住満足度も高く、中古物件としても出回ることがないため、人気がある。