「英・数」から始まる用語一覧
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ESCO事業(えすこじぎょう)
ESCO事業とは、ビルや工場などの省エネルギーに必要な改修を、ESCO事業者が初期投資となる設備の導入から運用の指導、装置類の保守管理までの費用を負担して、エネルギーの経費削減を実施し、その削減実績から一部を報酬として受け取る事業を指す。ESCO事業者が大部分の費用を負担するため、顧客に新たな費用負担は発生しないとされる。
ESCO事業の最大の特徴は、エネルギーの削減効果が見込めない場合はESCO事業者がペナルティーを負担し、顧客の利益を保証することである。これをパフォーマンス契約という。
SGマーク(えすじーまーく)
SGマークとは、安全性に関する基準を満たした生活用品につけられるマークを指す。
表示許可、認定基準の策定は、一般財団法人製品安全協会がおこなう。対象製品は、乳幼児用品や福祉用具、家具、家庭用品、台所用品など100品目以上がある。認定基準は、製品の構造や安定性、材質や強度などの安全性にかかわる項目ごとに定められており、学識者や製造事業者、消費者からの意見をもとに、最新技術や実際の事故の状況を反映して作成される。万が一、SGマーク製品の欠陥によって人身事故が発生した場合には、消費者は製品安全協会が契約を結ぶ損害保険会社から、最大1億円の賠償措置を受けられる。この制度により、消費者に製品の安全性と信頼性を保証すると同時に、製品の欠陥が理由となる事故を補償することができる。
Sトラップ(えすとらっぷ)
Sトラップとは、S字の形をした排水トラップの一種で、排水用の水道管を指す。
主に、住宅の洗面台や台所などの排水管として使用されている。家庭でよく使用される排水トラップにはPトラップとSトラップがある。Pトラップは排水を壁側に渡すためのもので、Sトラップは排水を床側に渡すためのものである。排水管がまっすぐのびているのではなく、S字型になっているのには二点の理由がある。一つ目は、下水からの臭いなどがあがってこないようにするため、二つ目は、排水管に落としたものがすぐに下水まで流れてしまわないようにするためである。S字の途中で分解できるものも多く使われており、指輪などを落としてもすぐ水を止めて分解すれば回収できる可能性がある。
Sマーク金物(えすまーくかなもの)
Sマーク金物とは、木造軸組工法用の接合金物の認定表示を指す。日本住宅・木材技術センターが木造建築物用接合金物の性能認定制度に基づき認定した金物で、製品が接合用途に応じて、Zマーク(木造軸組工法住宅用接合金物)等の品質・性能を有することを条件に性能値を認定した接合金物であることを意味する。
N95(えぬきゅうじゅうご)
N95とは、米国の労働安全衛生研究所(National Institute for Occupational Safety and Health:NIOSH)が定めたマスクなど呼吸器防護具の規格基準において、Not resistant to oil(耐油性がない)で、試験粒子であるNaCl粒子が95%以上捕集されるいう性能基準を満たす微粒子用防じんマスクを指す。
FRP防水工法(えふあーるぴーぼうすいこうほう)
FRP防水工法とは、FRPというプラスチックを用いた防水をほどこす工法を指す。
住宅のベランダや風呂場など、水に接することの多い場所で用いられることが多い。FRPは、英語のFiber Reinforced Plasticsのイニシャルをとったもので、繊維強化プラスチックの意味である。ガラス繊維など、材質を強化する素材が混ざったものを指す。主に、シート状になったガラス繊維をもしくはFRPを樹脂で塗り固めていく工法になる。他の防水工法よりも素材が軽く耐久性も高い。また塗ってからおよそ1~2日と比較的早く乾くという特徴がある。
FF式ストーブ(えふえふしきすとーぶ)
FF式ストーブとは、燃焼に必要な室外の空気を給排気筒に取り込んで燃焼し、給排気筒を通して排気を室外に出す方式のストーブを指す。密閉式強制給排気式ストーブともいう。室内に屋内からのクリーンな空気を取り入れ、排気とともに燃焼ガスや水分も屋外に排出するため、使用時に定期的な換気をする必要がなく、結露を防いで安定した室温を保てる。石油燃焼機器の利点から部屋をすばやく温める効果があり、真冬や寒冷地の暖房機に利用される。安全性や安定性が高く、電気代が抑え経済的で環境にやさしい。
FF式ボイラー(えふえふしきぼいらー)
ボイラーとは、燃料を燃やして水を温め、温水や蒸気を作る機械のことで、FF式ボイラーとは、灯油を燃料にした屋内設置タイプの給湯器を指す。灯油ボイラーには、FF式とFE式がある。
FF式とは、「強制給排気」式のことで、機器に内蔵されたファンで室外の空気を取り入れて燃焼し、室外へ強制排気するものを指す。そのため、給湯器の上部に給気と排気の配管が別に2本ついている。強制排気のため、風向きなどに左右されず、燃焼に室内の空気を使わず、換気の必要がないため、お手入れが楽である。一方、FE式とは「強制排気」式のことで燃焼のための空気(酸素)は室内から取り込み、排気ガスだけをファンで外へ吐き出す方式を指す。
FP工法(えふぴーこうほう)
FP工法とは、木枠にウレタンフォームを注入し高圧力で成型した硬質ウレタンパネルを使用し、1年を通して高気密高断熱された木造住宅の建築方法を指す。FPとは「フレーム&パネル」の略である。
FP工法は、夏は涼しく、冬は暖かい空間を実現できる。断熱性が高いためエアコン等の電力を大幅に抑えられ、高気密によって室内の空気を外に漏らさず冬の結露も起こりにくいため木材や断熱材等の経年劣化がなく家が長持ちするというメリットがある。
また硬質ウレタンは耐久性、耐震性、耐風性なども高いとされており、災害に強い家にもなる。
LED照明(えるいーでぃーしょうめい)
LED照明とは、電気エネルギーを光エネルギーに変えて光らせる電子部品であるLEDを使った照明のことを指す。LEDとは、電気エネルギーを光エネルギーに変えて光らせる電子部品である。
従来の電球や蛍光灯よりも発光力があって明るい。LED電球の寿命は約4万時間とされているため、こまめに電球交換をする手間が省ける。また、通常の蛍光灯や電球に比べて消費電力が少ない。紫外線や赤外線を含んでいないため、害虫などの寄せ付けを防ぐ。目にも優しい電力になっている。
L型手すり(えるがたてすり)
L型手すりとは、主に浴室やトイレ、玄関の上がり框などに設置されるL字型になった手すりを指す。手すりには、垂直移動の際に使う縦型手すりと、しっかりと握って体を支える横型手すりがあり、双方を組み合わせたものがL型手すりである。採用する際には、高さなどの取り付け位置が重要になる。トイレに設置するときは、縦手すりの部分は便器の先端から200~300mm程度前方が使いやすく、横手すり部分は便座よりも220~250mm程度上方が目安となる。高齢者が使う場合は、手すりの太さにも注意したい。直径2.8~3.5cm位が高齢者でも握りやすい。
L型配列(えるがたはいれつ)
L型配列とは、作業台をL字型に曲げてレイアウトしたキッチンの形を指す。シンクとコンロを直線でつないだI型のレイアウトとは異なり、シンクとコンロを別方向に配置する。90度体の向きを変えるだけで作業が可能となるため、調理の際の家事動線が短いことが特徴である。L字のコーナー部分は作業台のスペースも広く、ゆとりのある作業ができるため、複数人で効率的に調理するのにも向いている。壁のコーナーに沿って設置する場合もあるが、シンク側をダイニングに向けて対面キッチンとして配置することも可能である。
L字型キッチン(えるじがたきっちん)
L字型キッチンとは、キッチン台をアルファベットのL字型に配置したキッチンを指す。
L字型キッチンには、壁付けタイプとオープンタイプの2種類がある。壁付けタイプは、直角に交わる壁に向かってL字に配置したものをいい、オープンタイプはL字の一辺を対面式のカウンターにしたものをいう。コンロとシンクを左右に振り分けて配置することで移動距離が短くなるので、作業効率が良い。コーナー部分はオープンにしてゴミ箱置き場にしたり、取り出しやすい回転式収納ラックにするなど、様々な工夫がなされている。
L字型バルコニー(えるじがたばるこにー)
L字型バルコニーとは、Lの字形のように設計されたバルコニーを指す。
L字型バルコニーは、マンションでは角部屋のバルコニーに採用されていることが多い。二方向に渡ってバルコニーがあるため、南東や南西など2つの採光がある。また、開放感が得られ、バルコニー自体の面積も広くなることが多いため人気がある。
L値(えるち)
L値とは、床衝撃音に対する遮音性能を示す単位を指す。
振動音もしくは固体伝播音など、実際に耳に聞こえる音のレベルをあらわしており、上階の衝撃音が下階で聞こえる音=「固体音」の大きさをあらわす数値である。固体音には、子供が飛んだり跳ねたり走り回ったりするときのような床衝撃音=「重量床衝撃音(LH)」と、食器やリモコンなど固く比較的軽量の物体が落下する音、椅子やテーブルを引きずった音などの床衝撃音=「軽量床衝撃音(LL)」の2種類があり、数値が小さいほど遮音性の高さを示している。日本建築学会では、マンションなどの集合住宅ではLL-45を望ましい水準としている。
Oリング(おーりんぐ)
Oリングとは、機器の固定などに使用される弾力性のある素材でできたドーナツ型リングのことを指す。
アルファベットのOの形をしていることから、名付けられている。Oリングは押しつぶすことで発生する復元性によって密封機能を発揮する。住宅建材としても使用され、主に水道やガス、温水器の接合部分から漏れが発生しないために用いられる。1940年頃アメリカの航空機器の油圧系統を密封するために規格化されたのが発祥である。素材は多くの場合、合成ゴムが用いられており、単純な形状をしているため種類も多く、生産コストがあまりかからないことがメリットである。
QOL(きゅーおーえる)
QOLとは、生活の質や生命の質を意味する「Quality Of Life」の頭文字を取った言葉で、生活の豊かさを尺度として捉える概念を指す。
QOLは高低で表され、特に医療や介護・福祉などの領域で近年重要視されている。その人が自分らしく生きていると感じられるようにすることをQOLの向上、その人が日常生活に苦痛を感じている状態をQOLの低下と表現する。
QOL低下の要因は、加齢や病気による運動能力の低下や、社会的な孤立など様々である。QOLはその人の主観的な満足感によるものであるため、客観的な測定はできない。そのためQOLの評価には、本人の思いを尊重することが重要である。また、QOLを向上させる方法については、本人が何を大切に思っているか、何をもって幸せと感じるかを軸に考えていくことが大切である。
3LDK(さんえるでぃーけー)
3LDKとは、3つの居室にリビング(Living)ダイニング(Dining)キッチン(Kitchen)が1室に併存した住宅の間取りを指す。
不動産取引で表示する場合のLDKの最低限必要な広さの目安について、不動産公正取引協議会連合会は、居室が1の場合は8畳以上、居室が2つ以上の場合は10畳以上と定めている。よって、3LDKのLDKは10畳以上の広さとなる。なお、1畳の広さは1.62m2以上との定めもある。
3K(さんけー)
3Kとは、居室3部屋とキッチンスペース(K)で構成される間取りを指す。
不動産の表示において、3Kの表示を用いるときには、キッチンスペースは6畳未満が基準とされている。これより広いと「3DK」、10畳以上では「3LDK」と表示される。畳1枚当たりの広さは1.62m2以上を基準としている。
3号物件(さんごうぶっけん)
3号物件とは、建築基準により定められた以下の条件に該当する高さ60m以下の中規模な建築物を指す。
・木造建築物で3階建て以上、または延べ面積が500m2、高さが13mもしくは軒高が9mを超えるもの
・木造以外の構造で2階建て以上、または延べ面積が200m2を超えるもの
・石、コンクリートブロックなどの組積構造レンガで、高さが13mもしくは軒高が9mを超えるもの
2006年6月の建築基準法改正により、上記のような中規模建築物で国土交通大臣認定プログラムに基づいて構造計算を行った場合は、都道府県知事指定の構造計算適合性判定機関等による構造計算適合判定を受けることが義務化された。また、時刻歴応答解析を行ったものは、国土交通大臣が指定する特定性能評価機関による評価を受ける必要がある。許容応力度計算の方法を行った場合は、建築主事や指定確認検査機関による建築確認審査で良い。