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<持ち家と賃貸>選択に影響する価値観と実態

日本における持ち家率と価値観に関する最近の調査結果から、住宅選択に影響を与える要因を探ります。

1. 持ち家と賃貸の選択傾向

2018年の住宅・土地統計調査によると、年齢が上がるにつれて持ち家率が高くなり、引っ越し率が低下することが明らかになっています。これは結果的に多くの人々が持ち家を選択していることを示しており、2020年の「いい部屋ネット 街の住みここちランキング」のデータ分析では、「家を持つべきだ」という設問に対してYESという44.5%、NOが15.0%、どちらでもないが40.5%という結果が出ています。

2. 賃貸派の背後にある価値観

持ち家に対して否定的な意向を持つ人の属性を分析した結果、年齢が若い層、女性、未婚者、子供がいる世帯、テレワークをしている人などで持ち家否定派が多いことがわかりました。また、持ち家否定派は「貯金すべきだ」「子どもを持つべきだ」「結婚すべきだ」といった伝統的な価値観に対しても否定的な傾向があることもわかっています。

3. 持ち家派が考慮する視点

持ち家に対して否定的な見解や疑問を持つ人々は、自然災害リスク、雇用リスクに敏感な傾向があり、持ち家よりも賃貸のほうが住み替えが容易なことにメリットを感じているようです。また、今後の人口減少を考えれば家賃が下落する可能性があること、賃貸住宅には補修費や税金が含まれていないことも持ち家を否定する根拠としてされることもあるようです。しかし、例えば、災害リスクは保険で対処可能で、雇用も人口減少による労働力不足で安定しており、引っ越しについても持ち家を賃貸に出す選択肢もあること、家賃には補修費や税金が明示されていないだけで含まれていることなど、考慮すべき多角的な視点もあります。

4. 住みここ編集部ピックアップ

愛知県長久手市

愛知県長久手市

2023住みここち全国2位
県の北西部に位置。名古屋市、尾張旭市、瀬戸市、豊田市、日進市と隣接しています。名古屋市のベッドタウンとして発展しており、2005年には愛・地球博も開催されました。人口増加が続いており、全国で一番住民の平均年齢が若い街として有名です。リニモ沿線にはイオンモールやIKEAもあります。

福岡県大刀洗町

福岡県大刀洗町

2023住みここち全国11位
大刀洗町は福岡県に位置し、自然の美しさが際立つ小さな町です。農業が主要産業であり、米や野菜の栽培が盛んです。観光地としては、大刀洗温泉や大刀洗ダム周辺の風光明媚な景色が知られています。地域の文化や伝統も重要であり、地元の祭りや行事が賑やかに行われています。のどかな雰囲気と共に、観光客や移住者にとって魅力的な場所として知られています。

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