「こ」から始まる用語一覧
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腰折れ屋根(こしおれやね)
腰折れ屋根とは、切妻屋根の途中で勾配が変わるように折れ曲がっている屋根のことを指す。屋根の最も高いところから腰折れ部までの面は緩やかな勾配で、腰折れ部の下側は急な勾配になっている。屋根上に水分が留まりにくく、水はけが良いため、苔の発生を抑えられる。また、屋根が折れ曲がってコンパクトになるため、小屋裏が広くなる。
腰掛け付き浴槽(こしかけつきよくそう)
腰掛け付き浴槽とは、浴槽内の一部に座れるようなくぼみや、平らな部分が付いている浴槽を指す。
ベンチ付き浴槽とも言う。段差があることで、小さな子どもや高齢者でも浴槽の出入りがしやすくなり、入浴時の事故防止にもなる。
浴槽内の腰掛け部分を使えば、半身浴も楽しめる。また、同じサイズのフラット型の浴槽と比べると、腰掛け部分があることで使用水量が少なく済むため節水でき、省エネにもなる。
腰掛便座(こしかけべんざ)
腰掛便座とは、トイレでの腰掛けや立ち上がりをサポートする福祉用具の便座を指す。据置式便座、補高便座、自動昇降便座、ポータブルトイレの4つの種類に分けられる。全て特定福祉用具、特定介護予防福祉用具の対象になる。据置式便座は、和式便器の上に設置し、洋式トイレのように腰掛対応に変更する。補高便座は、洋式便器の上に設置し高さを調整するものである。立ち上がりの際には膝への負担が軽減される。自動昇降便座は、便座から立ち上がる際に、電動式もしくはスプリング式の補助する機能がついているものである。ポータブルトイレは、便座やバケツで構成された、移動や持ち運びができるものである。高さが変えられるものや消臭機能がついているものなど機能はさまざまである。
腰壁(こしかべ)
腰壁とは、床から腰の高さ程度のあたりまで張る別仕上げの壁を指す。壁は床から腰の高さくらいの間に傷や汚れがつきやすいため、壁を守る仕上げとして、また、単調な壁面にアクセントを加えるために採用されている。ペットがいる家庭では、腰壁を設置することで、引っかき傷などを防ぐことができる。腰壁の素材としては主に板材が使われるが、レンガやタイルが使用されることもある。リビングやダイニング、階段、トイレなどに施されることが多い。
腰高窓(こしたかまど)
腰高窓とは、壁面の中ほどから上、大人のほぼ腰の高さにある窓を指す。腰窓とも呼ばれる。
掃き出し窓が天井付近から床面までの高さをもつ大きな窓なのに対し、腰高窓はその半分ほどの大きさになっている。
採光よりも、換気を目的とすることが多いのが特徴である。腰高窓が外に飛び出した特殊なものは出窓と言われ、腰高窓とは区別される。
腰付き障子(こしつきしょうじ)
腰付き障子とは、下の部分が板張りになっている障子を指す。
紙と組子だけの障子よりも、板で構造を補強できる。この板の部分を腰板と呼び、腰板の高いものを腰高障子と呼んで区別することがある。以前は風雨を避けるために、腰高のものが一般的だったが、室内での間仕切りが主な用途となる中で、高い腰板は不要となった。近年では30cm程度のものが多く見られる。腰板は無垢の板のほか、襖が貼られているものや描画されているものも存在する。
腰長押(こしなげし)
腰長押とは、窓や開口部の下に設けられている長押を指す。住居の和室や神社仏閣に見られる。
長押とは、柱の強化のため横方向に架け渡す構造材で、取り付ける位置により呼称が変化する。鴨居の上部に取り付けられる内法長押が一般的で、他に天井長押、地覆長押などがある。長押の役割は工法の発展により大きく変化し、近年では、柱の強化のための構造材ではなく、装飾のための化粧部材として用いられることが多い。
腰襖(こしぶすま)
腰襖とは、源氏襖の中で、襖の腰から上の左右幅いっぱいに障子がはめ込まれている襖を指す。
源氏襖とは、襖の一部に明かり取り用の障子をはめ込んだものである。
密室性を保つと同時に可動性もある点で、現代の住宅においても和室の設えとして重宝されている。障子を取り入れたことで、襖の良さを活かしながら一定の採光も得られる。また、襖部分に描画するなど、デザイン性の高い建具として意匠を凝らしているものも見られる。
越屋根(こしやね)
越屋根とは、大屋根の上に設ける小さな屋根を指す。
建物上部の開口部を覆うのが越屋根である。開口部ができることで、建物内の採光や通気性を良くすることができる。越屋根を採用している住宅は構造上、天井が高くなり、多方向からの採光により光の変化を楽しむことができる。世界遺産の富岡製糸場の繰糸場についている越屋根などが有名である。
個人情報保護法(こじんじょうほうほごほう)
個人情報保護法とは、個人情報を取り扱う事業者が守るべきルールを定めた法律を指す。正式名称は個人情報の保護に関する法律で2003年に成立、その後、取り扱う個人情報の数が5,000以下は対象外などの制度を撤廃し、すべての事業者を対象とした改正個人情報保護法が2017年より全面施行された。個人情報の取得・利用や保管、第三者への提供などのルールが定められており、遵守状況は個人情報保護委員会が監督、罰則の適用も想定されている。ただし報道機関や学術研究などで一部適用除外とされている。
個人賠償責任保険(こじんばいしょうせきにんほけん)
個人賠償責任保険とは、日常の生活で他人に対して怪我をさせたり、物を壊したりしたときに損害を補償する保険を指す。加入者本人だけでなく配偶者や子どもなど家族も補償対象となる。普段の生活の中で偶発的に生じてしまう事故や住居の所有、管理に対して補償されるため、相手への賠償金や弁護士の費用として活用できる。日常生活で発生した事故の場合、自転車による事故や器物の破損など適用する範囲は広い。
固体伝播音(こたいでんぱおん)
固体伝播音とは、床や壁などの固体(構造部分)が振動することで伝わっていく音を指す。マンションなどの上階から伝わってくる、物を落とした音や足音、トイレやお風呂の水が流れる音、隣室の換気扇の回転音、隣室でドアを閉じる音、エレベーターやポンプの稼働音などがあり、騒音トラブルの原因となることがある。固体伝播音は、建物の壁や床などが振動することで遠くまで音が響き伝わるため、真下や両隣の部屋に限らず、周囲の部屋の広い範囲に騒音となって伝わりやすい特徴がある。固体伝播音による騒音発生の防止には、物質の振動を抑制する対策が必要であり、防音カーペットや防音フローリング、壁材への防音効果の高い建材の使用などが効果的である。
こたつ(こたつ)
こたつとは、熱源のうえにやぐらと呼ばれる台を置き、上から布団をかけた暖房器具を指す。
室町時代に火力を落とした囲炉裏に灰をかぶせ、衣類をかぶせたすのこに短い脚をつけた台を置いたものから発祥し、広がったとされている。
近年では電気ヒーターを熱源にした電気こたつが主流となっており、台を移動できる一般的な置きごたつのほか、床を掘りさげて熱源を置いた掘りごたつなどがある。電気ごたつの発熱体は直接触れるとやけどの危険性があるため、直接触れないように保護網がほどこされている。発熱体に取り付けられたつまみや、電気コードに付属したスイッチなどを使って電源のオンオフや温度調節ができる。
戸建用宅配ボックス(こだてようたくはいぼっくす)
戸建用宅配ボックスとは、戸建て住宅向けにつくられた宅配ボックスのことを指す。マンションなどの集合住宅だけでなく、戸建住宅でも共働きの家庭や家を空けることが多い場合に、不在時も荷物を受け取れるメリットがあるため、宅配ボックスを設置・検討しているケースが増えている。それにより、様々な戸建用宅配ボックスが販売されている。設置工事が不要で、ワイヤーを本体に通して固定すればすぐに使用できる簡易型や、アンカーで固定して後付けができる据え置き型、壁に設置する壁付け型など、条件に合わせたタイプを選ぶことができる。
コテージ(こてーじ)
コテージとは、田舎や郊外にある別荘のような小住宅を指す。一般的には、一戸建てを一棟貸し切るタイプの宿泊施設のことを指し、キッチン、リビング、寝室、トイレ、バスルームなどの間取りがあり、家具、家電、トイレなどが設置されていることが多いため、キャンプ初心者でも安心して快適に過ごすことができる。
コテージガーデン(こてーじがーでん)
コテージガーデンとは、イングリッシュガーデンの一種で、人工的に造られた庭園ではなく、郊外の田舎の風景をイメージして作られた庭を指す。
庭の限られた空間の中で花、野菜、果物やハーブなど四季折々の自然の美しさや温かみを感じられる庭である。ヨーロッパのイギリス式庭園やフランス式庭園などのように、あらかじめデザインされた人工的な庭園とは逆の発想で作られている。自生して成長していく植物を愉しむために、その地域の気候に適した植物を栽培することがポイントである。
固定電話(こていでんわ)
固定電話とは、設置場所が固定されている電話を指す。
かつてはほぼすべてが固定電話であったが、携帯電話などの移動体通信の普及により減少傾向にある。
固定電話を設置するメリットとしては、災害時でも基地局さえ無事なら電話が繋がりやすいほか、110番・119番通報した際に警察や消防で自動的に位置を把握してもらえること、電話のみの機能に絞れば携帯電話よりもリーズナブルな場合があること、などが挙げられる。
子ども部屋(こどもべや)
子ども部屋とは、住宅の中で子ども専用の部屋を指す。
遊んだり勉強したりするだけではなく、子どもの寝室としても利用するなど、子どもの成長にあわせた生活の場所として年齢に応じて変化する。間取図に子ども部屋と記載されている部屋ではクローゼットや机、本棚、ベッドなどを置くことを考え、4畳半くらいの広さが確保されている。
子どもの成長にあわせて環境を整えることは、将来の自立にも繋がり、生活のけじめがつけられるというメリットがある。
コナダニ(こなだに)
コナダニとは、主に梅雨から秋にかけて発生する体長0.2~0.8mmの非常に小さなダニを指す。
室温20~30度・湿度60~80パーセントと高温多湿を好み、食品が多い台所や、素材自体が餌となる畳などが、温床になりやすい。小麦粉やパン粉、菓子類、乾物、調味料などの食品や、長年放置された医薬品の粉末や錠剤も食害する。繁殖力が旺盛で、大量発生すると、まるで粉が動いているように見える等、見た目の不快感も報告される。食品に発生したコナダニを気づかずに食べてしまうことで、アレルギーの原因になることがある。またコナダニは人を刺すツメダニの餌となるので、繁殖を防いだり適切な駆除をおこなう必要がある。なお、50度前後で死滅するので発生した食品の容器などは煮沸消毒も有効である。
コナラ(こなら)
コナラとは、日本全国、朝鮮半島やサハリンに広く分布するブナ科の広葉樹を指す。成長が早く、伐採しても自然萌芽で再生しやすいため、国内にはコナラの雑木林が多くみられる。主に炭や薪などの燃料として、またシイタケの原木として使われる。硬くて反りやねじれが出やすいため、ミズナラに比べると用途が広がっていない。近年、各地で建築材や家具材としての活用を促進する動きもある。
辺材は淡黄褐色、心材は淡灰褐色。虎斑と呼ばれる特徴的な木目が出ることがあり、珍重される。