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「ふ」から始まる用語一覧

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  • フーチング(ふーちんぐ)
    フーチングとは、建築物の基礎のうち、地盤面との設置面積を大きくして上部からの荷重を分散するために幅を広げた底盤部分を指す。 壁面の下部に沿って連続して帯状に設ける布基礎、柱ごとに単体で設ける独立基礎で採用される。前者を連続フーチング基礎、後者を独立フーチング基礎とも言う。地耐力に応じてフーチングの幅を変え、軟弱地盤では広めにとる。 基礎を施工した後、土を埋め戻すため、地上からは見えなくなる。
  • ファイバーボード(ふぁいばーぼーど)
    ファイバーボードとは、木材などの植物繊維を主原料に使い板状に成型した建築材料を指す。 「繊維板」「木質ボード」とも言う。木材を繊維にまで分解したものを接合剤などで固めたものなので、合板に比べて品質は均一性がある。木材チップや木片などの細かな廃材を利用したものも多い。 比重によってインシュレーボード(軟質繊維板)、MDF(中質繊維板)、ハードボード(硬質繊維板)の3種類に分けられる。断熱・吸音用、内外装の下地用、畳や家具の心材などに使われる。
  • ファイヤーストップ材(ふぁいやーすとっぷざい)
    ファイヤーストップ材とは、木造住宅での火災発生時に、火が他の部屋に燃え広がるのを遅らせる目的で設置される部材のことを指す。耐震性や耐火性に優れているツーバイフォー工法で使われている。壁の内側、天井裏などに小さな木片や木枠を仕込むことで、空気を封じ込め火の燃え広がりを防ぐ。また結果、気流を止めることから住宅の断熱性が高まるというメリットも期待できる。住宅金融支援機構が定める耐火性に優れた木造住宅基準である、省令準耐火構造の扱いを受けるためには必須の仕様である。
  • ファサード(ふぁさーど)
    ファサードとは、建築物を正面から見た外観を指す。 一般的には玄関のある面を指すが、外観として重要な場合には、側面あるいは背面をファサードと呼ぶこともある。 その建物のイメージを一番強く印象付ける部分であり、建築デザインにおいてもとても重要な部分である。また、タワーマンションや大型マンションの場合、そのファサードが街の景観に大きな影響を与えるため、街づくりにとってもとても重要となる。
  • ファブリック(ふぁぶりっく)
    ファブリックとは、生地や織物を指す。 一般的には布を使ったもの全般に使用される言葉である。具体的にはテーブルクロス、カーテン、ラグマット、椅子やソファなどの張地、クッションカバー等に使われる織物や生地などである。コットンは、肌触りが柔らかく水に強い。リネンは、乾きやすく丈夫である。シルクは、吸湿・保湿・放湿に優れる。レーヨンは、なめらかで静電気がおきにくい。ポリエステルは、安価で丈夫など、ファブリックは素材ごとに肌触りや耐久性などに差があるため、用途に合わせて選ぶ必要がある。
  • ファミリークローゼット(ふぁみりーくろーぜっと)
    ファミリークローゼットとは、家族全員の衣類や小物などを収納するクローゼットを指す。 主にウォークインタイプとウォークスルータイプがある。収納場所が分散しないので、部屋の行き来や階段の登り下りの手間が省けるほか、個々の部屋のスペースを広く確保できる。また、帽子やバッグ、アクセサリーなどの小物類やスペースを取る毛布や布団を纏めておくことができるので、管理が楽になり、物を紛失することがなくなるなどのメリットがある。
  • ファンコンベクター(ふぁんこんべくたー)
    ファンコンベクターとは、室外の給湯システムで沸かした温水の熱を温風として室内に送る暖房器具を指す。 端末機は、壁固定型や取り外し可能型、天井埋め込み型などのタイプがある。温風の吹き出し温度が約70度と低いため、温風が浮き上がりにくく、足元を柔らかく暖める点が特徴である。屋内で火を使用しないため、子どもや高齢者の部屋などに設置するのに適している。 主なメリットは、空気が汚れないこと、乾燥や結露が起こりにくいこと、エアコンと比べて運転音が小さい事が挙げられる。
  • ファンヒーター(ふぁんひーたー)
    ファンヒーターとは、温めた空気をファンで送り出し、温風で室内を暖める暖房機器を指す。 速暖性が高い点が特徴で、主に石油ファンヒーター、ガスファンヒーター、セラミックファンヒーターの3種類に大別される。石油ファンヒーターは、灯油を燃やして熱源とする。ガスファンヒーターは、ガスを燃焼させて熱源とする。セラミックファンヒーターは、電気でセラミックを加熱して熱源とする。持ち運びができるポータブルタイプが一般的であるが、ビルトインタイプもある。
  • フィットネスルーム(ふぃっとねするーむ)
    フィットネスルームとは、肉体や健康維持を目的とし運動するためのランニングマシンやバイク、ウエイトトレーニングなどのマシンを取り揃えている部屋のことを指す。 大型のマンションの共用部に併設されていることがある。マンション内にあるため、少しの空き時間でもすぐ施設を利用できる。施設と自宅が、同じ敷地内にあるので持ち物も最小限で済む。利用者がマンションの住人限定なので安心できる。マンション内のコミュニケーションの場として利用できる。等々のメリットがある。
  • 風圧式シャッター(ふうあつしきしゃったー)
    風圧式シャッターとは、換気扇の出口に取り付けられるシャッターのうち、換気扇のプロペラの風圧によりシャッターが開閉する仕組みとなっているものを指す。 換気扇のシャッターには、風圧式の他に、電気式、連動式がある。電気式シャッターは、換気扇のスイッチを押すと電動モーターでシャッターが開き、プロペラが回る。連動式シャッターは、引きひものスイッチを引くことでシャッターが開き、プロペラも同時に回る仕組みとなっている。
  • 風害(ふうがい)
    風害とは、台風や竜巻、ダウンバースト、塩風害といった風が引き起こす災害を指す。風そのものによる被害のほかに、強い風によって飛ばされた物が電線などの電力設備に衝突することで、停電などの影響を与える場合もある。飛ばされてきた物が当たって窓ガラスや壁などが破損する危険性もあるため、風害が予想される場合は窓から離れた場所に避難していることが大切であり、窓ガラスに飛散防止シートを事前に貼っておくなどの対応策をとるのがよいとされる。また、屋外に置いてある植木鉢などは屋内にしまうか、入れられない場合は紐などで固定しておく必要がある。
  • 風災(ふうさい)
    風災とは、台風、暴風、竜巻、突風、旋風など強風によって起こった自然災害を指す。 これらの強い風は地方に関係なく日本各地で発生しており、台風の発生が多くなる夏をはじめ、春一番や木枯らし一号などの季節によるもの、寒冷前線など一年を通して風災が発生する。台風による暴風はある程度の予測が可能だが、竜巻や突風は明確な地域性が無い上、発生時予測が難しいため、対応がしにくい災害である。 損害保険では、加入プランによって建物のみ、家財のみ、または建物と家財の両方が風災による補償の対象となる。
  • 風除室(ふうじょしつ)
    風除室とは、外気の流入や風の流れを緩和する目的で建物の入口に設けられたスペースを指す。分譲マンションやオフィスビル、公共施設、玄関と室内の区別のないスーパーマーケットなどの店舗のほか、一般家屋にも用いられており、特に北海道や東北、北陸地方の寒冷地において多く設置されている。冬場の冷気を防ぐほか、夏場の熱気を遮断して室内の温度が上昇するのを防ぐため、冷房効率を上げる効果もある。また、雨や雪の日に使用した傘などの雨具を一時的に保管する場所としても使用できる。
  • 封水(ふうすい)
    封水とは、トイレや洗面台、流しなどの器具と排水管の接合部に溜めておく水のことを指す。 水で蓋をすることで、排水管からの臭いや害虫を防ぐ役割を担う。この仕組みを封水トラップといい、トラップの封水深は50~100mmの範囲とし、排水口から封水あふれ縁下面までの垂直距離が600mmを超えないようにする。また、一つの配管上で二つ以上封水を連続(二重トラップ)させないことや、トラップは容易に分解清掃ができることが、封水する上での基準となっている。
  • 風水(ふうすい)
    風水とは、古代中国から始まった気の流れや力を使った思想を指す。良い気を取り入れることで運が開け、都市や家が発展していくという考え方で、地理学や医学とも関連していると言われている。 風水では形状や方位、配置、色などにそれぞれ意味がある。住まいに取り入れる場合は、土地選びや家づくり、部屋のレイアウト決めの際などに使われることが多い。掃除など、生活面で取り入れることもできる。また、都市づくりや、墓の位置決めに使われることもある。
  • 封水切れ(ふうすいぎれ)
    封水切れとは、封水トラップに溜められた水がなくなることを指す。 排水管からの臭いや害虫を防ぐ封水トラップの機能が失われている状態のことで、「破封」とも言う。 封水切れの主な原因は溜まっていた水の蒸発で、水道を使わない期間が長いと封水はなくなってしまう。定期的に水を流し、封水トラップ内の水位を上げる必要がある。また、排水管の詰まりなども原因となる。いずれも定期的なメンテナンス、清掃でほぼ解消する。なおトイレでは、タンク内の補助水管を通った水が便器に流れて再び封水が溜まるが、補助水管が外れ、封水の水位が保てなくなることがある。排水管に排水通気弁を設置するなどの専門工事が必要になることもある。
  • 封水蒸発(ふうすいじょうはつ)
    封水蒸発とは、トイレや洗面台、流しなどの器具と排水管の接合部に水を溜めておく「封水トラップ」内の水が蒸発する現象を指す。 封水トラップの機能が失われている状態のことを「破封」といい、下水道からの悪臭、硫化水素などのガスの室内への侵入、害虫やネズミなどの侵入、下水管から排水トラップを通じて騒音が聞こえる、などのトラブルの原因となる。 封水蒸発の原因は、長期間トイレやシンクなどの使用がなく、水が流されないことである。旅行や空室状態などから起きやすく、気温の高い夏場は蒸発の速度が速い。定期的な排水を行ったり、排水口への水足し、封水蒸発防止剤の使用などで予防することができる。
  • 風致地区(ふうちちく)
    風致地区とは、都市の風致の維持を目的として定められた地区を指す。都市計画により定められる地域地区の1つである。10ha以上は都道府県や政令市が指定し、10ha未満は市町村が指定する。 都市の風致とは、都市における緑などの自然的要素が良好に保たれた景観のことである。風致地区では、建築物やその他工作物の建ぺい率や高さ、建築物等の色彩の変更、植栽等に覆われる率など、さまざまな規制が設けられている。
  • 風力換気(ふうりょくかんき)
    風力換気とは、建物にかかる風の圧力差によって空気が流れることを利用した換気方法を指す。建物に風が当たると風上ではプラスの、風下ではマイナスの圧力が生じることを利用し、異なる面の窓を開放することで風圧による通風で換気する。風速が同じでも建物の形状や配置、窓の位置・大きさ、さらに外気温度などの気象条件の違いでも換気効果は変化する。季節風など一定方向の風が期待できる場合は風向に応じた建築計画をすることが望ましい。さらに室内の空気を排気するためベンチュリー効果による吸引作用を利用する場合もある。風力換気は温度差換気とともに自然換気として省エネ効果が期待でき、近年、高層ビルなどにも用いられている。
  • 風力発電(ふうりょくはつでん)
    風力発電とは、風のエネルギーを電気エネルギーに変換する発電方法を指す。ブレード羽を回転させることで風を動力エネルギーに変え、その回転を歯車などで増速し、発電機に送ることで電気エネルギーに変換する。変換された電気エネルギーは塔体のなかで変圧され、送電線を通って供給される。台風などの強風時または点検時にブレードの回転を止めるブレーキ装置も搭載されている。海外に比べると日本は導入が遅れているとされているが、2000年以降導入件数は急激に増加している。陸上に加え洋上にも設置が可能で、太陽光発電と同じく気候が発電状況に影響するが、太陽光発電とは異なり夜間でも発電が可能である。また、CO2の排出が少なく、運転が容易などの特徴がある。
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