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「け」から始まる用語一覧

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  • ケーシング(けーしんぐ)
    ケーシングとは、住宅用語において窓枠や室内ドア枠などの枠材と壁の境目を隠すために使用される建築の建具部材のことを指す。ケーシング用の枠には溝が掘られており、壁の厚さによって調節可能になっている。窓や室内扉の開口枠には、2種類の納め方があり、ケーシングを使わない枠のことを固定枠、ケーシングを使う枠のことをケーシング枠と呼んでいる。一般的には、ソーセージの表皮の部分の名称として呼ばれている。
  • ケースメントカーテン(けーすめんとかーてん)
    ケースメントカーテンとは、厚手のドレープカーテンと薄手のレースカーテンのちょうど中間の質感を持つカーテンを指す。 ポリエステル、アクリル、レーヨン、綿、麻などの素材を使い、太い糸でざっくりと荒く織ることで作られている。 ケースメントカーテンは、適度な透け感と遮蔽性を兼ね備えているため、カーテン1枚で使用できる。そのため、2枚重ねで使用するカーテンよりもコストカットが実現でき、窓辺を明るく軽やかに演出することも可能である。
  • ケースロック(けーすろっく)
    ケースロックとは、錠のケースが箱型をしていて、ドアの開閉に使うノブと錠をかけるシリンダーが別になっている錠を指す。 ケースの中にカギをしっかりかけるためのデッドボルトと、ドアが勝手に開かないようにするためのラッチボルトといった開閉のための構造を丸ごと収めている。 開閉構造がケースに守られているため、外部からの破壊に強い。 またデッドボルトと連動するサムターン、ラッチボルトと連動するノブと別になっている分、疲労による損傷も受けにくく耐久性が高い。 最近の玄関ドアの錠として主流になっている。
  • ケータリングサービス(けーたりんぐさーびす)
    ケータリングサービスとは、調理・配膳スタッフが出張して料理やサービスを提供するサービスを指す。 仕出しやデリバリーのように料理のみを届けるのではなく、調理器具、花、ドリンク、食器なども用意されており、スタッフによるテーブルセッティング、配膳、接客、音楽の演出なども含めたサービスを受けられるのが特徴である。中にはホテルやレストランのシェフが会場で料理をして振る舞うサービスもある。
  • 蹴上げ(けあげ)
    蹴上げとは、階段の一段の高さのことを指す。建築基準法では、住宅の階段(共同住宅の共用の階段を除く)の蹴上げは23cm以下と定められている。蹴上げを高くしすぎると小さい子供や高齢者にとっては負担が大きく利用しづらくなり、転倒や転落の危険性も高まる。一方、蹴上げが低いほど昇降にかかる負担は減少するが、低くしすぎると階段数が多くなりすぎてしまう。そのため、同居する人の年齢や身体能力を考慮して蹴上げ寸法を決定することが好ましい。
  • ケイカル板(けいかるばん)
    ケイカル板とは、珪酸カルシウム板を略した、セメント系の無機質ボードを指す。 石膏ボードと共に代表的な不燃建築材料である。ケイ酸質原料や消石灰、パルプなどの補強繊維が主原料で、耐火性にも耐水性にも優れている。石膏ボードでは対応できないキッチン、洗面所の壁、浴室の天井などの、湿気が多く濡れやすい箇所に使用される。クギやネジが効き、タイル、塗装、ビニールクロスによる仕上げが可能である。 また、ケイカル版は軒天にも使われる。火災時の延焼を防止する効果があり、雨水や日差しから外壁を守る役割もある。さらに屋根裏を換気する効果もあるため建物の一部として必要な建材となっている。
  • 景観(けいかん)
    景観とは、目の前に見える全ての景色や眺めを指す。 海や山など自然物で形成される自然景観と、人間の文化的な営みによって形成される文化景観(人文景観)に分類できる。自然景観と文化景観が入り混じっている景色も景観とみなされる。 景観を構成する自然物、人工物はいずれも公共性が高いため、景観は市民共有の資産であるとする考え方もある。 景観の形成、保護を目的とした景観法が2004年に制定され、国は都市や農山漁村の景観計画の策定や推進に総合的に取り組んでいる。また、地方自治体でも景観を保護するための条例策定などを行っている。
  • 景観ガイドライン(けいかんがいどらいん)
    景観ガイドラインとは、特定の地域や地区において景観を形成する際に考慮するべき指針を指す。地域の特性をいかして良好な景観を形成するという目的のもと、主に各地方自治体が、独自の景観条例やまちづくりの計画および方針、基準などを踏まえて策定しているものである。市民や地域住民、民間の開発業者および事業者といった主体に、景観への関心や意識を持たせることが狙いでもある。
  • 景観行政団体(けいかんぎょうせいだんたい)
    景観行政団体とは、景観法に則り、良好な景観の保全や形成などといった景観行政をおこなう自治体を指す。 具体的に景観行政団体になることができるのは、都道府県や政令市、中核市、町村といった自治体である。景観行政団体は景観行政を推進するうえでの基本的な計画となる、景観計画を策定できる。そして景観計画を策定することで、指定した区域における建物などの新築および増築、あるいはそれらの外観や色彩などに対して制限を課している。主に届出や勧告といった方法によって、景観の規制と誘導をおこなっている。
  • 景観計画(けいかんけいかく)
    景観計画とは、景観法に基づき景観行政団体が定めることができる、良好な景観の形成に関する計画を指す。 景観行政団体とは、景観法に基づいて、具体的な施策を実施していく自治体のことで、都道府県及び政令指定都市・中核市を指すが、それ以外の市町村であっても、都道府県知事の同意を得れば景観行政団体となる。景観行政団体は景観法に基づき、地域特性に合わせた景観計画を策定することができ、景観計画を運用するために、さまざまな規制を条例として定めることもできる。例としては、京都市での看板色の規制が挙げられる。
  • 景観計画区域(けいかんけいかくくいき)
    景観計画区域とは、景観行政団体が策定する景観計画で定められた区域を指す。2004年に施行された景観法に基づいて策定された。 景観計画区域では、良好な景観の保全・形成を目的として、建築物・工作物の形態意匠の制限、建築物・工作物の高さの最高限度または最低限度の制限、壁面の位置の制限または建築物の敷地面積の最低限度などが定められている。
  • 景観重要建造物(けいかんじゅうようけんぞうぶつ)
    景観重要建造物とは、景観計画区域内にある良好な景観を形成するために重要な建造物を指す。土地やその他の物件、建造物の敷地・周辺の灯篭・石垣・敷石・庭園など、建造物と一体となって景観を形成しているものも含まれる。国土交通省は、建造物が地域の自然・歴史・文化等からみて良好な景観の形成に重要であり、道路その他公共の場所から公衆が容易に望見できる建造物としている。 対象となる建造物は、景観法に基づき地方自治体が指定する。
  • 景観重要公共施設(けいかんじゅうようこうきょうしせつ)
    景観重要公共施設とは、景観計画区域において、景観上重要であると定められた公共施設を指す。景観上重要な公共施設には、道路・河川・都市公園・海岸・漁港などがある。景観行政団体である地方自治体と公共施設が協議し同意がなされた場合、それらの施設を景観重要公共施設として位置づけることができる。 指定された施設は、景観計画に即して整備されることが義務付けられる。一方で公共施設の整備法に関して景観配慮の特例規定が設けられ、景観計画との整合性が図られる仕組みとなっている。
  • 景観重要樹木(けいかんじゅうようじゅもく)
    景観重要樹木とは、景観に関する総合的な法律である景観法に基づき、景観区域内において良好とされる景観を形成している樹木を指す。 景観重要樹木においては景観を最重視している基準であり、樹齢・大きさ・歴史・文化などは問われず特定な地域に対して良好な景観として価値があると認められれば指定される。たとえば、公園内にあるシンボルツリー・地域の伝承木・学校の記念樹・街並みを構成する街路樹・公共建造物の記念樹などが当てはまる。 景観重要樹木の指定は、景観行政団体(政令指定都市や中核都市、都道府県など)の長が行う。伐採や移植が必要な場合は景観行政団体の長の許可が必要になる。
  • 景観地区(けいかんちく)
    景観地区とは、都市計画で定められた地域地区の1つで、市街地の良好な景観の形成を図る地区を指す。2004年に施行された景観法に基づいている。 景観地区内では、デザインやカラーなど建築物の形態意匠、建築物の高さ、壁面の位置等についての規制が定められる。新たに建築等を行う場合は、市町村長の認定を受けなければならない。従来の美観地区がこれまでの景観を保護する目的であるのに対し、景観地区は、これからの理想的な景観の形成を図る目的であるのが大きく異なる。
  • 景観法(けいかんほう)
    景観法とは、景観にかかわる日本の法律を指す。2004年に公布された。都市、農山漁村等の良好な景観の形成を促進し、景観計画の策定およびその他の施策を総合的に講ずることにより、美しく風格のある国土等を形成し、国民生活の向上や経済および地域社会の発展に寄与することを目的としている。 都市景観を規制している訳ではなく、景観行政団体が景観に関する計画や条例を作る際の法制度となっている。都市緑地法、屋外広告物法とともに景観緑三法と呼ばれている。
  • 径級(けいきゅう)
    径級とは、木材の原木のうち、主にスギやヒノキの原木取引で使われる丸太のクラス分けを指す。 末口径のサイズごとに違う呼び方をする。14cm以下を小丸太、14~30cmを中丸太、30cm以上を尺上丸太または大丸太と呼ぶ。末口径は、丸太の切り口が細い側の樹皮を除いた最小直径を測定する。2cmとびで表記し、端数は切り捨てられる。原木の切り口は真円ではないので、最大直径と最小直径を測定し、その差が6cm以上あるときには最小直径に2cmプラスする。径級は原木市場での売買時に使用される基準となる。
  • 蛍光灯(けいこうとう)
    蛍光灯とは、蛍光物質をプラス管の内側に塗布し、放電により発生する紫外線を当てて可視光線に変換する光源を指す。 蛍光灯には赤みを帯びていて、目が疲れにくい「電球色」、白く自然な光で幅広い場所に設置できる「白昼色」、青みがかって涼しげな白色の「昼光色」などいくつかの光の種類(色)がある。 リビング、和室などのリラックスするスペースには電球色、屋内と屋外で印象が変わらないようにするメイク室には昼白色、勉強部屋、オフィスなど集中する場所には昼白色など、目的に応じた使い分けができる。
  • 形質変更時要届出区域(けいしつへんこうじようとどけでくいき)
    形質変更時要届出区域とは、土壌汚染の摂取経路がなく、もしくは摂取経路が遮断されており、人への健康被害が生じるおそれがないため、汚染の除去等の措置が不要な区域を指す。ただし土壌の汚染状態が基準に適合していない区域ではあるので、土壌汚染対策法により土地の形質の変更を行う場合は汚染の拡散を防止するため、都道府県知事等に事前に届出を行うとともに、施工について一定の制限を守る必要がある。指定地域は公示されており、一般の人も閲覧が可能である。土地所有者が汚染の除去を行った場合は、形質変更時要届出区域の対象から外される。
  • 形状記憶カーテン(けいじょうきおくかーてん)
    形状記憶カーテンとは、真空釜を用いて高温のスチームをヒダにあて、プリーツの形が崩れないように加工したカーテンを指す。 洗濯した場合でもほとんど型崩れせず、美しいプリーツの形を維持できる。生地に厚みがあり、裾が広がりやすいという特徴をもつ遮光カーテンでも、形状記憶加工を施すことによりすっきりとまとまって見えるデザインとなる。
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